FPとして独り立ちするきっかけを与えてくれる場所| 大地 恒一郎 FP | 山中塾 塾生の声

山中塾の塾生は基礎研修を終了後、FP相談ねっと認定FPとして活動しています。今回は、そんな塾生の1人である大地 恒一郎FPにインタビューを行いました。

大地 恒一郎 FP

30歳で投資信託の運用会社に転職。30年以上に渡り、投資信託の運用や商品開発に携わる。退職後はFPとして独立。企業の新人研修や投資初心者に向けたセミナーでの講師や、Webメディアでのコラム執筆など幅広く活動している。
大地FPのサイト

――山中塾に入塾したきっかけは?

大地FP:
FPの資格のひとつであるAFPを取得したときに、山中先生のセミナーを受講したことがきっかけです。2018年の夏ごろの話ですね。私はすでにFP技能士2級は取得していましたが、日本FP協会のAFPやCFPといった資格は持っていなかったんです。
当時、私は30年以上勤めた投資信託の運用会社で定年をむかえ、2年ほど経ったところでした。その会社で雇用をもう3年延長することも可能でしたが、新たな道に進むことにしました。それで不動産投資の勉強をしていたところ、たまたまFPの資格を持つ方と知り合ったんです。その方から、FP協会のAFPはFP2級から取れると聞き、じゃあ取ってみようかなと。
ただ、そのときはFPをやる気はなかったんですよね(笑)でも、山中先生のセミナーの中で、個人型確定拠出年金(iDeCo)と、つみたてNISAの話を聞いて「あ、おもしろいな」と感じた。それで、セミナーの終了後に先生と名刺を交換させていただきました。
そのとき先生に「実はまだ投資運用の会社にいるんですが、FPについて興味を持ちました」と伝えたら「じゃ、山中塾に来たら?」とお声がけくださったのが始まりです。勤めていた会社は退職して、2019年の2月に山中塾へ入塾しました。

――FPとして独立された後は、どのような状況でしたか?

大地FP:
いろいろ大変だったし、悩みもありましたね。私の生まれは関西ですが、地元はさいたま市です。それで地元の中小企業に対して、私の仕事が役に立てたらと思い、さいたま市で法人を立ち上げました。中小企業向けの確定拠出年金の導入を支援する会社です。でも、ホームページなんかでは、そう謳っているものの、実際にはまだ1件も受けたことがありませんでした。
「本当に自分にできるのか?」「できないとは思わないけど、得意ではないな」などと悩みましたね。そのとき、山中先生が勉強会の中で「あなたのやりたいことをみなさんが期待しているわけではなくて、あなたが得意なこと、詳しいことを聞きたいのです。それは何かを考えてやったほうがいい」と、おっしゃいました。
それで「ああ、自分は確定拠出年金ではなくて、30年以上やってきた投資信託のほうが詳しいな。じゃあ投資信託に寄ったビジネスはないかな」と気づいたんです。そこからですね。自分の仕事の方向性が変わってきました。

――山中塾ではどんなことを勉強されましたか?

大地FP:
山中塾に入ると、まずは2日間にわたって確定拠出年金について学びます。山中先生によるセミナーや、セルフブランディングの基礎などを学びます。
そのあと、後半の2日間で、山中先生の5回講座の5つの回の中から2つを自分で選んで、みなさんの前でプレゼンしなさいと言われるんです。自分がやってきたことを語るのではなく、山中先生が用意してくださった材料でプレゼンをする。その場で寸評ももらいます。
プレゼンでは、だいたい5~6人の前で喋るんですが、めちゃくちゃ緊張します(笑)でも、これをきっかけに講師としての仕事もあると気づき、2019年に日本証券業協会の金融証券インストラクターに登録しました。

――学んだことはどんな形で仕事に活かされていますか?

