相談事例集|確定拠出年金(企業型・iDeCo・個人型)の相談事例をまとめました。

相談事例集|確定拠出年金(企業型・iDeCo・個人型)の相談事例をまとめました。

運用レポートが来るのですが、何を見てよいかわかりません。

ご相談者 DATA

【年齢】30代中半

【職業】自営業(美容院経営)

【性別】女性

【家族構成】独身

 

相談しようと思ったきっかけ

老後資金準備のために、イデコ(iDeCo):個人型確定拠出年金(以下個人型DC)に加入しているが、仕事が忙しいこともあり、定期的な確認があまりできず、今のまま個人型DCを続けた方がいいのか考えるようになった。年1回「お取引状況のお知らせ」という書類が郵送されてはいるが、見てもよく分からないので、確定拠出年金の専門のファイナンシャルプランナー(FP)に相談を依頼することにし、先日受けたイデコ(iDeCo)セミナーが、とても分かりやすく私でも納得いく話が聞けた末次FPに相談することにしました。

 

ご相談内容 

個人型DCの概要とメリット・デメリットを再度確認したい。また自分の年金資産のメンテナンスや運用の仕方などアドバイスがほしいとの事。自営業なので、老後の生活が不安なので出来る範囲で準備をしていきたい。また、年1回送ってくる「お取引状況のお知らせ」の見方やWEBでの見方など教えてほしいとの事で相談に来られました。また、事業が順調にいけば、将来的には法人成も視野に入れているとの事で全般的なアドバイスをいただきたいという相談です。

 

ご相談でお話しした内容 

チェックポイント

まず、確定拠出年金を始めれば(加入)すれば、60歳まで途中で解約したり、年金資産を引き出したり、貸付することは、原則できません。ですから、60歳まで意識して運用を行うことが重要です。(60歳以降は運用指図者として70歳までは運用可能)

確定拠出年金は、個人型も企業型も様々な関係者・機関がそれぞれの役割を分担して制度を運営しています。中でも運営管理機関は、運用商品の選定・提示・情報提供を行う➀運用関連運営管理機関と加入者からの運用指図のとりまとめや運用商品残高の記録、年金を給付する際の受付業務を行う➁記録関連運営管理機関(レコードキーパー)があります。

ご自身の年金資産の記録は、この記録関連運営管理機関から年1回以上郵送されてきます。

3月末時点の基準日で4月から5月にかけて送られる場合が多いです。(機関によっては異なります)この確定拠出年金の記録は、「お取引状況のお知らせ」「残高のお知らせ」「お取引明細」など機関ごとに呼び名が異なります。

まずは、このお知らせで基準日時点でのご自身の年金資産状況や毎月の掛金額の明細などをチェックすることができます。ただし、年金資産の評価額はあくまでも今現在のものではなく、基準日時点のものですのでご注意ください。

リアルタイムに年金資産評価額を確認するには、WEBかコールセンターを利用して確認することができます。その場合には、加入者の口座番号やパスワードが必要になります。また、氏名・登録住所など変更があった場合は、運営管理機関に必ず連絡して変更届を行ってください。

 

 

 

運用のポイントとメンテナンスの仕方

まず、現在ご自身がどの商品で運用しているか確認なさってください。郵送されるお知らせやWEB等でも確認できます。確定拠出年金は60歳まで運用をしていく制度(60歳以降は運用指図者として70歳までは運用可能)ですから、どの商品で運用するか?ご自身の意向が反映されていなければ年金資産の評価額に大きな影響を与えます。ご自身の掛金をどの商品で運用するか?具体的に決めることを資産配分(アセットアロケーション)といいます。この資産配分を決定する上でのポイントを上げてみます。

 

➀ 60歳まであと何年間あるか?

