こんにちは(^^)
経営者の資産を最大化し、お金と時間のゆとりを創る資産形成のプロ、ファイナンシャルプランナーの小川です。
少し我々ファイナンシャルプランナーの資格についてお話をしたいと思います。
ファイナンシャルプランナーには、日本FP協会のAFP、CFP®という資格、国家資格の1級~3級ファイナンシャル・プランニング技能士と、資格があります。
AFPと国家資格の2級が同程度のレベル、CFP®が国家資格1級と同程度のレベルと位置付けられています。
そんな資格に絡んで、よくあるお話を紹介したいと思います。
AFP、2級でFPを名乗ってはいけない??
FP資格についてネット上ではよく言われていることなのですが
「AFPとか2級なんてよく名刺に書いて恥ずかしくないな」
「ファイナンシャルプランナー名乗ってるのにCFPも1級も持ってないなんてありえない」
というお話。
CFP、1級両方保有してる私の立場から申し上げますと、
「知らんわ(笑)」
です。
実際のところ、FPサービスを提供するにあたって、CFP、1級を保有しているよりも、3級でもいいから自分の得意分野を極めて、関連業種と連携できるように活かした方がはるかに実用的です。
反対に、CFP、1級を持っていようが試験勉強で習ったことを覚えているだけでは到底実務で役には立ちません。
重要なことは、自分がどんな悩みや問題を抱えたお客様の役に立ちたいのか、そしてそのお客様にとって必要なスキルを身に着けて活用できることで、上級資格があるかどうかではありません。
実務に携わるとよくわかりますが、クライアント様が抱える問題、課題をFP知識だけで解決するのは難しいケースが多いのです。
上級資格を持ってること、取得のために勉強することは勿論良いことですし、上級資格を持っている方はやはり総じて勉強熱心でレベルが高いことは事実です。しかし、実際には3級レベルでも十分約に立つことはできますので、保有資格としてしっかり書けば良いですね。
・・・と、ここまで読んでいただいて、どのように感じましたか??
きっと、金融、保険関連の業種ではない方が見ても「AFPとCFP・・・。へぇ~、そうなんだ~。」「1級の方がなんかすごそうだけど、どう違うかよくわからない」というように思われた方が多いでしょう。
同業の声は無視せよ
さて、なぜ前段でFPの資格の話をしたかというと、他業種の資格や実績のことについてどう思うか、FP資格というご自分の分野ではない資格のことを、お客様目線で考えていただきたかったからです。
おそらく、ご自身がもし我々FPに相談するとしたら、「1級、CFPじゃなきゃ嫌」っていう人はごく少数だと思います。
「自分が抱えている問題を解決してくれる人、より良い状態にしてくれる人」に相談したいと思うはずですね。
なので、先ほどお伝えしたような、AFPや2級なんて名刺に書くの恥ずかしいとFP資格者自身が思うのは、自分で勝手に思い込んでるだけであってクライアント様の立場からしたら別に恥ずかしくないししっかり資格として持っているという証明なのだから書けばいいのですよね。
これと同じことは、実は多くの業種で起きているんです。
最近、少しマーケティングやビジネス設計の相談も受けています。(プロじゃないのであくまでプロに橋渡しするまでの前段階ですが)
「何かHPとかに書ける実績はありますか?賞を取ったり、コンテストの入選の実績とか・・・・」
と聴くと・・・
「○○コンテスト入賞」
「○○賞受賞」
「○○資格取得」
とか、実績をお持ちの方も多いのですが
「それ、HPとかに書いたらどうですか?」
とお伝えすると
「いや、こんなの書いたら他のプロに笑われるからさ・・・」
「こんな資格誰でも受かるようなもんだから買いて意味ないからさ・・・」
と、こんな声が返ってくることもしばしばあります。
そして、「どんなお客様に対し何を提供できるのか、もう少し伝わるように詳しく書いてみては?」とお伝えすると
「なんか良く見せすぎてるように思わないか・・・」
「そんなに書けるほどすごいことじゃないから・・・」
という反応も・・・
他に、「単価を○○円上げましょう」という内容について
「相場が○○だから・・・」
「高くすると他に行ってしまうから・・・」
という声も。
ハッキリ申し上げます。
これらの考え方、「要らない、何も、捨ててしまおう♪」です。
(B’z 『LOVEPHANTOM』歌詞より)
さもないとあなたの事業を破綻に追い込みます。
なぜなら、お客様の目線で考えることができていないためです。
あなたの商品、サービスにお金を払って下さるのは誰?
ここで原点に立ち返って考えていただきたいのですが、あなたの商品やサービスにお金を払って下さるのは誰かということです。
あなたの商品やサービスを求め、お金を払って下さるのはお客様ですよね?
