林 智慮

財務省も!『う○こ税金ドリル』で倫理観?

制度や仕組みを、

知っていれば【貯められる】、知っていれば【殖やせる】、知っていれば【騙されない】

FP相談ねっと林です。

前回は、金融庁『うんこお金ドリル』についてふれましたが、他の記事と比べるとアクセスが伸びているようです。ありがとうございます。

ところで、金融庁だけでなく、財務省までもが出していました。その名も『うんこ税金ドリル』

「税金は何の為にある?」税金のことを知るきっかけにしてほしいという思いからつくられたそうです。税金は誰が納める?納めた税金は何に使われる?小学生の皆さんが税金の役割を楽しく学ぶ事が出来ます。

金融庁の『うんこお金ドリル』、財務省の『うんこ税金ドリル』は、小学生のお子様がお金について考えるきっかけになります。金融庁HP、財務省HP、それぞれのTOPページからドリルのページにアクセスできます。


ところで、財務省HPのTOPページに

『国の信用を守り、希望ある社会を次世代に引き継ぐ』

とあります。(財務省HP https://www.mof.go.jp/index.htmより引用)

国税局職員が持続化給付金詐欺で逮捕されました。確定申告書の偽造をしたと各メディアが報道しています。職員自らの手で、信用を壊してしまいました。

持続化給付金は、新型コロナの影響を受けて業績が悪化した個人や法人が、業務を持続出来る様にすることが目的であるため、出来るだけ早くで資金が必要な事業者に給付するため、細かい審査は後でされます。しかし、不正が見逃されることはなく、不正認定された場合はHPで氏名や会社名が公表されます。
経済産業省HP 持続化給付金の不正受給者の認定及び公表について https://www.meti.go.jp/covid-

以前、経産省職員が同様に家賃支援金給付金で不正受給を行った事件がありましたが、制度を知り尽くしたものだからこそ、信頼を守る行動をとらねばなりません。不正受給を行った職員は懲戒免職となり、課の管理職に戒告処分がされ、事務次官は訓告処分となったそうです。さらに、事務次官は給与の10%の3か月分、大臣は給与の1か月分を自主返納したそうです。

経済産業省HP 当職員の処分について  よりhttps://www.meti.go.jp/press/2021/07/20210719004/20210719004.html

何も知らずに「かも」られたのは、高校生や大学生などの若者。過去記事 「持続化給付金の不正受給への勧誘に注意」でも注意喚起を行いましたが、知らずに不正受給をした場合でも実際に詐欺を働いたことになります。申請代行に支払った手数料は返ってきません。騙されて被害を受けても、犯罪者になってしまいます。

さらに、今回の場合は、『暗号資産に投資すれば、個人事業主になるので合法』『受け取った給付金を暗号資産に投資すれば2倍』(←言い切っている時点でアウト)になると言われそのまま投資させられ、申請者にはお金は渡っていないようですね。

暗号資産のマイニングのマルチ勧誘って、過去にもありましたね。『みんなでお金持ちになろう』って誘ってきますが、紹介報酬のため自分の下に付ける人集めに躍起になっているだけです。○%の利益は、ほぼ紹介によるもので、投資だけででるものではありません。

騙されないための知識を身につけておきましょう。

過去記事 『投資するその前に、まず、ここで確認!』でも書きましたが、まず、相手方業者の登録を確認しましょう。業者の所在地が海外であっても、日本に住んでいる人を相手として金融商品取引行為を業として行う場合は、日本で金融商品取引業の登録が必要です。
免許・許可・登録等を受けている業者一覧」にてご確認ください。
投資に「絶対」はありませんが、少なくとも投資先にしても良いかどうかの確認は必須です。


そして、持続化給付金の問題は、制度の内容を知っていれば自分が該当するかどうかの判断は出来ます。犯罪の片棒を担がされることも防げます。

あれ?何だか変だな?と思ったその時点で188(局番無しの188)へ相談しましょう。

「うんこ税金ドリル」をきっかけに税金の役割を知って、倫理観を持った大人になって欲しいと思います。