寺門 美和子

【Yahoo!ニュースに掲載】相続を争続にしないために、知っておきたい遺書・遺言・エンディングノートの違い

こんにちは(*^_^*)

世界一身近なファイナンシャルプランナーの寺門美和子です。

連載中の『ファイナンシャルフィールド』のコラムがありがたいことに、

ヤフーニュースに転載されました ♪

 

 

今回のテーマは『相続』

相続は別名『争続』と言われるほど、

ただお金の問題では済まない事情があるようです。

皆さまは、相続についてご家族と話し合ったことはありますか?

 

相続で争うのは5,000万以下が75%をしめる

「我が家にはお金がないから相続問題は大丈夫!」 と 安心している方、

この考え方は大きな間違えなんです。

相続が『争続』になってしまうのは、5,000万円以下のが一番多く、

実に全体の75%を占めているそうです。

 

マンション1軒持っていれば、

5,000万円なんかあっという間にいってしまいますから、

かなり多くの方が対象になりますね。

 

確かに、数億円もの財産がある方は、

しっかりとした遺言書や顧問弁護士さん・税理士さんもいらして、

準備万全にしていかれることでしょう。

「我が家には・・・」というご家族に限って、

もめ事が多いのもうなづけます。

 

死亡者数はこれから20年間は増加傾向にある

先日ニュースで、出産数が2年連続で100万人を割ったという報道がされていました。

その一方で、死亡者は年々増加傾向にあります。

大正時代の後半から、昭和27年頃まで、

毎年200万人前後の出生がありました。

その中でも、昭和16年から25年の『団塊の世代』といわれる人たちは、

毎年240万人~260万人強の出生があったのです。

 

この世代の人たちは、右肩上がりの高度成長時代の恩恵を受けた世代。

年功序列で出世をし、給与もあがり、恵まれた世代なのです。

持ち家率も高いでしょう。

 

出生数はどうなるのかわかりませんが、

死亡率はこれから20年間、間違いなく上がっていくことになりそうです。

そうすると『相続』件数も必然と増え、相続トラブルも比例して増えていくかもしれませんね。

 

争続の原因は意外なところへ

実際に、相続トラブルの現場ではどのような事例が起きているのでしょうか。

確かに、介護をしたしないなどでトラブルを起こす家族も多いのですが、

実は、多くの原因は「あの時のあんなこと」なのです。

 

「子供の頃父は、私には厳しかったのに、妹には甘やかしていた」

「姉の音大の受験のために、妹の私は欲しい物を買ってもらえなかった」

「俺は高卒で働いたのに、弟には大学進学させて。俺は金がかかっていない」

「兄は独身で親の側で裕福に暮らした。自分はバイトしながら大学へ通った」

 

いい大人が、子どもの頃、差別を受けたという想いや、

果たせなかった夢に恨み節をつけて、兄弟や親族間で争っているようなのです。

なぜ、生前に親御さんに話さなかったのか、

なぜ、今頃になってそんなことを言いだすのか・・・

なかには、もらう相続金以上の費用をかけて争うこともあるとか。

人間のこころは複雑です。

 

遺言書だけでなく、エンディングノートに『想い』を残す

多くのご家庭では「我が家くらいの財産では争うことはない」

「我が家で遺言書なんておおげさ」そう思うことでしょう。

しかし、金額云々ではないのです。

「残された兄弟は仲良く暮らすのよ」と、病床で言ってくれていた親の言葉も、

家族に身勝手な人がいると、忘れてしまうのでしょう。

 

また、遺言書があっても揉める事があるそうです。

特に先祖代々の家や土地がある場合は、

「評価額相当の等分」は難しいから大変とか。

 

本家の家や土地は長男へ渡り、

次男や女兄弟は「平等に可愛がってもらっていたと思ったのに」と、

嘆く方もいるとか。

不満ももらすと長男に「あたり前だろ、俺の身にもなれ」と

怒鳴られ、それから仲が良かった兄と疎遠になった。

そんなご家庭もあるようです。

 

しかし、親御さんの想いは違うところにあるそうです。

「長男は先祖代々の土地を継ぎ、親戚つきあいや墓守でお金も時間も労するだろう。

だから、相続の全体金額の割合は大きいが、兄弟は良く理解し、

兄を助けてあげて欲しい。

その代わり、不動産物件はAは次男に、不動産物件Bは長女へ相続して欲しい。

兄は、弟と妹が困った時は、よく相談にのり、金銭的なことはFPのCさんへ、

法律のことは弁護士のDさんへ、顧問税理士のEさんと相談しながら進めるように。」

 

このような「想いがあると」

「兄貴は親戚への盆暮の贈答品や冠婚葬祭の付き合いで、

大変だよな。長男でなくって助かるよ」などなど。

腑に落ちることもあるそうです。

亡くなっても親は親。

親からの愛情は誰にとっても何よりの相続・宝物なのです💝

一橋香織著:エンディングノート

『終活・相続の便利帳』 枻(エイ)出版社

 

こちらのエンディングノートには、

沢山の「想い」を綴られるページが豊富で、

終活が楽しくなりそうです。

 

家族だけでなく、大切な友人やお世話になった人へのメッセージ。

また、お料理レシピやお気に入りのお店を書く欄があったり、

自分を見返る作業にもなりそうです。

 

大切な人を失った悲しみを乗り越える方法として、

『故人を偲ぶ』方法があるとか。

故人に縁のある、場所や音楽、趣味に触れることで、

また大切な方と繋がるそうですよ。

 

とてもわかる気がします!!

2018年は『終活元年』として、ワンアクション起こしてみてください。

↓ ↓ ↓ ↓ ↓

ファイナンシャルフィールド連載記事

 

 

🌺 世界一身近なファイナンシャルプランナー 🌺

確定拠出年金相談ねっと認定FP

寺門 美和子

趣味:HULA タヒチアン

■連載執筆

・東洋経済オンライン

・ファイナンシャルフィールド

・シグマル

・会員制投資サイト(非公開)

 

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