ファイナンシャルプランナー野原 亮

2020年 06月 14日

「お金に価値がある」と思っていると「貯蓄ができない」かも!?

こんにちは。FP相談ねっと認定FP、0円投資マスターの野原(のはら)です。

コロナ・ショックにより命の危機を感じたり、老後の不安をリアルに感じるようになると、家計とか貯蓄に関心を持つようになる、ということを経験されたかたも多いかと思います。

家計の見直しだったり、老後資金の賢い貯め方に興味を持ち始めると、iDeCoやつみたてNISAなどに出会うことも多くなると思います。

きっかけは何でも良いですが、このようなプロセスを経て、これからの人生や老後のことを考えていただくことはとても良いことだと思っています。

ところが蓋を開けてみると、実は何も変わっていないことがわかってきました。

なかなか気づきにくい、金融商品への依存体質

表面的には目先の一時的な損失を気にせずにコツコツ積立てしているにも関わらず、
自分が保有している金融商品がいまプラスなのか、マイナスなのかという評価損益を気にしているかた、

実は少なくないのではないでしょうか。

いや、そんなことない、という方もいるかもしれません。
とても良いことです。

では、

実際にマイナス(評価損)で売却してみたことあるかたはいますか?
実際にマイナスでも売却することに抵抗がないかたはいますか?

こうなってくるとたぶん、ほとんどのかたが「No」だと思います。

積立てとはいえ、長期間にわたって資産運用していくと、今後マイナスでも売却せざるを得ない状況がこないとは言い切れません。

長期投資だからといって、
ドルコスト平均法を活用しているからといって、
損しないとは限らないからです。

つまり、

結局のところ、自然とその金融商品というモノに依存してしまいやすくなっていくのだろうと推測されます。

積立投資への動機が弱いと、商品に依存しやすくなる

いま話題の積立ては、一般的には長期間にわたって、世界中に分散して投資するという「長期国際分散投資」が基本になっているかと思います。

積立投資をやったほうが良い理由はいろいろあると思いますが、

☑ 預貯金だけだと低金利で増えない
税制優遇があるからお得
☑ いままでの良好な投資実績(パフォーマンス)
社会貢献につながる

などが大体の理由かと思います。

でも、これだけだと動機が弱いんです。
将来も長期にわたって、世界経済が成長し続ける保証なんてないですから。

リスク許容度が高くて、一時的にどんなに大きな下げにも耐えられる精神力を持っていたとしても、
それが長期の積立投資に対して、背中を押してくれる理由にはならないでしょう。

なので、

ちゃんとその理由を腹落ちさせる自分で自分を納得させてあげる必要があります。

お金に価値があると勘違いすると、お金の色分けが始まる

予算をたてることで、将来お金を貯めやすくなることは間違いないでしょう。
計画がないといつまでにいくら貯めて良いかわからなくなってしまいます。

ところが、これにも落とし穴があります。

必要になったらすぐ引き出せるお金をある程度準備しておけば、実際にお金を貯めるということについては、特にラベリングする必要はないんです。

教育費とか、車の買替え費用など、それなりに大きな出費の総額や、先に必要な金額を把握しておく必要はありますが、貯めるお金はなるべくひとつの大きなかたまりとして運用していく感覚が身につくと、運用効率が大きくあがります。

もしかしたら手元にあるお金だけでは全然足りない、ということが発生してしまったら、
その時は、その貯蓄部分を売却せざるを得ないこともあるかもしれません。

こういった最悪の事態にも備えておく必要があります。

手元にある程度の無リスク資産(預貯金・国債・為替ヘッジ付先進国債券)を確保しながら、
成長資産であるリスク資産(株・債券・不動産など、あるいはそれらの投資信託)でさらに増やしていくイメージです。

いまの手元資金に不安があれば、貯蓄部分の運用資産を減らし、手元に置いておきます。

このように、無リスク資産とリスク資産をバランスさせることに集中するだけでも、家計の収支改善につながりやすいです。

汗水たらして働いたお金は尊くて、資産運用で増えたお金は卑しい、というように思わなくて大丈夫です。
ギャンブルで増やしたお金だから卑しい、ということもありません。

お金はただのお金です。
燃やしてしまえばすぐに燃えてしまう、製造原価20円くらいの紙キレです。

根本的には「商品貨幣論」に原因があるかも?

