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今回は「退職金制度を知ろう」ということでお話をしていきます
こんにちは、おかねの先生ことファイナンシャルプランナーの山中伸枝です
一昔前までは、年功序列、終身雇用というのが当たり前の世界だったんですよね。
そうすると、60歳で定年を迎えると、1,000万だ2,000万台というお金を
一時金でもらって、それで住宅ローンを完済、
また老後の生活費としてそれを取り崩すという生活設計というのが
当たり前だったんですけれども、
今、退職金制度そのものがないという会社さんも、
もう驚かなくなりましたし、
また、従来の退職時に一時金でお金を渡すという制度を、
違う制度に買えているという会社さんも増えてきました。
皆さんも、そういった会社にお勤めの方も多いかと思うんですね。
特に最近の流れでいうと、退職一時金制度を確定拠出年金、
DCとか401Kなどといわれるものなんですが、
こういった制度に変更する会社も多くなってきているんですね。
この確定拠出年金って何かというと、一言でいうと、
退職金の前払い制度みたいなものです。
退職金が60歳時点でまとまったお金を会社が準備して渡してくれるのに対し、
確定拠出年金は、退職金の月払いですよね。
それをお給料の上乗せで確定拠出年金の掛け金として
会社が支払ってくれるものなんです。
これって、前倒しでもらうんですけれども、
仮に給与としてお金をもらうよりも、やっぱり得な部分があるので、
それについて御説明していこうと思います。
もし確定拠出年金の掛け金という名目ではなく、
お給料として仮に給与の上乗せで1万円もらうと、
皆さんも御存じのように、お給料が増えると、
社会保険料が増えますよね。
社会保険料は1万円の給料に対しては15%取られることになるんですね。
それで税金も15%なので、合わせて30%、
もらった途端に使えないお金になるんです。
なので、実際の手取りの額ってダンセンなんです。
だけど、確定拠出年金として退職金の前払いで1万円をもらうと、
この税金、社会保険料がかからないので、
結果、1万円丸々自分のお金として積み立てることができるんです。
ただ1つ、注意点は、これはあくまでも今前倒しでもらっていますが、
老後資金だということなんですね。
なので、自分自身で運用をして管理していかなければいけないお金なんです。
これまでは会社にお任せしていれば、
会社が退職金を準備してくれていたんですが、
それが今、前払い制度、確定拠出年金という制度になって、
御自身で老後資金を管理、運用しなきゃいけないよという
時代になっているということを、ぜひ御理解いただければなと思います。