⇒確定拠出年金は60歳まで運用していき途中で年金資産を引き出したりできないので運用できる期間が大事になります。一般的には若年層と中高層また高年層と配分は違ってくるかとは思いますが必ずしも運用する年数で資産配分が決まる訳ではありません。

 

➁ 他の資産状況も合わせて考える

⇒老後の資産形成の手段として、確定拠出年金は非常に優れた制度ですが職業によって掛け金の上限が決まっており、確定拠出年金以外の商品で準備している方もいると思います。また、将来資産を相続するなど今後の全体のライフプランをみた上で配分を考えることが大事になります。

 

③ リスク許容度

⇒これは、運用に関する知識やこれまでの運用の経験など人によって異なるものです。また、運用における考え方、価値観など自分がどの位リスクを受け入れることができるか?によって変わってきます。リスクに関して取りたくない人とある程度はとってもいい人などその人によって変わってきます。また、先ほどの➀の60歳までの運用期間や➁の他の資産状況など総合的に考えることで、ご自身にとって適正な資産配分をすることが重要です。

 

④ 目標金額の設定

⇒運用商品の資産配分を考える時に60歳時点でいくらの資産金額にしたいか?年金資産の目標設定をすることです。もちろん60歳までの年数はコントロールできませんが、毎月の掛金、運用利回りは意識しコントロールが可能です。この目標金額からご自身の目標とする利回りを決めることで(知っておくことで)、運用商品の資産配分をしていく事も効果的です。

 

目標となる金額を設定するための参考になるサイトをご紹介します。

ご相談者の場合ですと、現在35歳で60歳まであと25年間、掛金を拠出できます。毎月2万円拠出しているので、年金資産を60歳時点で1,000万円と目標設定したとしますと、年3.8%の利回りが必要になることが分かります。またあなたにオススメのポートフォリオ(金融商品の組み合わせ)まで教えてくれます。国内株式10%(2,000円)、先進国株式30%(6,000円)、新興国株式10%(2,000円)、先進国債券30%(6,000円)、新興国債券20%(4,000円)と表示されます。これらは過去に実績基づき表示されるものなので、今後のこの利回りが保証されるものではありませんが、一つの参考値になるという意味では活用したいところです。(下の図をご参照ください)

 

 

 

運用のメンテナンスの方法

60歳まで掛金を拠出し最長70歳まで運用を続けていくことが可能な確定拠出年金は、自動車の車検のように定期的に、中身の確認が重要になります。また必要があれば、運用の見直し・メンテナンスをすることも重要になってきます。

 

メンテナンス➀ 商品別配分変更(運用割合変更)

⇒毎月の掛金で購入する運用商品やその商品の配分割合を変更する手続きです。加入している金融機関の商品ライナップに中で、購入する金額または割合(合計100%)で指定します。

 

メンテナンス➁ スイッチング(運用商品の預け替え)

⇒運用商品の残高の全部または一部を売却(解約)して、他の運用商品を購入(預け替え)する手続きです。

 

この2つのメンテナンスは無料でいつでもWEBやコールセンター手続することが可能です。定期的に意識して行うことが運用する上でポイントになります。この手続き自体には手数料はかかりませんが、スイッチング(運用商品の預け替え)の際には、運用商品の売却(解約)や購入(預け替え)を伴うため、運用商品によっては、解約控除や信託財産留保額など手数料がかかる場合もありますのでご注意ください。経済環境やご自身のラフプランやまた運用に対する考え方が変化した時などや、最初に案内した運用状況のお知らせが届いたタイミングでご検討されればいいかと思います。

 

まとめ

このように、まず確定拠出年金での将来のご自身の受取金額の希額から、目標となる利回りを意識していただいて今後定期的に見直しなどご相談していく事になりました。また次回は、付加年金小規模企業共済、また法人成を視野に入れていることを踏まえて、経営セーフティ共済(中小企業倒産防止共済)企業型確定拠出年金についても打ち合わせすることで1回目の面談は終了しました。

 

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末次 祐治
確定拠出年金とライフプランの見直しに強い専門家。あなたの未来の経済的幸福度に貢献します。

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