林 智慮

何の知識も無くNISAを始めるって怖い?つみたてNISAは初心者でも怖くない

制度や仕組みを、

知っていれば【貯められる】、知っていれば【殖やせる】、知っていれば【騙されない】

FP相談ねっと林です。

「ひろゆき氏」との対談動画。2022年8月24日に公開されて、9月15日時点で前編が6万1千回も再生されています。NISA・つみたてNISAを知る方が増加したのでは。

金融庁 ちょっと教えて!シリーズ

ひろゆき×金融庁 金融リテラシーと資産形成を語る  (前編)

ひろゆき×金融庁 金融リテラシーと資産形成を語る  (後編)

(youtube動画)


NISAやつみたてNISAは、『利益に税金がかからない』からお得であることが分かった。

でも、どうやって始めたら良いの?

まず、金融機関でNISA口座を開くところから始めます。

その際、つみたてNISAとNISAは同じ年に同時には出来ず、どちらかを選ばなければなりません。

つみたてNISAは、毎月コツコツと金融庁が定めた投資信託やETFを積み立てて(累積投資契約に基づく買い付け)で1年間最大40万円、20年間非課税で運用出来ます。2042年までの制度となっていますが、2042年に購入した商品は2061年まで非課税で運用出来ます。購入する商品は、長期・分散・積立で資産形成をするためのもので、金融庁が定めた一定基準をクリアし、金融庁に届け出をされたものです。購入手数料はかからない、信託報酬は一定水準以下で、全く投資のど素人が知らずに買っても、手数料をぼったくられないものとなっています。
金融庁HP つみたてNISAの概要 https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/tsumitate/overview/index.html

一方のNISAでは、投資信託はもちろん、個別株も買えます。2023年までは非課税枠年間120万円までで5年間、非課税運用ができます。2024年からの制度の非課税枠は、積立枠(累積投資契約に基づく買い付け分)20万円分、個別株を購入出来る枠が102万円分であり、投資が初めての方は累積投資から始めないと個別株を買えませんが、2023年までにNISA口座で株を買っている場合は、積み立てなくても株を購入出来ます。

2023年までの商品の非課税期間が終わった時に、新NISAにロールオーバーが出来ます。ただし、管理銘柄や整理銘柄、ヘッジ目的等以外でデリバティブ取引による運用を行っているものは、ロールオーバーが出来ません。何も考えずに握っていられませんから。

金融庁HP NISAとはhttps://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/index.html

金融庁HP 新しいNISAhttps://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/nisa2024/index.html

優待目的で個別株を持ちたい場合「NISA」、何も分からなく取り敢えず投資に手を出す場合「つみたてNISA」等、目的より使い分けます。

金融庁は何とも古風な動画を用意してくれています。ご参考までに。
金融庁チャンネル 何から手を付けたら良いの?www.youtube.com/watch?v=VgvLlkWR3yM


ところで、利益が出ても課税されない、利益が無かったことにされるNISA・つみたてNISAは、損失がでても無かったことにされます。特定口座や一般口座での株式取引で損失が出た場合、売却益や配当金と損益通算ができ、さらに損失が残ったら3年間繰り越せます。でも、NISA口座で損がでても無かったことになるので、それができません。

買った時点で枠が減ります。NISA口座で信用取引はできませんから、最悪でも買った代金分を損するだけです。

初心者が勉強せずにNISAを始めると確実に損をする・・という言葉を耳にしました。が、損した場合に何も無かったことにされるだけで、後はNISA口座以外の取引でも起きることです。良いも悪いも投資に確実はありません。焦って何かの講座を受講する前に、金融庁のサイトのつみたてNISA早わかりガイドブックを読みましょう。

利益が出れば、非課税分確実に得をしますが、初心者の場合は、つみたてNISAを取り敢えずやってみましょう。やってみると、どうすると良いかを考えるようになり、少しずつ利益を出せるように商品を選んだり改善していけます。

案ずるより産むが易し。まず少額から始めてみましょう。