ファイナンシャルプランナー青山 創星

2019年 07月 04日

IB証券への円の送金はどうやってするのか?

こんにちは、青山創星です。

米国の個別株投資をしている方からよくある質問の一つが、IB証券にお金を送るにはどうしたらいいでしょうか、というものです。

また、送るのはドルがいいでしょうか、それとも円がいいでしょうかという質問もよく受けます。
これについては、別の記事に書いています。
wp.me/pat18r-UV
円で送った方がよい場合が多いので、ここでは円の場合について書きたいと思います。

なぜ銀行の窓口でIB証券に円を送りたいと言っても誰もわからないのか?

銀行の窓口にいきなり行って、IB証券の東京支店の自分の口座に日本円を送りたいと言っても窓口の方はぽかんとしてしまっているでしょう。
そして、少しお待ちくださいといって後ろに下がってなかなか戻ってきません。

ちょっと偉そうな役席が出てきて、もう一度取引の内容を聞かれます。
「日本円の送金ですね?」
「そのアメリカの証券会社の日本の支店の中にある自分の口座に送金したい???のですか?」
ちょっとお待ち下さいと言われて待っていると、別の人を連れて戻ってきます。

少し大きな銀行の支店なら外国為替課というのがあります。
その外国為替課のベテランっぽい女性職員が出てくるかもしれません。

もう一度取引の内容を聞かれます。
「その証券会社は日本のではなくてアメリカの証券会社ですね?」
「送金したいのは日本円ですね?」

やっとわかってもらえたようです。

しかし、

「大変申し訳ありませんが、外国送金は本社で直接取扱わせていただいています。」
「お手数をおかけしますが、テレフォンバンキングでお願いします」

「えっ?えっ?」
思わず相手の顔を二度見してしまうかもしれません。
『わざわざ銀行の窓口まで来たのに、電話でやらないといけないの?』
と、疑問が頭をよぎります。

すると、相手はすかさずに

「テレフォンと言っても、そのコーナーにあるテレビ電話で本社の担当者とやり取りしていただきます」

『なーるほど』

そして、そのテレビ電話のあるコーナーに行って専門の担当者とやり取りすると、資金を何に使うかを根掘り葉掘り聞かれて、20~30分位で手続きが終わるというわけです。

銀行のロビーで最初に出会うパート職員や預金の窓口職員は外国送金についての知識はまったくありません。
外国送金だけれど外国の証券会社の日本にある支店に日本円でお金を送る、などという説明をするとたちまち頭がパニックを起こしてしまいます。

国内送金なのか、外国送金なのか。

この取引は銀行の取引の中でも非常に珍しい取引なのです。
だから、支店の誰に聞いてもほとんど知っている人がいないのです。

本社に聞いてやっとわかる、そんな取引なのです。

ややこしい点は2点あります。
一つは、外国送金と言いながら受取人は日本にいるという点です。
もう一つは、外国送金と言いながら外貨ではなく日本円を送るという点です。

このような送金を表現するとしたら

「国内非居住者宛の日本円の国内送金」

とでも言うと、わかる人はわかると思います。

銀行の担当者が国内の送金の担当者を呼ぼうとしたら待ったをかけたほうがいいかもしれません。
国内送金の扱いではなく外国送金の扱いの取引だからです。

外国送金をしたい、とだけ単刀直入に言ったほうが適切な担当者が早く出てくる場合もあると思います。

更に、外国送金の場合一番注意が必要なのは現金での送金を受け付けてくれない場合が多いということです。

少額であれば受け付けてくれる場合もあるかもしれませんが、多くの場合は現金での外国送金は受け付けてくれません。
予めその銀行の預金口座に送金しようとする金額の日本円を入れておく必要があります。

(突然、別のところから例えば1千万円のような大きなお金を振り込んでそれをIB証券に送ろうとすると、入金されたお金はどういうお金かについて根掘り葉掘り聞かれるかもしれません)

なぜ、現金での送金は受け付けないかというとマネーローンダリング(資金洗浄)のための取引ではないかという疑いをかけられるからです。
日本の銀行は世界的に見てマネーロンダリングのチェックが弱すぎると海外から批判を浴びています。
そのため、最近このチェックが非常に厳しくなってきているのです。

さあ、いろいろなことを書きましたが、IB証券に投資用のお金を送るのにはどうするのが一番いいのか?

まとめてみましょう。

IB証券に日本円を送る具体的な手順

1.大きな銀行(三菱UFJ銀行や三井住友銀行など)に日本円の預金口座を作る
例えば三菱UFJ銀行の丸の内支店のようなところです。地方の方は三菱UFJ銀行の〇〇支店のようなところです。

2.予め送金したい日本円をその口座に入れておく

3.その銀行に事前に電話で以下の旨伝える。

<電話で事前に伝えること>
・外国送金をしたい
・送り先の口座はアメリカの証券会社(IB証券)の東京支店にある日本円の口座(「非居住者の円勘定」といいます)
・店頭に行って外国送金の手続きをしたい

<先方から聞き出すこと>
・電話に出ている人の部署と名前(銀行に行ってわからなかったら、まずこの人を呼びます)
・銀行のどこに行ったらいいのか(外国送金窓口なのかテレフォンバンキングのコーナーなのか)
・必要な書類(本人確認の書類やIB証券からの送金指示書。場合によってはなぜ送金が必要なのかがわかる書類や送金する日本円の原資(そのお金はもともと何のお金だったか)のわかる書類などを求められることもあります)
・手数料がいくらかかるかも聞いておきます

