大北 あかり

経済的に困難な学生を支援 国の奨学金制度の活用 ~新型コロナウィルス感染症の影響で家計が急変した場合~

新型コロナウィルス感染拡大の影響で、大学生や専門学校生の困窮が問題になっています。

全国の大学で前期授業料を猶予する制度や、各大学独自の支援策もでてきています。

不足する教育資金の手当てとして考えられるのは、奨学金です。この奨学金は、原則学校を通して申し込むので、学校の支援策も含めて、一人で悩まず、在籍している学校側にまずは、相談してみて下さい。

奨学金には、返済不要の「給付型」、返還の義務がある「貸与型(無利息/有利付)」とその併用型の3種類があります。

貸与型の奨学金は、子どもの名義で借りて、子どもに返還の義務が生じます。卒業後、返還の負担があることの自覚が必要です。

奨学金制度を行っているのは、代表的な日本学生支援機構(JASSO)だけでなく、地方公共団体、学校、公益財団、医療関係機関、営利法人などがあります。学校や公益団体では給付型が多く、地方公共団体では貸与型が多い傾向があります。

今回は、この代表的な日本学生支援機構(JASSO)が行う返済不要の給付奨学金と公費(税金)から費用が出される授業料の減免が合わさった2020年4月スタートの「高等教育の修学支援新制度」の概要と、新型コロナウイルス感染症の影響で学費等支援が必要になった学生も対象となる特例についてまとめました。