小川 洋平

【メディア実績】新潟日報住まい通信 すまっしゅ ZEH住宅の資金計画

こんにちは(^^)

経営者のお金と時間のゆとりを創る資産形成のプロ、ファイナンシャルプランナーの小川です。

10月12日発行の新潟日報住まい通信すまっしゅに、ZEH住宅のメリットについてコメントさせていただきました。9月14日のZEH住宅のメリットの続編になります。

こちらの記事ではZEH住宅だとフラット35の金利優遇プランを受けることができるとお伝えしていますが、フラット35のような長期固定金利が今の金利情勢で適しているかどうかというところはよく考える必要があるでしょう。

せっかくなのでこんな条件で比較してみます。

ネット系銀行の変動金利ですと、安いもので0.3%台のものも幾つかあります。

そして、毎月の返済額、返済総額はこのような差になります。

35年間金利が変わらなかった場合には、740万円もの差になります。

35年もの間金利が変わらないというのも考え難いのですが、直近の返済額で毎月14,000円近くも差が出るのは大きく、10年後の残高をみると変動金利の方が100万円少ない計算になります。

10年間で支払う金額の差は2つのローンで約160万円、そして10年後の残債で100万円の差がつくので、10年間金利が変わらなかった場合で考えても260万円の差が出ることになります。

また、仮に変動金利が上昇したとしても、10年間で1.38%を超える場合、10年以後は1.88%を超えなければ返済負担はフラット35Sよりも少ないことになります。

ですので、この返済額の差の分を確実貯蓄し、NISAなどを活用して運用して増やしながら、もしも金利がフラット35以上に上昇した場合に繰り上げ返済すれば金利が上昇しても返済負担を抑えることもできます。

・・・と、いう戦略もありますが、この戦略を使える大前提は「金利が上昇し負担が増えても家計に特段問題が無い」ということと、「予想以上に金利が上昇した場合に残債の大部分を返済できる貯蓄があること、もしくは数年でつくれること」が前提です。

日々の生活がカツカツな状態ではそもそも家を買わない方が良いのですが、あまり金利上昇に対応できる余裕が少ない場合にはやはりフラット35のような長期固定ローンを選ぶのが無難と言えるでしょうね。

迷うところかと思いますが、結論はそのときになってみないとわかりません。

十分に情報を仕入れ、また自分の金融知識や金利についての理解を深め、自分で納得して選ぶことが大事ですね。