4.銀行から指示のあった外国送金窓口またはテレフォンバンキングコーナーに行って送金手続きをする

<IB証券に対して入金通知をする>
・【事前入金通知】銀行での送金手続きとは別に、銀行での送金手続きをする前にIB証券に対して自分がどの銀行からいくら送金するかを通知します。
※詳細はこちらをご参照ください。
www.interactivebrokers.co.jp/jp/index.php?f=fundingJP&p=otherFunding

<銀行の窓口で実際の送金を行う>
・事前入金通知をすると、送金するときのIB証券の口座の明細(送金指示書、ワイヤ送金インストラクション)が表示されます。それと上記3で先方から聞き出した「必要な書類」を持って銀行の窓口に行きます。

※送金手数料
・銀行によって大きく異なります。三菱UFJ銀行や三井住友銀行では、非居住者円預金勘定への送金は外国送金の中でも特別扱いされ、外貨の外国送金に比べて格安の料金が設定されています。多くの銀行では数千円の手数料が取られるようです(外国送金手数料+リフティングチャージ)。
※リフティングチャージ:外貨での外国送金では為替レートの中に為替手数料が含まれています。円の場合はその手数料が取れないのでそれに代わるものとしてリフティングチャージといった手数料を取られることが多いです。但し、銀行にとって実際に送金にかかる手数料は外貨で外国に送る場合と円で国内に送る場合とでは後者はとても少ない手数料で済みます。私は昔、銀行の本店のこの決済部門にいたことがあるのでわかります。そのため、銀行によっては非居住者宛の円建て送金に関しては国内送金に準じた安い手数料としていると思われます)

・受取側で発生する支払銀行手数料(Paying Bank’s Charge)は受取人の負担(PAYEE)(つまり、IB証券の負担)とします。
銀行の窓口で窓口担当者の言うなりに送金依頼書を書いてしまうと受取人の負担ではなく送金人(つまりあなた)の負担にさせられてしまう場合があります。送金人の負担にした場合、後日数千円の手数料の請求があったのでお支払いくださいと銀行から連絡があります。その連絡があった場合は時すでに遅しです。IB証券ではそのような場合の返金処理はできないということのようです。(また、これとは別に中継銀行が入るとそこの手数料が請求される場合があります。小さな銀行で送金するとこのようなことが起こる可能性が高くなるかもしれません)
このあたりのことについては、このリンクをご参照ください。
www.interactivebrokers.co.jp/en/index.php?f=47661&p=whyib2
上記リンクの「米国口座(IBLLC口座)に関するFAQ」の「IBLLC口座への入出金に関するご注意点」

※銀行の内部での話です:国内にいるとはいえ、非居住者(外国籍の会社)に対する送金です。外国送金の取り扱いになります。通常の居住者の場合の円建ての国内送金の場合とは決済方法が異なります。円建ての外国送金の場合、外為円決済で決済する必要があります。素人の銀行は少し前までこの違いをよく認識しておらず(または、知っていてもどちらでもいいと認識していたのかもしれません。ここは私の想像です)非居住者円預金への国内送金に通常の国内の居住者同士の円決済と同じ方法を適用していたところもあったようです。現在ではマネロンチェックが厳しくなったためほとんどそのようなことはないと思われますが、ご注意ください。「外為円決済」での決済が必要となります。

インターネットバンキングでできないのか?

外国送金をインターネットバンキングですることの出来る銀行もあります。
三菱UFJ銀行もその一つです。
しかし、三菱UFJ銀行では国内非居住者宛の日本円の国内送金はインターネットバンキングではできないとのことでした。

私の見た限り、普通の人が見てわかるような書き方で、インターネットバンキングではこのような取引ができないと書かれたところは見当たりませんでした。
しかし、電話で確認したところできないとのことでした。

また、この取引の手数料についても三菱UFJ銀行は普通の人が見てわかるところには見当たりませんでした。
(以上、2019年6月27日現在)
テレフォンバンキングでこの取引を行う場合の手数料は、800円のようです(送金金額によって異なるかもしれません)。

電話で確認してみましたが、三井住友銀行はインターネットバンキングでこのような取引もできるとのことでした(実際にされる方は、ご自身でご確認の上お願いいたします)。

手数料も誰でもわかるところに明示されています。
www.smbc.co.jp/kojin/kaigaiservice/gaikokusoukin/index02.html
このページの「国内非居住者円建送金の場合」の欄です。

三菱UFJ銀行は三菱銀行、東京銀行、UFJ銀行が合併してできた銀行です。
東京銀行は「為専」(ためせん)と呼ばれ、外国為替を取扱いできる銀行の中でも別格の銀行でした。
そんな銀行が外国送金の一種のこのような取引のサービスについて他の銀行に負けてしまったというのは何とも時代の変遷を感じさせます。

銀行の名前から「東京」というのが省かれてしまったのも寂しいものを感じます。

IB証券に日本円を送金する時には、いきなり銀行の窓口に行かず、まずは電話で十分に確認してから訪問されることをおすすめします。

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