こんにちは(^^)
経営者の資産を最大化し、お金と時間のゆとりを創る資産形成のプロ、ファイナンシャルプランナーの小川です。
「オフショア投資ってどうなんですか?」
たまに、こういった質問を受けることがあります。
オフショア投資、実は私がFPの勉強を本気で始めたきっかけとなったことです。
オフショア投資って何なのか?
どんなものなのか?
対話形式でお伝えしていきます。
オフショア投資とは?
オフショア投資を勧められてるんですけど、どう思いますか?
そうですね・・・
私はやらないですけど、ちゃんと上手に使えれば良いものだと思いますよ。
小川さんやらないってことは・・・、あんまりってこと??
あ、全然悪いものじゃないですけど、私は「わざわざオフショア投資する必要が無い」って考えてるのでやってないだけなんです(^^;)
ただ、「どうなの?」って聞いている段階だと、やらない方が良いと思いますよ。
そうなんですか・・・?
なんで・・・??
じゃあ、まずオフショア投資とはなんぞやってところから解説しますね。
オフショア投資の「オフショア」なんですが、海外とかっていうことを意味します。
日本でオフショア投資というと、「タックスヘイブン=租税回避」という意味で使われるんです。
投資で得られた利益って、通常は約20%が課税されるんですが、オフショア投資だとそれが非課税だったり、税率が低い地域で投資するので投資の効率が良いってことが言えますね。
例えば、100万円利益が出ている場合、20%課税されちゃうと20万円が税金で持っていかれちゃいますよね?
だから、税金ができるだけ掛からない方法で運用することは大事なんですよ。
メリットの1つ目が、この税金のところです。
なるほど、税率が低い方がいっぱいお金を増やすことができるからですよね。
でも、これってひょっとしてNISAも同じことなのでは・・・?
そうなんです!
それからiDeCoも同様ですね。
現行制度ですとつみたてNISAで年間40万円の投資枠がありますので、まずそれを利用することを考えた方が良いですし、来年からは下記のように超有利な制度に生まれ変わるので1つ目の非課税という点はわざわざ海外投資する必要は無いと言えますよね。
あと、日本国内でお金を使おうとしたら、最終的には結局日本で課税されちゃうことになるので、非課税ではなくなりますね(^^;)
なるほど・・・
だったらNISAとか使った方が良いですよね・・・
あと、海外の優秀な金融商品が買えるって聞いたんですけど・・・
これも、「う~ん」ってところなんですね(^^;)
ちょっと仕組みを解説していきますと、オフショア投資って日本の変額保険と呼ばれるものと仕組みが近いのですが、結局のところ「投資信託」を買って運用する仕組みは一緒なんです。
このような形で、金融商品の枠を通じて投資信託を購入する仕組みなんですね。
そして、運用の成果というものは選んだ投資信託の成績によって変わるんです。
オフショア投資だから良いのではなくて、オフショア投資の商品の中でどの商品を選び、組み合わせるかが結局は大事なんですよ。
私が以前説明を受けた商品だと、年利10%以上の実績を持つ商品もあるっていうことなんですけど、実は日本国内にもそんな商品があるんですよ。
それ以上に、オフショア投資でしか買えない商品があるのならば良いと思いますけどね。
そっか・・・
オフショア投資だから良いのではなくて、オフショア投資で何の投資信託を買うかが大事なんですね・・・
そうですね、結局は投資信託を選んで組み合わせするアドバイザーによりますから、アドバイザー次第ってところですね。
あと、日本の変額保険も同じなんですが、海外の金融商品も早期解約するとペナルティのようなものがあるのこの点は要注意です。
ここよく理解しておかないと、せっかく運用成績が良くても解約したらマイナスしちゃうこともよくあるので(^^;)
こんな事例もあります。
「日本の財政破綻で資産が吹き飛ぶ」…45歳の会社員男性が絶句した、FPの「ヤバすぎる説明」の内容(小川 洋平) | マネー現代 | 講談社 (gendai.media)
そっか、こんなこともあるんですね・・・
こういうルールをよく理解しておかないとですね・・・
そうですね、商品の特性を理解しないとこういうトラブルが起きちゃうんですよね。
商品が悪い訳じゃないんですけど、中途解約のルールや、運用の手数料が掛かるのを理解しておかないといけません。
老後の資金であれば無理なく老後を迎えるまで続けられることが大事ですし、日本で投資信託を選ぶのと手数料がどう違うのかを考えるのも大事ですね。
あと、オフショア投資って日本では許可されてないから、せっかく積み立てたお金が使えなくなっちゃうかもしれないとかって聞いたことあるんですけど・・・
それはちょっと考え難いと思いますよ。
それだと海外に住んでてそういった商品を契約している外国人の方が日本人になったらお金を下ろせなくなってしまうようなものなので(^^;)
オフショア投資の商品の中でも怪しげな商品もあるんですけど、上場企業の商品だったりすればその辺りは心配する必要はありませんよ。
ただ、やり取りが基本的には英語になりますし、ルールが日本と海外では異なることがあるので、どんな特性やルールの商品なのかをしっかり理解して契約することが必要です。
日本の商品を選ぶ場合でも全く一緒なんですけどね、商品の特性を理解しない、ルールを理解しないで契約すると
「こんなはずじゃなかった・・・」
ってなっちゃいますのでいずれにしてもしっかり理解することが大事です。
オフショア投資勧めてる人の中にはこういうことをしっかり説明しないまま「海外の商品は良い!」って言ってしまう方も多いので、そんな場合だとトラブルになりがちです。
だから、しっかりどんな商品なのかを理解して、人任せじゃなくて自分で責任持って契約することが大事ですね。
お金のこととか投資のことって難しくてついつい詳しい人に任せちゃいますけど、知らないままだと大変ですね・・・。
そうですね。
そういった特徴を知り、わざわざ海外の商品を選ぶ必要があるかどうかも考える必要があります。
日本ではiDeCo、NISAがあり、その中で優秀な運用実績の商品を買うことができますし、生命保険会社の商品でも超優秀な実績の商品を買うことができるものもありますので、個人的にはわざわざ海外の商品選ばなくても良いのかなぁと思います。
でも、ゆくゆくは海外で生活したい、海外にも生活拠点を持っているといった場合などは海外の商品を契約していた方が都合が良い場合もありますので、そんな方はしっかり商品を理解した上で活用されると良いのではないでしょうか。
わかりました。
ありがとうございます。
といったように、今回はオフショア投資について解説してきました。
中には詐欺紛いのような怪しげな商品もありますが、よく出回っているものは上場されている企業のものだったり安心してお金を預けられる会社のものがほとんどです。
しかし、その仕組みを知らない、知識が不足している仲介人から説明が不十分なまま契約してしまいトラブルになることがよくあるため、こういった点は注意が必要なところです。
また、対話の中で説明した通り、iDeCoやNISAを活用したり、日本の生命保険会社の商品を活用した方がメリットが大きい場合も多く、わざわざ海外のものを使う必要があるのかを考えた上で判断する必要があります。
海外だから良いということも無ければ、海外のものは怪しいといったことでもありません。
どのような仕組みで、どのような投資信託の商品を買うのか、ここをしっかり理解して選ぶことが大事なのです。
日本の商品や制度でも同じなのですが、こういったことを理解しないまま安易に人に勧められたからと選んでしまわないことが重要ですね。