ファイナンシャルプランナー野原 亮

2022年 02月 12日

悪魔か天使か!?投機と投資、それぞれを理解して賢く活かそう!

こんにちは。中小企業のための国際金融ストラテジスト・FP相談ねっと認定FP、野原です。

全国の「積立投資家」にお届けします

2022年2月の近況報告

普段、私のブログや個人FB、月1配信のラジオやClubhouseを読んだり聞いていただいているかたは、もしかしたら気づいてくれているかもしれません。「どうやらコイツは、相場が下手クソではないな」と(笑)

2021年末のClubhouseや2022年初のラジオ、Clubhouse、ブログなどで「今年は何度も下値をトライする年になる」ということを想定し、私の投資戦略をお伝えしてきましたし、2月9日には個人FBで「そろそろ警戒モード」ということをご紹介し、私の投資戦術の一部をつぶやきました。

私が皆さまに公開している運用成績としては、個人FBと0円投資スター養成塾の「0円投資」くらいしかなかったのですが、他に公開しても良さそうな口座とすれば、積立ナシで色々組合せた一括投資のみで実践している口座があります。

2021年1月30日から2022年2月10日までで、日経平均は「▲3.8%」、積立投資家に人気のインデックス・S&P500は、2021年1月29日から2022年2月9日までで、「▲4.2%」です。この間、私が管理している一括投資口座の運用成績は「+6.4%」となりました。まぁ、悪くない数字にはなったと思います。

10日現在でも、現金比率を上げておきましたし、株価が下がると儲かるポジションを少し増やしていましたので、12日現在、アメリカ市場はウクライナ情勢がいよいよ緊迫化してきたのことで、利上げ加速懸念に加え、株安・債券高・ドル安・原油高となっているようですが、なんとか乗り切れるんじゃないかと思っています。

ただ、いつも過信は禁物です。マーケットには謙虚に敬意を払っておいた方が無難ですね。

私は、アメリカにおいて直近20年で、17回・4.25%も利上げになった2004年~2006年「中国バブル相場を経験していますので、当時といまの大きな違いも肌感覚でわかりますので、経験からくる直感がまったく働かないわけでもないです。

私のように一括投資をしている投資家や、0円投資などの積立投資においてはまさに、「リスクはリターンの源泉」であり、「トレンドはフレンド」であり、動けば動くほど、後々大きな利益になって返ってくる可能性が高まるのです。

「SDO」で自立した人材育成に活用する

長期でも短期でも、資産運用で大切なポイントは「SDO」です。

S:Strategise(入手した情報から戦略をたてる)
D:Develop tactics(戦略に基づいて戦術を決める)
O:Order(実際に金融商品の売買注文を出す)

Strategise(入手した情報から戦略をたてる)

情報をただの過去の事実として入手し、その情報をつなぎ合わせて、自分なりの結論を浮かび上がらせる。

私の投資戦略のベースは長期投資と短期~中期投資を組合わせた運用をしています。

コア・サテライト戦略」に基づき、長期投資にあてる資産は「コア資産」とし、絶対に売らない資産・基本的には売らない資産で固めます。そしてそれ以外は「サテライト資産」として、短期で売る資産・中期のトレンドで売る資産で固めます。

Develop tactics(戦略に基づいて戦術を決める)

具体的にどの金融商品をどうやって売買するのか決めます。

私の場合は投資信託(投信)やETF(上場投資信託)をメインに活用しており、個別の株式はあまり売買しておりません。

Order( 実際に金融商品の 売買注文を出す)

投資戦略・戦術に基づき、実際に金融商品を売買します。

リアルなお金やポイントを活用して、リアルな金融商品を売買します。実際の金融商品を売買することに意味があります。

「0円投資」でも実践していることですが、リアルな金融商品の値動きに連動するようにポイントが増減する「ポイント運用」でも良いですが、実際の金融商品を買う「ポイント投資」でリアリティーを特に重視しています。

この方法を通じ、情報の取り方と活かし方を学ぶことで、中小企業の人材育成のお役にたてていただこうと願っていますが、本当に可能なのでしょうか?

