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追悼「10サプライズ」バイロン・ウィーン氏 | 2023年の振返り | 2024年FP野原の「勝手に10サプライズ」から今年を占う!

こんにちは。FP相談ねっと認定FP・国際金融経済ストラテジスト、野原です。

この時期になると恒例の、バイロン・ウィーン氏による「10サプライズ」を楽しみにしていたところですが、残念ながら昨年10月に90歳でお亡くなりになられました。

「びっくり10大予想」ウィーン氏死去

ご冥福をお祈りします。

昨年から今年にかけて、世界3大投資家のひとりウォーレン・バフェット氏の右腕、チャーリー・マンガー氏(99歳)、米中国交正常化に尽力された「現代の怪物ヘンリー・キッシンジャー氏(100歳)、ほかにも昭和世代にとって多大な影響を与えてこられた方々がお亡くなりになられました。

なんだか一時代の区切りを感じてしまいます。

また年始より続いてきたショッキングな出来事もありました。

私の父方の故郷が富山県で、親戚がまだ住んでいますがひとまず無事ということで複雑な心境でもあります。

お亡くなりになられた方々にお悔やみ申し上げるとともに、被災者の皆様にお見舞い申し上げます。

いま現在も人命救助や復興作業が継続中とのことで、いち早い回復を祈念するとともに、我々も将来の大地震に備えておく必要があると、あらためて思い直しました。

バイロン・ウィーン

バイロン・ウィーン

運用資産1兆ドルを誇る、米大手投資会社ブラックストーンにおける、米金融の中心地ウォール街のご意見番でした。

ブラックストーン

※ウィーン氏のいうサプライズとは、平均的な投資家は「1/3程度の確率」でしか起こらないと考えているが、「50%超の確率」で起こると信じている事象とされています。

18年からはブラックストーンのプライベート・ウェルス部門チーフ投資ストラテジスト、ジョー・ザイドル氏と2人で予想していました。

2023年バイロン・ウィーン「10サプライズ」

2024年米大統領選挙候補
米インフレ
米、緩やかな景気後退へ
米、年央に底打ち回復
アクシデントにより評価がクリアに
米ドル強含み
中国経済
WTI原油50ドルに下落後、100ドルへ
ウクライナ侵攻、停戦交渉へ
10イーロンマスク、Twitterの業績回復へ
「Also Rans」それほど重要でも、実現の可能性が高くもないもの
11低温埋葬
12石炭火力発電の見直し
13インドの台頭

私は毎年この「10サプライズ」をみるのが楽しみなんですが、なぜ楽しみにしてるのかというと、目的はただ1つ。

自分の思考の枠組みを、ちょっと拡げたいから

業界の著名人が、今後もしかしたら起こるかもしれないと思っている世界がどんなレベル感なのか、具体的な注目テーマやキーワードはなんなのか、知っておきたい。

そしたら自分なりにそのちょっと先をイメージできちゃうかもと参考にしています。

これは、バイロン・ウィーンの予測を信じるという意味でも、この予測を投資の判断基準するという意味でもありません。

あくまでどういう結論をだし、行動にうつすかは自分次第です。

2023年の振返り

2023年の出来事(時事通信フォトより引用)

1月新型コロナ「5類」引き下げ、5月8日に
ボルソナロ氏支持者が議会侵入=ブラジル
2月日銀総裁に植田和男氏
トルコ・シリアでM7.8の地震
5月石川・能登地方で震度6強
新型コロナ、インフル同等扱いに=「5類」移行
70年ぶり戴冠式=英
現職エルドアン氏が当選=トルコ大統領
6月改正入管法が成立
LGBT理解増進法が成立
8月ジャニーズ社長の辞任求める=長期の性加害認定―特別チーム
プリゴジン氏死亡確認=ジェット機墜落でDNA型鑑定
10月ジャニーズ、解体へ
旧統一教会の解散請求=不法行為で初、東京地裁に
ハマスが対イスラエル大規模作戦
米下院議長にジョンソン氏=3週間の空席解

2023年の株価

2022.12.30終値2023.12.29終値騰落率
日経平均株価26094.5033464.17+28.2%
S&P5003839.504769.83+24.2%

日経平均株価 ※yahoo!finance(英語版)より引用

S&P500 ※yahoo!finance(英語版)より引用

ストーリー展開と逆算の重要性

風が吹けば桶屋が儲かる

風が吹くと土ぼこりがたち、それが目に入ることで盲人が増える。
盲人は三味線で生計を立てようとするので三味線の需要が増える。
三味線には猫の皮が張られることで猫が減る。
猫が減るとねずみが増えて、ねずみにかじられる桶が増えることから、桶を売る桶屋が儲かって喜ぶ。

有名な言葉がありますが、これが論理的かどうかはともかくとして、このようなストーリーを描くという発想、あるいはストーリーの結論や主張から遡るという発想は、我々の日常生活と世の中との関わり方という意味では、金融経済教育ではとても重要なアプローチであり、世界史・日本史などの歴史教育など社会科でも一般的なアプローチです。

例えば・・・

「農村部で疫病が流行し、農業人口が激減した」という出来事があったとして、その先にどんな展開が考えられるか、ある事象から起こりうると想定される過程を積み上げて、結果を導いていきます。

農村部で疫病が流行し、農業人口が激減 → 都市部への人口流入 → 食料不足が深刻化 → 食料品の価格高騰 → 農業の人手不足解消のための効率化・機械化への期待 → 研究開発の活発化・機械化の進展 → 工場労働者のニーズ拡大 → 都市部近郊の工場労働者の増加 → 都市部人口の増加 →食料不足がさらに深刻化 → 機械化による大量生産、効率化による組織的生産の普及拡大 → 食料不足沈静化

