制度や仕組みを、
知っていれば【貯められる】、知っていれば【殖やせる】、知っていれば【騙されない】
FP相談ねっと林です。
久しぶりに、「思わず話題にしたくなる迷惑メール」もとい「注意が必要なメール」がやってきました。
厚生労働省を騙り「国民健康保険料を支払え」とリンクをたどらせる「フィッシングメール」。フィッシングメールから別ページへ誘導し、個人情報・クレジットカードの情報・銀行口座の情報等を入力させるものです。結果、クレジットカードの不正利用や銀行口座の不正出金など情報を悪用されてしまうのです。
通常、公的機関を騙る場合は信じてしまい、つられてしまう危険があります。しかし、今回はあまりにも?マークが飛び交うので大丈夫の様に思います。でも、念のため注意喚起します。
まずは、どんな内容かですが、ざっくり言えば、「督促状で指定した期限までに支払わなければ、財産を差し押さえます。連帯納付義務者の財産もも差し押さえます。
という内容なのですが、不審な点を指摘します。
①厚生労働省からのメールが変・・・国民健康保険の加入者はご存じですが、国民健康保険は市区町村で加入します。厚生労働省からというのも間違いで、メールで来ることも変。そもそも、個人のアドレスを知っているのが変。
②督促状の期限を過ぎたらいきなり差し押さえはありません。納付推進員の訪問や文書による催告により、支払うよう促されます。
納付しないでおくと、有効期限が短い「短期被保険者証」が交付され、期限が切れる度に手続きをしなければなりません。それでも納付しないと、「被保険者資格証明書」が交付され、一旦窓口で全額支払った後に保険給付分を請求しても、その給付金で保険料滞納金を支払います。
ところで、国民健康保険の保険者は、各市区町村です。国民健康保険法で定められていますが、そこに地方税が準用されるとあります。税金は自己破産しても無くならない、最悪、差し押さえられることもあります。
このメールに「差し押さえ」って書いているのに、
請求額に、
なんと!
支払金額 ○○万円 (税込み)⇐ココ
とあり・・・???税込みって??????税込みの税金って?????
他に、送付元のアドレスにetcの文字があり、etcのフィッシングメールの送信元と全く同じなのです。(アドレスの使い回した感、満載)
(6月28日追記・・また、やってきました。相変わらず、同じメールアドレスで、『税込み』もそのまま。。)
某市のサイトで、「国民健康保険料について、督促期限までに支払わないと差し押さえる旨のメール」に注意喚起がされていました。LINEでも出回っているそうです。しかし、催告は市区町村の納付推進員の訪問や文書により行われます。催告がメールやLINEで来るのは詐欺です。
でも、
心配なら、お住まいの市区町村の国保・年金課に問い合わせて下さい。決してリンクはたどらないで下さい。(リンク先、表示とは別のアドレスです。)
そして、厚生労働省HPを見てみたら・・(続きはこちらの記事で【厚生労働省HPでも注意喚起】フィッシングかも?と思ったらfpsdn.net/fp/chayashi/column/3431)
出典
岐阜市www.city.gifu.lg.jp/