四角い話を分かり易く!
4人の子持ちのリケジョかーちゃん、確定拠出年金相談ねっと認定FP林です。
住宅ローンどう選ぶの・・
生命保険ってどう選ぶの・・
お金のことをFPに聞けば良いらしいけれど、
どうなの?
聞いてみたいけれど、何か勧められそうでコワイ・・・
でも、
どこの金融機関にも属さない、金融商品を販売しないFPもいます。
私も、その一人です。
お茶を飲みながら、時にはランチも。
気楽に相談【ちょっとFPに聞いてみよう】。
今回は、「夫の生命保険の更新が来ます。新しい提案書を貰っていますが、どうすればいいのですか?」
死亡保障を考える前に、知っておく事があります。
それは、国の保障がどうなっているかということ。
日本の年金制度は、老後の生活を支える他に、万が一(障害・死亡)時の保障もされます。
先ず、ここの金額を知っておきましょう。
ご相談者様のご主人様は48歳、会社員。厚生年金加入です。
勤続25年と数ヶ月というお話ですので、遺族厚生年金の受給要件(老齢厚生年金の受給資格期間が25年以上)を満たしています。
もし、受給資格期間を満たして無くても、死亡した月の前々月までの1年間に厚生年金保険料の滞納が無ければ、25年(300月)加入したものとして、遺族厚生年金の金額が算出されます。
ご相談者様は45歳。
お子様14歳と16歳。
下のお子様が18歳の3月末日に達するまで、遺族基礎年金と遺族厚生年金が貰えます。
年金定期便を捨ててないとのことなので、ご持参戴きました。
老齢厚生年金の金額は、ねんきん定期便で確認できます。
この方の場合は、25年(300月)を満たしているので、老齢厚生年金の額の3/4が遺族厚生年金となります。
ご持参いただいた直近のねんきん定期便で老齢厚生年金拝見しましたところ、約66万円。よって、遺族厚生年金は現時点で約49.5万円と見積もれます。
受け取れる遺族年金を見てみます。
上のお子様の18歳(3月末日)まで、779,300+224,300×2=1,227,600円の遺族基礎年金と、495,000円の遺族厚生年金で、合計1,722,600円の遺族年金が支給されます。
以降、下のお子様の18歳(3月末日)までは779,300+224,300=1,003,600円の遺族基礎年金と、495,000円の遺族厚生年金で、1,498,600円の遺族年金が支給されます。
下のお子様が18歳の3月末日までで遺族基礎年金は終了します。
その後、相談者様が65歳になるまで中高年の寡婦加算584,000円が支給されるため、495,000円の遺族厚生年金と合わせて、1,079,000円の遺族年金が支給されます。
ご相談者様の場合、現時点では、約170万を2年、約140万を2年、約100万を16年ですから、約2,220万円の保障が公的年金から得られるのです。
その他に、万が一の時に受け取れるものを確認しておきましょう。ご主人様の会社から支給があるかもしれません。
受け取れる金額を出したら、次に、生活費の他に、お子様達の進学費用、車の買い換え等々、必要な金額を算出します。
その上で、生命保険に加入する金額を決めるといいでしょう。
そして、全てを生命保険でカバーしようとせず、現預金に幅を持たせておくことも必要です。
多くの保障をつければ、万が一の時にゆとりが大きくなりますが、逆に、無事に過ごせた場合、結構な金額を捨てることになります。
保険料の払込金額、期間に注意も必要です。
そして、ご相談者様は専業主婦でいらっしゃるので、老後は国民年金とご結婚前の厚生年金のみ。
万が一の方が、ゆとりある生活になりかねません。
45歳のご相談者様は、年金生活までに、まだ20年あります。
今から始めれば、老後資金作りを始めるのに遅くはありません。
次回は、ご相談者様の老後資金についてお話しさせていただくことになりました。
=ご感想をいただきました=
何をどう考えたらいいのか、提案書もどこをどう見たらいいのか分からなかったのですが、話を聞いてハッキリしました。