何を買うかではなく誰から買うか!?

我々ビジネスマンの世界では、売上をあげるためのセールスをしやすくするために、「誰から買うか」ということが大事であり、その「誰か」に選ばれるようにあの手この手を使います。売る側としてはとても有効なアプローチです。

一方で「買う側」「情報を取る側」からすれば、そこに落とし穴があることに気づきにくくなります。

つまり、自分が心から頼れるその「誰か」が言っていることを額面通りに受取ってしまう傾向があるため、「何を」言ってるか、知らず知らずのうちに適当に受取ってしまうこともあるのです。

資産運用の世界であれば、新鮮なニュースの入手に失敗したとしても「チャート」という便利な、目安となるツールがあるため何とかなりますし、むしろ市場参加者のほとんどが活用しているチャートが大切でもあるのですが、ビジネスの世界ではそうもいきません。

信頼している誰かが言ったことを信じて、そのままお金を払ってしまうと、もうリスクヘッジが効かないのです。

人を信じるということはとても大事なことですが、それは鵜呑みにして良いというわけではなく、最終的には自分で考えて行動するしかないのです。

「SDO」に基づいた資産運用は、プロセスそのものに、自分で考え、自分で行動する訓練を、日常的に実践できてしまうメリットがあります。

言葉が明確になれば、思考も明確になる

このように自分でちゃんと考えるクセがつくと、思考が明確になっていきます。そして思考が明確になればなるほど、そこからの行動がより明確になっていき、さらには行動によって得られた経験もあいまって、行動がより洗練されていきます。

残念ながら、資産運用で日常的に使われている言葉は特に、語源やルーツをスルーして、徐々に言葉の意味のニュアンスが変わってきてしまっているものもあります。

前置きが長くなりましたが、その代表例が「投機と投資」です。

投機はギャンブル、だから投資をしなさい!?

一般的には、安く買って高く売るなど、値動きによる差益を狙う運用法は「投機」であり、投機はまさにギャンブルなのだから、ちゃんと長期でじっくり積立投資をしなさい、というようなことが言われています。

ほんとうにそうなのでしょうか?

もう15年以上も前のことで記憶があいまいであり、書籍で学んだのか、セミナーだったのか、ネット上だったのか覚えておりませんが、本来の「投機」という意味は、どうやら違っていたようです。

「投機」の語源

投機は英語でいうと「スペキュレーション」。記憶は曖昧ですが、この語源はラテン語で「思慮深く考える」「視界の広い場所で良く観察する」といった意味だったかと思います。

下記記事にとても良いことが書いてあります。

投資家も学ぼう 禅の世界の「知の言葉」(藤野英人)

投機は相場の短期的な値動きに注目した売買行動、という意味合いでよく使われます。「投機=ギャンブル」といったように世間ではあまりポジティブなイメージが持たれていない言葉かもしれませんが、本来は禅の言葉でした。

ちゃんと、辞書にも載っています。

1)利益・幸運を得ようとしてする行為
2)将来の価格の変動を予想して、現在の価格との差額を利得する目的で行われる商品や有価証券などの売買
3)禅宗で、修行者の機根が禅の真精神にかなうこと。師家の心と学人の心とが一致投合すること
(小学館大辞泉より)

3)はなにやら難しいですよね。禅宗用語で「機」とは心の働きを指すそうです。悟りに至るには指導者である師家と弟子の機が重なり合う必要がありますが、その互いの心の作用が投機だそうです。これはいわゆる「禅問答」のことを指しています。

禅の世界では
「人が生きることはなんぞや」
「食べて食って寝ることだ」
「食べて食って寝ることとは何か」
「生存の本能です」
「生存の本能とは」
 ――といったように師と弟子が無限のやりとりをしながら修行していきます。このように師と弟子が言葉(深い思索をへた珠玉の言葉)を交わしながら、だんだんと高みに達していきます。これこそが投機だそうです。