一万円札などの紙幣と、夜ご飯のおかずを交換する。
紙幣の発行枚数は、一定量の範囲内におさまるようになっている。
我々の預金で、銀行は国債を買っている。

こういった発想は全部、商品貨幣論といわれます。
世の中に出回っている紙幣の量は、プールのような量的な制約があり、だからこそ紙幣には価値があるという考え方です。

ところが実際の現実は異なっています。
現物の「金」のように、地球上で想定される埋蔵量や採掘量に限度がある世界の話ではありません。

紙幣というのは、ただの「貸し借りのデータの記録」です。
この歴史は、今から5,000万年以上前のメソポタミア文明でも記録が残っています。

本来の銀行預金は、

我々から見ると、いつでも引き出せるお金を銀行に預けている。
債権、貸付金、資産
銀行から見ると、いつでも引き渡さないといけないお金を預かっている。
債務、借入金、負債

という仕組みになっています。

紙幣とはまさにその貸借関係を表した記録・データそのものなのです。

また、

国債を買っている銀行の原資は我々の預金ではありません。
銀行が、銀行の銀行である「日銀」に預けている決済性預金(当座預金)です。

日本に流通している紙幣の総量は、実際はこの当座預金総額の1/4弱の112兆円程度といわれています。
いま、日本国民全員がいっせいに紙幣を引き出そうと思っても、引き出せる紙幣は存在していません。

そして、

この銀行が日銀に保有している当座預金が増えるしくみが「信用創造」です。

企業が設備投資をするための借入れをしたり、家計が住宅購入のための住宅ローンを組むと、
企業や家計の預金残高の数字を増やすことで、新たな預金が創造されます。

このような経済活動を繰り返すことで、世の中に出回るお金の総量が増え、
徐々に経済活動の規模が大きくなっていくしくみになっています。

逆に、世の中に出回るお金の総量が減ると、預金が消滅することになりますので、
徐々に経済活動の規模が小さくなっていきます。

まさにこの正しい貨幣観を改めて世に示してくれたのが「MMT(現代貨幣理論)」と呼ばれるものです。

MMTがわかるとキャッシュレスも0円投資も理解しやすい

紙幣がただの「貸し借りのデータ」という紙キレだということがわかると、街中やインターネット上での決済手段は、何でも良いということがわかっていただけると思います。

紙幣でも、振込みでも、口座振替でも、カード決済でも、コード決済でも、ただのデータのやりとりでしかないということがわかります。

見方によっては、シミュレーションゲームと感覚が近いものになりますから、
ゲーマーのかたならもしかしたら理解しやすいのかもしれません。

また、簿記が得意なかたはより理解しやすいのかもしれません。

買い手(Aさん)の口座から、売り手(Bさん)の口座に、紙幣が移動しているわけではなく、
Aさんの口座残高の数字が減って、Bさんの口座残高の数字が増えるだけの仕組みになっています。

どんな決済手段でも同じであれば、お得感やセキュリティなどを考えながら、
あとは個人の価値観によって利用方法を選ぶだけです。

全てのお金の動きは、ただの「データ」。
日常の売り上げも支出も、お金のやり取りについてはデータが動いているだけなのです。

このように考えていくと、積立投資に対する見方が、少しは変わってくるでしょうか。

成長し続けようとする世界経済に積立投資をするメリットのひとつが、
このような一連のしくみに隠されています。

MMT(現代貨幣理論)についてはこちらの動画でご紹介しております。

また、キャッシュレス決済や積立投資、MMTを通じて、よりちゃんと頭に落とし込んだ積立投資のパーソナルトレーニング「0円投資スター養成塾」も募集しております。

知的好奇心を膨らませながら、楽しく積立てを継続していきたいというかたは、ぜひご参加ください。
6月・7月生は埋まりましたので、8月生を募集中です。

それでは!

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