もしこのような流れが想定されるとしたならば、関連する産業や企業などには収益機会があるだろうということで、数年単位、場合によっては数十年単位における、個別の株式投資や特徴的なインデックス投資、アクティブ投資などを選ぶ基準にもなってくる、というイメージです。

また、このアプローチを結論から遡って、原因や因果関係、相関関係などを探っていくのが、まさに歴史などを学ぶアプローチになります。

上記の例でいえば、「なぜ機械化・効率化が進んだのか?」ということを逆算して考えていきます。

例えば私について、直近の実例で印象深いものでいえば、

ポイント投資の黎明期からポイ活×資産運用の普及を想定、積極的に活用し、最古参のポイント投資家として、目標としていた書籍(0円投資)も運よく出版できた。

インフレ(物価上昇)が進展する前から、インフレに備えるように主張していた。


・インフレになろうがなるまいが、本来は安全資産(現金・国債・ヘッジ付外国債券など)とリスク資産(株式・不動産・外国債券など)による運用は基本かつ重要。
インフレ、税金は「マーケットの海賊」と呼ばれてきた。
・2020年9月初版の拙著「1時間でわかるiDeCo」にてCPI(消費者物価指数)の重要性についてご紹介。
・2021年8月公開の動画、資金繰りとしての「預金と金利にて、金利の先行き見通しについて解説、的中。

※コロナショックは2020年2月、ウクライナ侵攻は2022年2月

というように、常に数年後の見通しを想定しておくのが、個人的にはわかりやすいと感じています。

皆さんだったらどのようなストーリーや将来を描いてゆくでしょうか?

FP野原の「勝手に10サプライズ」

世界を読む(1)選挙の年 米大統領選、世界身構え

深まるアラカルトの世界

有名な相場格言に、直近数年分の大きなイベントを重ねてみましたが、なかなか興味深い結果になっています。

子(ね)は繁栄2020年 コロナ、K字回復
丑(うし)つまずき2021年 米大統領交代
寅(とら)千里を走り2022年 利上げ開始懸念、ウクライナ侵攻
卯(う)跳ねる2023年 イスラエル・ハマス衝突
辰巳(たつみ)天井
午(うま)尻下がり
未(ひつじ)辛抱
申酉(さるとり)騒ぐ
戌(いぬ)は笑い
亥(い)固まる2019年 消費税増税

さて、前置きが長くなりましたが、最後に私なりの「勝手に10サプライズ」です。

バイロン・ウィーン氏のようにはいきませんが、平均的な投資家は「1/3程度の確率」でしか起こらないと考えているが、「50%超の確率」で起こると私が勝手に思っている、10項目の事象をご紹介します。

トランプが盗まれた選挙を取り戻す
アメリカ民主党バイデン政権の重要人物の関係者が起訴される
ウクライナ侵攻、イスラエル・ハマス衝突の解決へ光明
商品・金融市場のボラテイリティが高止まり
ドル円、一時120円割れ
S&P500、史上最高値5000ポイントを上回るもボックス相場
カーボン・ニュートラルの流れが交代し化石燃料の見直しへ
中国による台湾海峡封鎖
日本の政策金利、マイナス金利解除ならず
10日経平均株価、バブル高値奪回目前で失速
(1)トランプが盗まれた選挙を取り戻す

共和党大統領指名候補を圧倒的な支持で獲得したトランプがその勢いのまま、第47代アメリカ大統領に就任。副大統領は無所属のロバート・F・ケネディ。

(2)アメリカ民主党バイデン政権の重要人物の関係者が起訴される

トランプ圧勝、ケネディとの命を懸けた共闘により、いよいよ闇が暴かれ始め、手始めに政府関係者の重要人物の関係者が起訴される。米国内では武力衝突が散発。

(3)ウクライナ侵攻、イスラエル・ハマス衝突の解決へ光明

アメリカやグローバルサウスなどの影響もあり、国際情勢が一気に進展する動きがでてくる。良い意味でのグレート・リセットへの契機となる。

(4)商品・金融市場のボラテイリティが高止まり

国際情勢や米政策、景気情勢などに左右され、商品市況や金融市場は明確な方向感がでないまま、上下の変動が激しくなる。

(5)ドル円、一時120円割れ

米利下げ開始と、日銀のマイナス金利解除の思惑、国際情勢などにより、ドル円はウクライナ侵攻以前の水準に近い120円割れを、一時的に示現する。

(6)S&P500、史上最高値5000ポイントを上回るもボックス相場

S&P500は相変わらず堅調なものの高値を抜けきれず、基本的にボックス相場となり、日米のデカップリングが話題に。

(7)カーボン・ニュートラルの流れが後退し化石燃料の見直しへ

環境問題やEV化の流れにブレーキがかかり、技術革新が進み環境負荷の少ない、化石燃料系の技術が再び注目の的に。

(8)中国による台湾海峡封鎖

台湾総統選の結果を受けて、中国共産党の動きが活発化。大きな武力衝突は避けられるも台湾海峡は封鎖され、日本の領土問題に発展も。

(9)日本の政策金利、マイナス金利解除ならず

YCC(イールド・カーブ・コントロール)はほぼ解除されるものの、日本の賃金上昇の持続性と消費の伸び悩みにより、マイナス金利までは解除できず。

(10)日経平均株価、バブル高値奪回目前で失速

実体経済と株価の動きに乖離がみられ、「実体なき株高」となるも直近高値を更新。ただ、バブル高値(1989年12月29日終値@38195.87、高値@38957.44)までは更新できず。

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