同業の方、その他野次飛ばすだけの外野はあなたのお客様じゃありません。
従って、一切気にする必要はありませんし、何を言われようが1ミリたりとも気にする必要はありません。
あなたが気にしなければならないことは、自分の商品、サービスを求めて下さるお客様の声であり、追求すべきことはそのお客様に対しどれだけの価値を提供できるか、自分の価値をどれだけお客様に伝わるように発信するかです。
そんな見込み客や既存のお客様の声には真摯に耳を傾け、徹底的にお客様目線になる。
これが経営者として持つべき考え方です。
なので、同業の足の引っ張り合い、どうでも良い外野の言葉にあなたは一切気にする必要はないのです。「ああ、他人のこと考えて下さるくらい暇なのね」って思って生暖かい目で見てさしあげれば良いでしょう。
例えば、アラフォー独身男性2人が一人でディズニーランドに行っても、高い入園料払って、アトラクションで長時間並んで、お高めな料理を食べても、きっと満足感は得られないでしょう。
だからディズニーランドに対し「あんなところ行ったって高いお金払って長時間待つだけだろ?何が楽しいんだか・・・」となる方も多いでしょう。
でも、ご家族がいて、お子さん達が楽しんでる姿を見ると、払うお金以上の満足度を得ることができますよね。
ディズニーランドは独身のアラフォー男性の満足など度外視して、子供達や子供連れの家族、カップルの満足に的を絞って空間を演出しているためです。
だから、それ以外の人からのアンチコメントなんてどうでもいいんです。
話を戻しまして、「同業から見たら笑われる」とか「こんな資格持ってても大したことないから・・・」というようなことは一切気にしなくて良いのです。
お客様に対し何らかの価値提供ができる資格をお持ちなのであれば、講習受ければ誰でも取れるような民間資格であろうとも書いた方が良いですし、どんなに小さな賞であろうともウソではないのですから自分の価値が少しでも伝わるならば書けば良いのです。
そして、最も重要なことは、お客様に提供できる価値をしっかり伝えることです。
これは「良く見せる」とか「盛る」ということとは違います。
自分達の商品やサービスを買ってもらうことで、お客様にどんな良いことがあるのかを具体的に、お客様が「そうなりたい」って思っていただけるように、お客様の目線で書くことが大事です。
価格は周りに合わせる必要は一切無い
そして、よく言われることですが「この業界ではこのくらいが相場・・・」という言葉です。
「高くしたらお客さんが離れてしまうんではないか・・・」
「安くし過ぎると周りから叩かれてしまう・・・」
という不安の声もよく聞きます。
はい、中身が伴わない、他との違いが明確に打ち出せていない状況で価格を上げたら確かにお客様離れます。
しかし、他と明確な違いがあり、それをお客様が求めているのでしたら高くても売れるんです。
例えば、私は保険商品や金融商品を販売していませんので、私に相談いただくと相談料が発生します。
そして、保険や金融商品を契約する場合には、私に相談せずに無料相談のFPから契約すれば相談料なんて要らずに契約できるはずです。
それでもなぜ相談料を支払って私にご相談いただく方がいらっしゃるのでしょう?
それは保険や金融商品を販売しているFPからは得られない、より自分の状況に合った、商品販売していないFPだからこそ深堀りしてより自分に合った、自分のお金の問題や悩み、不安を解決できるから決して安くはないお金を払って下さるわけです。
あなたは他の同業の方と何が違うの??
どんなお客様の満足にコミットできるの??
ここがとても重要です。
その違いがあって満足をコミットできるのならば、価格を上げてもお客様は買って下さる場合も多々あるのです。
反対に、「安くし過ぎると周りから叩かれてしまう・・・」は考える間でもないです。
答えは「お客様の満足と、自社の更なる収益に繋がる戦略があるならば価格破壊上等!」です。
お客様が購買行動を起こす最初の一歩として、赤字覚悟の低価格で設定するのは「集客商品=フロントエンド」と言ってマーケティングの基本戦略の一つです。
だから、同業から叩かれようが何だろうがしっかりお客様の満足にコミットし、それだけでなく収益商品を買っていただくためのビジネスモデルがしっかりあるのならばやった方が良いでしょう。
見込み客の反応を気にする必要はありますが、同業の反応なんてどうでもいいのです。
大事なことなのでしつこいくらいに繰り返しますが、大事なことは見込み客の満足とあなたの事業が存続でき、右肩上がりに成長し続けらられる適正な収益を得られることです。
絶対に忘れてはならないのはお客様目線
事業をやって、ある程度知名度が上がってくると出てくるのが同業からのこういった声や、外野からの野次です。
ですが、フル無視して下さいと断言致します。
そんなことを気にしている暇があるのでしたら自分がお客様に提供できる価値を磨くため、より多くの自分の商品やサービスを必要としてくれるお客様と出会うために、お金と時間を使うべきです。
あなたまでもその足の引っ張り合い、古き悪しき時代錯誤な慣習に染まってしまっても、お客様もあなた自身も幸せになりません。
いかなるときもお客様の目線
このことを忘れないように、ご自身の事業を設計していっていただければと思います。