小川 洋平

起業、新規事業で失敗したくないあなたへ  FCビジネスのリアル

こんにちは(^^)

経営者のキャッシュを増やし資産を増やす社外CFO、ファイナンシャルプランナーの小川です。

「独立したい、自分でビジネスを始めたいけど不安・・・」

「自分がやろうとしてることが本当にニーズあるのかわからない・・・」

「新しい事業を始めようと思うけどまたゼロから自分で作るのは不安がある・・・」

これから独立開業したり、新規事業を立ち上げようとされる方は少なからずこういったお悩みを持つ方もいらっしゃることでしょう。

実際、元々は保険営業だった私が、サービスとして認知されていない相談業のFP事業を軌道に乗せるまでは大失敗もしていますし長い道のりでした(^^;)

そして、これから起業したいという方の相談に乗り、開業後にどれだけ経費が掛かり、どの程度の売上があればしっかり事業を回せるのかをシミュレーションすると、かなり厳しい予想になることも多く、スタートできないという人も多いものです。

そんなときに選択肢の一つとして候補に挙がるのがFC(フランチャイズ)ビジネスです。

今回はそんなFCビジネスってどうなのかについて解説します。

1.FCビジネスとは?

FCビジネスは、既にある事業の看板やビジネスモデルを買い、チェーン店のような形で展開することができるビジネスです。

セブンイレブンやローソンなどのコンビニが代表的なもののひとつですが、例えばセブンイレブンは同じセブンイレブンの看板を掲げて、セブンイレブンの商品を販売しても、オーナーは各店舗で異なります。

フランチャイズでは本部が作ったルールがあり、基本的にはそのルールに沿って運営し、本部の提供する商品、サービスを提供し、価格設定は本部で決めていることも多くなっています。

2.FCビジネスのメリットは?

FCビジネスの最大のメリットは、既に利益が出ている実績のあるビジネスモデルを利用することができる点です。

自分で0から1を創り出すと、誰にどんな商品、サービスを提供するのか、どんな悩み、課題を持った顧客に求められるものなのか、どの程度ニーズがあるのか、いくらなら売れるのか、その商品を売るのにどの程度原価が掛かり、どんなオペレーションで店舗を運営し、毎月固定でいくら掛かるかといったことなど、全てを自分で考えて構築していきます。

とてもやりがいがある反面、成功確率は低く、事業構築に費やす労力はとても大きなものになります。そもそも商品、サービスのニーズがどの程度あるのかも未知数で成功確率は低い・・・。

ある程度の経験値があると、上手くいかないときにどう対応していくかもわかってきますが、経営の経験が無いと伸ばせる見込みの無い事業にお金と時間を浪費し続け、成長も撤退もできず何年も業績は低空飛行のままなんてケースも散見されます。

また、ニーズはあっても、見込み客に対し自分のビジネスを知ってもらわないと何も始まりませんよね。どのような方法で、どのような広告を出すとどの程度の反応があるのかも実績値としてデータが取れていますので、地域等によりマーケティングの精度は異なりますが、ある程度確立もできているのでゼロからイチを創り出すよりもはるかに集客も楽なのです。

中にはちょっと研修を受けてくれば未経験者でもできる再現性が高いビジネスモデルもあり、アルバイト1人雇用すれば回せるようなビジネスもあります。

そんな実績のあるビジネスモデルを使わせてもらうことができるのがメリットで、加盟金や毎月の売上の〇%などのロイヤリティを払うことで手に入るのですから、実績があり、再現性があるビジネスモデルならば加盟金を払って価値は十分にありますよね。

3.FCビジネスのデメリット

メリットの反面、本部で作成されたマニュアルに沿って、ほとんどそのまま決められたことをやっていくのがFCビジネスですので、自由度は低く、ルールでガチガチに決まっているような場合もあります。

例えば、セブンイレブンでは24h営業が原則ですから、スタッフを確保できずにオーナーが店に出てほとんど寝ないで倒れるまで仕事しているようなことが問題になったことがありましたね。

これ、経営者としては当たり前で、FCに加盟する前にそういうことよく読んで考えて始めるべきことなんですけど、自分で事業を始めればお店を休むも自分の裁量次第ですよね。

「こんなのが売れそう」

と新たな商品を考えても、その店舗では販売できないような場合もあります。

そして、それだけルール化されていても、上手くいかないケースも当然あります

また、そもそもさほど上手くいっていないビジネスがFC化されていて、そもそもお金を払う価値が無いといったような場合や、それなりの熟練、経験値が無いとできない、もしくはその人だからできたというような、属人性が高く再現性の低いビジネスもあります。

こういったビジネスを選んでしまうと、せっかくロイヤリティを払っても上手くいかないことも多いものです。

4.FCビジネスのリアル 長岡発の油そば『柿川亭』の事例

そんなFCビジネスのモデルケースとして、実績が出ていて非常に再現性が高いビジネスモデルの例として、私がよく通っている新潟県長岡市の油そば屋さん『柿川亭』についてお伝えします。

FCツアーという、全国の再現性が高いFCビジネスを、各オーナーが自分の創り上げてきたビジネスモデルを発表する勉強会があります。

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柿川亭もこちらの勉強会で発表されていて、全国で店舗展開を進めています。

このような形で、どのような特徴があり、どのような点が強みなのか、反面どのような注意点があるのかなどを公表し、そして下記のような損益のモデルも公表しています。

油そばはラーメンとは違いスープを炊く必要がありませんので、ラーメン店と比べスープに掛かる原価を大幅に抑えることができ、また仕込みの手間も、スープを炊くのに必要な光熱費も削減することができます。

提供するまでの手間も麺を茹でたらタレをかけ、具材を乗せるだけですのでラーメン屋さんよりも手間が掛からず、一人でも回せるオペレーションになっています。

そして、ラーメンと同等の客単価を得ることもできますので、原価率が大幅に低く、それでいてラーメンと同じような顧客の回転数を実現でき、固定費も人件費がほとんど要らず低く抑えることもできます。

5.まずはFCから始めてみるのも良し

このようにして高い再現性と利益率を実現するモデルが既にあり、FCビジネスを始めればそれをそのまま利用することもできます。

しっかり利益が出るビジネスモデルを構築できないまま、集客に悩んだり、資金繰りに悩んでしまい上手くいかないことも多い中で、既に実績が出せていて再現性が高いビジネスを始めることで成功率は飛躍的に向上します。

まずはFCビジネスから始め、資金力を蓄えてゼロイチするための体力づくりをしてみても良いでしょう。

やりたいことは一つ実績を作り、新しいことに投資できる余力ができてからでも遅くはありません。

ご紹介したFCツアーで紹介されているビジネスには再現性が高く、しっかり利益が出せる見込みのあるビジネスモデルがたくさんありますので、これから起業を考えている方も、新事業を考えている経営者さんも、興味のあるビジネスを探してみてもよいでしょう。

また、事業を始める際には、しっかり損益、キャッシュフローのシミュレーションを行い、最低でも予測値と毎月実績値の実績をチェックしながら経営計画を修正していくことが事業を成長させるためにも、撤退し損切りするか否かを見定めることを数字を見ながら客観的に判断することもできます。