小川 洋平

なぜ金融知識ゼロだった私が金融に興味を持ったのか?

こんにちは(^^)

10年前は投資なんてまるで興味無かった、ファイナンシャルプランナーの小川です。

私は元々お金の知識ゼロ、営業経験ゼロで保険業界に飛び込みました。

「若い世代は年金なんてもらえないから投資が必要」

とか、そんな話を耳にすることはありましたが、「どうせなんかの勧誘でしょ」と思って特に何にも興味を示そうとしませんでした。

「投資のことなんて自分には関係ない・・・」

なんてずっと思っていて、まさか今こんな風に投資の活用を伝えているなんて当時の私は想像もしていなかったことと思います(笑)

なぜ私が興味を持ったのか、その理由はこちらです↓

日本の財政は危機的状況?日本円で持つリスク??


動画でお伝えしている通りなのですが、当時保険営業マンとしてお客様に保険商品を利用した将来の資金づくりを提案したりしていましたが、そんなときにこんなお話を聞いたのでした。

日本の財政は危機的な状況で改善する見込みはなく、このままでは日本は財政破綻をすることになる

→もしも財政破綻すれば日本円の価値は大暴落してしまい、1万円札が紙キレになってしまう可能性がある

→日本円で持っておくのは危険!老後の資金づくりや将来のお金は今すぐ海外に逃がす必要がある

っていう理屈で、海外の金融商品の勧誘と私も代理店にならないかという、そんな仲介業者さんからのお誘いがあったのです。

まだまだこれから大きな経済成長が見込める新興国の株式を中心に投資をするので、毎月1万円で30年積立したら3000万円くらいに増えているという、そんなお話だったのでした。

素直なのか騙されやすいのか、当時の私はそんな話を信じ切ってしまい、「保険で将来のお金貯めるなんて提案しちゃダメじゃん・・・」

と、これまで自分が販売していた商品を勧められなくなってしまったと同時に、これまで全く触れようとしてこなかった金融の世界をもっと知らなければならないと思いそこから1年間でファイナンシャルプランナーの勉強と、200冊以上の金融経済関連の本を読み漁ったのでした。

たどり着いた結論

ファイナンシャルプランナーとして金融の基礎知識を学びながら、多くの金融経済関連の本を読み、金融のド素人は一つの答えにたどり着きました。

まず、心配していた日本の財政破綻や日本円の暴落は少なくとも財政が引き金となっては起きることは無いということ。

なので、慌てて海外にお金を逃がす必要なんてないし、わざわざ海外を選ぶ必要なんてなく、国内でできるベストな方法を考えればよいのではないかということに気が付きました。

そして、「日本円が大暴落」「1万円札が紙キレに」という可能性が極めて低くても、自分が老後を迎える頃に「今の1万円は今の5000円くらいの価値になっているかもしれない」ということに気が付いたのでした。

預金や保険商品のリスク

よく「投資にはリスクがあるから危険」と言われるのですが、実は預金や保険商品にもリスクがあるのをご存じでしたか?

預金や保険商品は投資の様に金額自体が上がったり下がったりすることはありませんが、物価に対するお金の価値が上り下がりすることがあります。

極端な例が「1万円札が紙キレになる」ということですが、自分がリタイアするまで、幼い子供が18歳になるまでという長い期間において物価が今よりも2倍、3倍になっている可能性は十分にあるわけです。

もしそうなったら、私達のお金もそれに合わせて増えてくれないと今と同じものが買えなくなってしまいますよね?

金額自体は変わらなくても、その金額で買えるものが違う、お金の価値が変わる、そんなリスクが預金や保険商品にはあるのです。

なので、現在のような低い金利で将来の積立を行うのは投資に元本の変動リスクがあるようにお金の価値が変動するリスクがあり、遠い将来のための資金の積立ほどこのお金の価値の変動リスクに対応できる方法で積立する方が適切なんです。

投資が将来の資金をつくる上で有利

その反面、株式投資などは物価上昇に強いという性質を持っています。

その理由についてはまたの機会にご説明したいと思いますが、過去の日本やアメリカ、世界の先進国の平均株価の推移からもそれは結論づけることができます。

そして、もし物価が上がらなかったとしても、減らさない、価格の変動の幅を可能な限り小さくできるように私達自身がコントロールすることも可能なのです。

物価が上がれば「お金の価値の変動」に対応し資産を守ってくれて、物価が上がらなくても可能な限り減らさないようにコントロールできる

「守りながら増やす」

そのために投資がベストな選択肢であることに気が付いたのでした。

たどり着いた結論はiDeCo(個人型確定拠出年金)

そんな投資のことを勉強し、将来の資産形成の基本である「長期・分散・積立投資」を学び、私は実は既に私自身それを実践していたことに気が付きました。

それが「個人型確定拠出年金」、つまり今iDeCoと呼ばれているものです。

新卒で入った会社で導入されていて、会社を辞めた際に個人型に移管してよくわからないまま続けていたのでしたが、調べていくうちに資産形成の基本をそのまま応用し実践できるだけでなく、とっても美味しい税金のメリットまでついてくることがわかったのでした。

①掛金の税金が戻ってくる(当時の私で毎年掛金の15%)

②運用益の税金が非課税

③受け取り時の税制を上手く使えば非課税で受け取れる

そんな税金のメリットまで受けることができるわけですので、「わざわざ海外の金融商品を買う必要なんてないじゃん。確定拠出年金の活用をもっとみんなに伝えよう!」

と思い、確定拠出年金のことを伝え始めたのでした。

iDeCoを優先的に検討

老後の資産形成のために何が一番良いか、ベストな方法としては私は迷わずiDeCoと答えます。

その理由はiDeCoで長期・分散・積立投資を実践していくことで物価変動のリスクに対応しながら上手にお金を増やすことができるため、そして税金がお得になるためです。

60歳まで使えないお金になる等の留意点はありますが、そもそも老後の資金ですからそれまでに使ったら意味が無いわけですしね。

個人事業主の方や法人経営者様は「小規模企業共済」と併用することで途中でiDeCoと同じ税金のメリットを受けながら途中で事業でお金が必要になった、プライベートでお金が必要と言った場合にも引き出すことができるお金を積み立てることも可能です。

どうせ60歳まで使えないお金になるのですからiDeCoで無理しない程度の掛け金で積極的にリスクをとって増やすことを狙い、小規模企業共済で事業の緊急時にも使える資金を確保しながら将来のお金を積み立てるという戦略を立てるのも良いですね。

このように、制度の特徴を知ることでそれぞれのメリットを生かし、デメリットと上手く付き合いながら有利な制度を最大限活用し、今税金をお得に将来のお金を増やすことも可能です。

色々と組み合わせの方法や、デメリットをメリットに変える方法もありますので、せっかく使える有利な制度、まずはどんなメリットがあるのかを知ってみると良いのではないでしょうか。