野原 亮

安くなったら買いたいという人は、安くなっても買えない人

こんにちは、品川の確定拠出年金相談ねっと認定FP、野原です。

 

つみたて

セミナーいったり、読書や勉強して、なんとなくわかってきた。

で、実際に始めようとすると、なかなか恐くてできない、という人もいるようです。

 

自分が始めようとするときに限って、良くないニュースが流れてくる。

仮想通貨が暴落・iPhone減産・米長期金利上昇・NYダウ暴落、、、

 

でもね、積立投資は、コツコツつみたてるだけなのだから、恐くならくて大丈夫です。

 

実は「恐怖」という感覚は、何に対して恐いのかというのが、人によってバラバラです。

 

損するかもしれない恐怖
未知の世界へ足を踏み入れてしまった恐怖
投資した金額そのものに対する恐怖
後戻りできないかもしれない恐怖

 

細かく分けるといろいろな恐怖がありますが、その原因はひとつしかない気がします。

 

気合い入りすぎ、、、

 

もしあなたがストレスなく投資を始めたいなら、ぜひ専門家と話し合ったうえで、具体的方法を一緒に考えてみてください。

 

経済的リスク許容量 > 心理的リスク許容量の場合

 

もし恐怖の原因が心理的なものに由来するのであれば、投資金額をより少なくしてあげると良いです。

 

自分のポケットマネーを使い、100%儲かることが保証されていないものに投じる際には、人それぞれ「お金の器」が違います。

 

これはお金に余裕があるかないかというより、単純にその人自身の慣れや投資に対する価値観によるため、自分で思っているリスク許容量と、本来とれるリスク許容量が把握できず、投資金額に対する許容量が変わってきてしまうのです。

 

心理的なリスク許容量と、経済的なリスク許容量とのギャップを徐々に埋めてあげましょう。

 

経済的リスク許容量 < 心理的リスク許容量

 

投資に対する免疫はあるものの、資金量が少ないのであれば、同じく投資金額を少なくしてあげると良いです。

 

資金量が少ないと、どうしてもより効率的に稼ぎたいと思ってしまい、より慎重になることでベストなタイミングを追求しがちです。

 

ベストタイミングは誰にもわかりません

 

そして、あまりに待ちすぎてしまい、逆にタイミングを逃してしまいます

 

まずは小さく行動してみて、後から調整してあげると良いでしょう。

 

もちろん、タイミングがわかるなら思いっきり買ってみても良いです。

 

安くなったら買えるということはない

 

リスク許容量が充分ではないために、●●を安くなったら買いたい、と思う人もいるかもしれません。

 

ところが実際に安くなると「もっと安くなるかもしれない」と思い始め、買えなくなります。

 

そうして様子を見ているうちに、価格が戻り始めてしまい、結局買えなくなり、同じことを言い始めます。

 

あの時買っておけば良かった

 

あるいは、価格が戻ってしまってから遅れて買い、同じことを言い始めます。

 

あの時買っておけば良かった

 

2001年 世界同時テロ
2003年 りそなショック
2008年 リーマンショック
2011年 東日本大震災
2013年 ギリシャショック

 

僕はかつて、ことごとく買えなかった人を知っています。

安くなったら買えるわけではないんです。

 

そもそも何が「安い」という目安なのか、
何でそれを買うべきなのか、

 

頭と心でちゃんと理解していないからです。

 

まずは行動、あとから調整

 

誰にでもできて、誰にでも当てはまる対策としては、とりあえず買ってみて、あとから調整してあげながら、徐々に本格的にやり始めるという方法が有効です。

 

iDeCoとNISAを併用しつつ資産形成するやり方が流行りだしていますが、非課税優遇枠をいきなり満額使ってやろうなんて思わなくても良いんです。

ちょっとずつ増やしていっても全然オッケーです。

 

プロスポーツ選手は、例えば試合時間の長いテニスがいい例ですが、試合の序盤から全力を出し切ることはありません。
試合の流れのなかで徐々にあわせながら「ここぞという時」だけ全力でいきます。

 

試合時間は数時間にも及びます。
必ず何回か「ここが勝負所」というシーンがあり、そのチャンスを逃さない選手だけが勝ち残れるのです。

 

プロだから、チャンスでミスする確率が低いので、チャンスで攻撃的になればポイントを取れちゃいます。

チャンスをすべてモノにできることはめったにありませんが、チャンスがきたらいつもチャレンジです。

 

勉強して、貯蓄を増やしたほうが良いと思うなら、とりあえず買ってみて、あとからもっと勉強して、さらに実践していっても良いんです。
いつかまた「あの時買っておけば良かった」という相場が来ます。

 

その時行動できるのは、心とお金の準備ができてる人だけなのですから。

 

刺激的な積立投資をしたい人へ

 

iDeCoやつみたてNISAは毎月決められた日や決めた日に必ず買えるシステムです。

一般NISAや特定口座は自由に買えます。

 

iDeCoやつみたてNISAで、コアとなる資産形成をしつつ、一般NISAや特定口座でより追加投資したいかたも多いかもしれません。

 

ベストなタイミングを当てることはできませんが、どこで買ったら良いかの判断をする参考となるもので、簡単な情報源が2つあります。

 

新聞やニュースの見出し

金利上昇 米株揺らす:日本経済新聞

 

こういうタイトルがでたタイミングは頭の片隅にいれておくと良いです。

 

チャートの活用

「チャート」はこういうツールです。

 

僕はチャート分析も専門としていますので、普段から活用しています。

 

余談ですが、インデックスファンドや一部アクティブファンドを保有していますが、チャートを活用して指数先物を活用したブルベアファンドも保有しています。

 

ぶっちゃけてしまいますと、自分の性格的に積立投資が好きなわけではありません。
かといってデイトレーダーではないので、消去法的に積立投資をしています。

 

FPとしては珍しいかもしれませんが、相場が大きく動くと感情が高ぶってしまうので、その気持ちのやり場をちょっと逃がしてあげるために、ブルもベアも少額だけ保有しているのです。

 

もちろん、100円から買えますし、ポイントを活用できる証券会社もありますので、損失の心配はありません。

 

積立投資になれてきて、ちょっと物足りないなぁという狩猟民族的なかたには、チャートの見方や活用方法もお伝えできますので気軽にご相談ください。

 

通常の有料個別相談とは別枠で対応させていただきます。

※立場上、特定の金融商品を推奨したり、売買タイミングを明示することはできませんのでご容赦ください

 

 

 

お知らせ

現在、確定拠出年金相談ねっとでは、「10人集まれば どこでも相談ねっとセミナー」を企画しています。

 

開催事例

書店の一般向け無料セミナー
商工会、経営者団体などの経営者向けの勉強会
学生や社会人サークル向けの勉強会
町内会や自治体などの勉強会
PTAや保護者会などの学校行事の勉強会
職場の仲間うちでの勉強会
など

 

お気軽にご相談ください!

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