さて、この言葉がどうして相場用語として使われるようになったのでしょうか。それは相場もまた、「売り手と買い手の無限の問いかけ」であるということです。市場では「この株をこの値段で買いたい」「この株をこれで売りたい」という、さまざまな思惑を持った人がわーっと大勢集まって、「問答」していくことで価格が決定します。

つまり、市場参加者が問いを投げかけ合っていく過程が投機なのです。無数の売り買いの情報が結合したところで価格を形成していくということに対して、投機という言葉をあてた昔の日本人は天才だと思います。

広い意味での「投資」とは?

一方、「投資」についてはどうでしょうか?

投資という言葉は、資産運用の世界では一般的に、「お金を出して金融商品を買う」というニュアンスで使われているかと思います。私もよくこの意味で使いますが、特に問題はないようにも感じますがどうでしょうか?

実は広い意味で投資とは、「資本を投じる」ということであり、「資金を投じる」という意味ではないのです。資本というのは、工場や物流などのインフラ、機械などの設備、労働力などの人材や教育・経験を積んだ人材、継承されてきた技術など、「お金を活用して何を得るか」ということを表しています。

積立投資家が、投信などの金融商品を通じて投資している株式の発行体であるその会社は利益追求団体です。融資や株式公開・発行を通じて得た資金を活用して、将来的に利益をあげ続けられるように、資本を増強していきます。

この資本は、お金があったからといってすぐに手に入るものではなく、数年から10年以上たたないと得られないものがほとんどです。我々の投資したお金は長期目線だと、この簡単には手に入れられない資本のために活用されています。

ところが実際、我々が積立投資をしているお金は信託銀行を通じて、株式市場に流れこんでいるだけであり、誤解を恐れずにいってしまえば、資金の出し手である積立投資家から、相手方の売り手へ移転しているだけであり、特段なにかのお役にたっているわけでもないのです。

もちろん、株価下支えや流動性の供給などにより、マーケット全体やその会社に貢献していることにはなりますが、本当に貢献したいのなら、売上があがることにお金を使うか、新規上場の際にIPOに申込むか、というような方法が直接的な貢献になるわけです。

では、投資先の会社に注目してみましょう。

その会社は、将来的に利益をあげ続けるために、必ず投機的な投資をします。例えばこのような感じです。

今後人手不足になりそうだから、早めに求人を出して若手人材を確保しておこうとか、今後景気が良くなりそうだから、将来の販売機会を逃さないためにいまのうちに工場の建設をスタートしておこうとか、いまとても売れ行きが好調だから、もう少し増産しようとか。

販売機会を逃さず、売上を伸ばし、利益を残し続けるには、そのタイミングを活かすという意味で、必ず「投機的」な行動をとります。

つまり、我々が崇高な「投資」だと思ってお金を出したとしてもその投資先はある意味、投機を必ずしているということも言えるわけです。

積立投資家が陥りやすいワナ

このようによくよく考えてみると、一概になんとも言えないことが多々でてくるでしょうけれど、我々としては、あまりこだわらずに両方活用していけると良いのではないでしょうか?

そのためには、前述の「SDO」というシンプルな流れを繰り返し練習、実践していくだけでもだいぶ変化するのではないでしょうか?

ここではセオリーとしての「リバランス」(リスクの再調整:当初の運用計画における資産配分が崩れたらその分だけ、計画より大きくなった資産を売り、少なくなった資産を買い、元の計画通りの資産配分に戻すこと)はちょっとわきにおきます。

例えば、2022年1月のように10%下落したらどうしますか?20%下落したらどうしますか?30%下落したら?

