こんにちは(^^)
経営者の理想を実現する資産形成のプロ、ファイナンシャルプランナーの小川です。
11/3,4日と、FP相談ねっとのメンバーの研修旅行で青森県弘前市に行ってきました。
新潟県から青森までの交通手段は新幹線でも一旦大宮まで行き、そこから東北新幹線に乗り換えて6時間が掛かり、飛行機も無し、フェリーも無し、各駅停車の電車で10時間掛かるという便の悪さ(^^;)
そのため、開き直ってのんびりドライブするつもりで11/2に一日掛けて車で青森まで行ってきました。
秋田、青森はまだ足を踏み入れたことが無かった土地ですので、車で走ってるだけでも新鮮です(^^)
ちなみに、高速道路も所々で途切れて国道に降りなければならない箇所も多く、ミッシングリンクが多くもうちょっと交通が整備されると日本海側の東北に行きやすく発展に繋がるのではないかと思ったわけです。
さて、道中で私はFPとしてあるまじき失敗を冒してしまいましたので、そんなお話をお伝えします。
①投資で損する人の典型
投資で損する人の典型というのは、既に株価が上昇しているときに「自分も乗り遅れないで買った方が良いのかな・・・」と株を買い、そして暴落し始めたら「このまま暴落したら大変・・・」と下がったときに売ってしまう人です。
人間の心理はと言って、今の流れがこのまま続くものだと認識してしまうことがあります。
これを「現状維持バイアス」と呼び、昨今のように円安が続いていると「このまま円安が続いてしまうのではないだろうか・・・」と思い込んでしまうことを言います。
「どうなるかわからないから、どちらに転んでも大丈夫なようにしておきましょう」と、私のコラムを読んでいただいている方はこれでもかってくらい読んでいただいてきたことでしょう。
はい、同じことを私はしてしまいました(笑)
よもやよもやです。FPとして恥ずかしいです。穴があったら入りたいですね。
しかし、やってしまいました。
「このまま価格が上がっていくのでは・・・?」
と、このように考え、高値でまとめ買いしてしまったのです。
ガソリンを(笑)
青森に向かう道中、山形県に入ったらレギュラー価格がセルフスタンドでも170円を超える価格になっていました。
「新潟県より10円高い?!いや、これ青森まで行ったらもっと上がるのでは・・・」
このように考えた私は、なんとレギュラー価格リッター170円でガソリン満タンにしてしまったのです(^^;)
そして、秋田県に入ったらすでに160円を下回るガソリンスタンドもちらほらあり、山形県だけがガソリンのインフレ状態(笑)
青森県に入っても価格はほぼ変わらず160円台。
いったい何だこの差は・・・(^^;)
投資で高値掴みしてしまうことと同じことを見事に自分でやってしまったわけです。
さて、ではこのような場合、どうしたら良いでしょうか・・・?
失敗し難い買い方
「これから高くなるかもしれないから今のうちにガソリン入れておいた方が良いかも・・・」
と、このように思ったとき、思い出していただきたいのは「積立投資」です。
積立投資は、別名ドルコスト平均法と呼びます。
下記のような大きく下がっていく相場でも、毎月一定の金額ずつ購入していくと、価格が下がれば下がるほど安く買えるようになるため購入できる数が増えるという投資法のことですね。
つまり、iDeCoやつみたてNISAのように、毎月1万円、2万円ずつといったように定額を積立方式で投資していく方法です。
一度設定すればあとは機械的に一定の金額を積み立てしてくれるため、今が買い時かどうかを気にせずに高いときには少しだけ、安い時にはたくさん買ってくれるようになります。
こうすることで平均購入単価を下げる効果があります。
これをガソリンに例えるならば、私は1リッター170円のときに40L給油したわけですので
170円 × 40L = 6,800円 で給油しました。
しかし、ここで1回2,000円分ずつなど、少しずつ小分けにして給油していれば山形県の高い価格でまとめて給油せずに済んだわけです。
その後、秋田で1回、青森で1回給油した計算だと・・・
山形県 170円/L 2,000円分だと・・・ 11.76L
秋田県 160円/L 2,000円分だと・・・ 2,000円÷160円/L=12.5L
青森県 160円/L 同上
合計 36.76L
6,000円 ÷ 36.76L = 163.22円(平均購入単価)
と、このように1リッターあたりの価格は安く済ませることができたのでした。
仮に私が「このまま北上すると更に上がるのでは・・・?」という予想が的中しても、このように少しずつ買っていれば様子を見ながら買うことができ、損失は最小限で抑えることはできたでしょう。
・・・と、高値でまとめてガソリンを入れたのが悔しかったのでせっかくなのでネタにできればと思いお伝えしました。
このように毎月少しずつ買っていく方法は、投資においてはその時の値動きにおける心理状態に左右されず、機械的に買い続けることができるのが大きなメリットです。
今回の私の失敗を教訓に、積立投資のメリットとして覚えておいていただければ幸いです。