大地FP:
山中塾での経験を活かして、投資の初心者さんや企業の新人研修といった場所での講師の仕事をやらせてもらっています。ただ、講師の仕事は個人として引き受けており、法人としての仕事ではありません。せっかく立ち上げた会社としての仕事も広げていくのは、今後の自分の課題かな。
とはいえ、自分はもう老後の人間ですからね(笑)。ある意味、年金以外の収入をどうやって増やすかというイメージなので、どんな依頼もありがたく受けています。
ほかにも、山中塾ではコラムを書く機会もあります。そこからつながって、Webのメディアで投資に関する取材協力の仕事もやらせてもらっています。仕事は知人からの紹介もあれば、先生から「こういう仕事があるけど、書いてみない?」と塾生に声がかかり、書きたい人が手を挙げるという場合もありますね。

――型にはまらず、FPとして多角的に活動されていますね。

大地FP:
自分の方向性は投資信託を中心に、iDeCo・企業型DC・つみたてNISAという分野に絞っていこうと思ったことが、功を奏していると思います。今では山中塾経由でご紹介いただく仕事のほか、個人的に受ける仕事も増えてきました。
山中塾は勉強や交流をするだけの場ではなく、人脈の広がりや仕事の依頼にもつながる場所です。官公庁や新聞社の方、大手投資信託会社の社長さんなどをお招きして、勉強会を開催することもあります。こういうことができるのは、山中先生の広い人脈とお人柄があるからでしょうね。

――知識を得るだけでなく、ご縁や仕事につながるのも山中塾のメリットですね。

大地FP:
それは本当にそう思います。投資信託の運用会社にいても知り合えなかったかもしれないですし、会社を卒業しているとまったくご縁がない人たちにもつながることができます。
塾生にも、いろいろな人たちがいますよ。年齢や性別はもちろん、元学校の先生や、看護士さん、郵便局員さん、主婦の方もいらっしゃいますね。そういう人たちが、たまたま確定拠出年金の山中先生のセミナーなどをきっかけに入塾して、一緒に勉強している感じです。

――辛いことや苦労されたことはありますか?

大地FP:
コロナが流行して以降、勉強会はオンラインでやっています。山中先生から「あなた、こういうの詳しいから、今度の勉強会でみんなに教えてみない?」と講師に指名されるんです。この勉強会では自分が知らないことを吸収できるし、講師になった人はプレゼンの勉強にもなります。
講師役は、いろんな人に回ってくるんですが、私はあまり出られないのが残念です。オンライン勉強会は基本的に平日の夜に開催されます。地元の団体での活動やプライベートのスケジュールと重なりがちな私は、参加できていないことが多くて……。今のところ、リアルタイムではなく、あとで録画を見る形で参加させてもらっています。

――アットホームでありつつも、お互いに教え合える場所という印象を受けます。

大地FP:
さまざまなご経歴を持った方々が参加しています。だから困ったことがあると、いろんな道のプロが答えてくれるのが特徴的ですね。
山中塾には入塾時期に応じて、「何期生」という呼び方をするのですが、入塾したからといって残らなくてはいけないわけではありません。ただ、僕は10期生なんですが、同期が少なくなっても、「同期」という感覚はずっと続いています。
8期生の3人の女性の皆さんは、自分たちのことを「ハッキーズ」と名乗ったりしてます。元気がいい女性たちですよ(笑)私も見習わなくちゃと思うところがたくさんあります。いろんな人たちがそろっているFP集団というのが山中塾のイメージですね。

――今、山中塾へ入塾を考えている方たちへ、大地さんからのメッセージをお願いします。

大地FP:
FPとしての方向性や専門性に関して迷いがある方は、山中塾に参加して切磋琢磨してみてはいかがでしょう。プレゼンの勉強やコラムの執筆、各界の著名人との交流などで、いろいろと見えてくるものもあると思います。
山中塾はFPとして独り立ちするきっかけを与えてくれる場所です。お一人で悩むより、まず参加してみてはどうでしょうか。

大地 恒一郎 FP

30歳で投資信託の運用会社に転職。30年以上に渡り、投資信託の運用や商品開発に携わる。退職後はFPとして独立。企業の新人研修や投資初心者に向けたセミナーでの講師や、Webメディアでのコラム執筆など幅広く活動している。
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