たぶん、ほとんどの積立投資家はビビってしまうでしょう。基本的に大きな下げ相場を経験したことあるかたは多くないと思いますし、下げ相場を経験したとしても、ほったらかしにしたらなんか株価が戻ってきちゃった、というかたは少なくないでしょう。

本当にそれで大丈夫ですか?これからも株価上昇し続けると決めつけて大丈夫ですか?

まだ積立投資を始めたばかりで資産残高が積みあがってないかたや、まだ今後何十年も積立期間が残されているかたであれば、もちろん問題ありません。

ところが、何も学ばないで60歳が近づいてきたかたや、60歳目前になってから世界中で株価が大暴落してしまったかたも、大丈夫と言えるでしょうか?そんなわけないですよね?

私は誰にも負けないほど、哲学的・抽象的に長期投資の力を信じているほうだと思いますが、それでも自分が生きている間、積立てし続けている間に、いつまでも上がり続けるとは思っておりません。

目の前の事実を見ているだけですし、自分に都合よくマーケットが良い状態が続くなんてことも思っておりません。人間や経済の成長持続と技術革新を信じてはいますが、無条件に妄信しているわけではなく、これからもそうありたいと願っています。

また、それなりの暴落局面で、律儀に普段通りに積立てし続けるだけというのも、もったいないような気がします。

毎月5万円の積立てをしているかたであれば、2ヶ月分の10万円で買い増ししてみるとか、それを何回か行ってトータルで半年分の30万円分を買い増しするとか、そんなことを考えてみるのも一手です。

マーケットが大暴落していたとしたら、5万円を6万円に増額しようというような発想では、若干セコいというか、なんとなく小さな感じがして、ちょっともったいなさすぎますよね。

そしてこのような方法は、人の数だけ正解があるというような世界の話になりますが、「墓場まで口座を持って行った人」「買ったことを忘れてる人」のポートフォリオが一番良い、とも言われるくらいです。

基本的には長期投資を前提としていくとはいえ、大切なのは自分なりの正解を見つけること、積極的に自分なりの答えを探す旅にでることです。

なので、少しずつ学びながら練習していけば良いと思います、老後のために。

最後は誰もが一括投資家

積立投資家が忘れがちなこと、始めのうちは意識しにくいことがあります。それは、今の積立金額による長期投資における時間分散効果は、将来的にはかぎりなく少なくなり、徐々に一括投資をしているのと同じことになっていくということです。

例えば、毎月5万円で積立投資しているとしましょう。1年で総額60万円、10年で600万円、30年で1,800万円です。

1年後における、毎月5万円の積立金額が総資産に占める割合は、 5万円 ÷ 60万円 = 8.3% です。これが30年後には、 5万円 ÷ 1,800万円 = 0.27% です。

つまり、総資産が増えれば増えるほど、毎月の積立て可能な分散効果はどんどん小さくなっていきます。

せっかく積立てた資産を守る方法を学ばずに、メンテナンスが実践できるようになっていない状態で老後を迎えても大丈夫でしょうか?

債券を徐々に組入れていくから大丈夫というかたもいらっしゃるかと思いますが、本当にひどい大暴落は全ての資産が売られるということもないわけではありません。

このケースは極端ですが、事前に想定しておいたほうが無難であり、大きくなってきた老後生活のための資金をどう守るか、なるべく早くから学んでおくと良いでしょう。

そのためにも、「投資」だけではなく「投機」という発想もぜひ、頭の片隅に入れておいていただき、いずれは併用してバランスよく考えていけることを願っています。

その第一歩はおそらく「チャート」を学んでみることをオススメします。

金融業界にいる我々は毎日、世界中のニュースから学んでおりますが、そんなに時間をかけてられないのも事実です。

そんな時はチャートさえ見れるようになっていれば、なんとなく全体を把握できますし、チャート分析から、入手しておくべきニュースを選べるようにもなります。

難しく考える必要はありませんが、私も今後はチャートの活用方法を伝える機会が増えていきそうです。

それでは、またどこかでお会いしましょう!

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