ゴールデンウイーク気分も抜けて、通常モードになられたころでしょうか。
確定拠出年金相談ねっと認定FP林です。
連休前の4月30日に、『ポートフォリオの組み方とメンテナンスの仕方』のセミナーを開催しました。
今は、投資のサイトや各運営管理機関のサイトがとても充実してますね。
欲しいリターンを設定すると、組み合わせてくれるサイトもあります。
分野別に最適な商品が、リターン順・手数料順に順番がつけられてリストアップされます。しかし、自分の運営管理期間に最適な商品がないこともあります。
運営管理期間によっては顧客専用のポートフォリオサイトを用意しているところもあります。
これだと、自社の商品を組み合わせてリスク・リターン等計算してくれるので、大変使い勝手が良いですね。
受講していただいたある方は、「見直さないかんなぁ。」と、頻りに仰っていました。
そして、1週間後には早速ご自分の資産を見直されてました。
もともと資産配分を考えられていたようで定期預金に入れていくより良かった状態でしたが、もう少し高いリターンを狙ってみようかなと言うことでした。
この方は30代、まだお若いので積極的に利益を狙う割合が高いのが良いかもしれませんね。
でも、50の声を聞いたら受け取り次期が近づいてきたことを考えましょう。
運用状態を見て、守りの運用にシフトすることを頭の片隅にでも入れておいて下さいとお伝えしました。
そして、企業型でマッチング拠出をされているとのことでした。
マッチング拠出は掛金が年一回変更できます(変更月が会社の規約による)。
出せなくなった場合、停止、再開も出来ます(期間等会社の規約による)。
30代で独身、これからの人生、いろいろと生活が変化していきます。
結婚、家を買うなど、どこを優先するかお金の使い方を考える場面も出て来ます。
必ずやってくる老後の為にお金が流れるよう作っておいて、他に必要なときはチョロチョロと、そうでなくなればがっつりと、ライフスタイルに合わせて調整しましょう。
ところで、企業型加入者であって、会社がマッチング拠出がなく規約でiDeCo加入が認められている場合のみ、iDeCoも加入出来ます。
iDeCoも、掛金が年1回変更できます。
最低月5,000円まで掛金を減らせますが、それでも苦しい場合は一時的に掛金を停止することも出来ます。
しかし、停止した期間は、一時金でもらう場合の退職所得控除の勤続期間にカウントされません。
企業型の分、iDeCoの分、それぞれの退職金・年金となるのです。
長い人生、途中で転職することがあるかもしれません。
そんな時も、確定拠出年金の自分の口座は持ち運びが出来ます。
ただ、移換手数料は掛かりますし、移換するときは全て現金化しなければなりません。
企業型に加入していて退職した場合、転職先に企業型があればそこへ移換するのですが、無い場合はiDeCoに移換します。(※一定の条件を満たせば脱退一時金を受け取ることは出来ます)
自分の好きな運営管理機関に移換すれば良いのですし、もともとiDeCo併用していた場合はそこに移換するといいでしょう。
逆にiDeCo加入者が、転職先に企業型があり、規約でiDeCoに同時加入出来ない場合、iDeCoも移換しなければなりません。
しかし、規約で企業型に入れない方、入れるけれど入らない方はどうなるのでしょうか。
企業型規約で個人型DC加入を認めてない場合でも、個人型に加入出来ます。
その場合の拠出限度額は月額2万3千円、確定給付があれば月額1万2千円です。
法3条3項7項の3、62条1項
令36条
厚生労働省HPwww.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/nenkin/kakutei/qa.html
と、企業型に加入出来ない場合は、個人型に加入出来ます。
が、手数料は会社持ちで所得税・社会保険料があらかじめ掛からない企業型と、年末調整で所得税は取り戻すもの社会保険料は返ってこない+手数料掛かる個人型とでは、その分企業型が有利です。掛金の上限も企業型の方が高いと個人型は掛金の上限が違います。
自分の資産の運用状況や、移換先の運用商品、自分の年齢といろいろな見方から総合的に判断したいですね。