小川 洋平

「起業したいけど、パートナーの理解を得られない・・・」こんな時どうする??

こんにちは(^^)

経営者の理想を実現する資産形成のスペシャリスト、ファイナンシャルプランナーの小川です。

「起業したいけど、旦那に話するとムリって言われる・・・」

と、先日聞いたお悩みなのですが、起業を考えるとこんな障壁が出てきます。

反対に、旦那さんが起業しようとして奥様に反対されるパターンもありますね。

こんなとき、どう考えていけばいいでしょうか?

今回はそんな考え方を解説していきます。

まずはしっかり話し合うこと

まず一番大事なことなのですが、お二人で納得できる結論を出せるようにしっかり話し合いを行うことです。

結婚されてご家族となったのですから、自分の想いだけで行動を決めてはいけないと思う責任感があるからこその障壁ですよね。

でも、反対にお相手さんに反対されるからって、自分の想いを押し殺して伝えないままにする必要もありません。

大切な家族なのですから、話し合った結果はどうあれ、お互いにお互いの価値観や想いを理解し合うことは大事ですよね。

それらを理解し合った上で、お互いの幸せのために今独立して起業することが家族の理想を実現し幸せになるために問題となることもあります。

そんな結論に達してしっかり理解して諦めるのと、よくわからないままモヤモヤとして諦めるのでは雲泥の差です。

反対に、家族の幸せを実現しながら独立して起業できるのならば起業した方が良いという結論に達するかもしれません。

本当にお相手さんがあなたのことを大切な家族だと思ってくれているのであれば、結論として賛成か反対かはどうあれ、少なくとも真剣に議論することはできるはずです。

ここでお相手さんの顔色を伺う必要は一切ありません。顔色を伺ってばかりで伝えたいことを伝えられない、建設的な議論ができず「我慢」することは積み重なると今後の夫婦関係にヒビが入ることに繋がります。

ですので、まずはあなたが真剣に起業を考えていて、それについて話をしたいということをしっかり伝えましょう。その上で、相手の方が何を問題として考えているのか、問題点をしっかり言葉にしてもらいましょう。

裏を返せばそれを解決できたならばそれで認めてくれるということです。

大事なことは、「相手を説得する」「自分の価値観を押し付ける」のではなく、「お互いの理想とする将来のためにどうなのか?」について考え、ご夫婦でしっかり話し合うことです。

ここで相手の話を聞こうともせずに否定し続けるのであれば、相手さんはあなたに対し理解する姿勢が足りな過ぎると言えます。

将来設計から考える

さて、ご夫婦でお話をする際に必ず出てくる問題がお金のことです。

「住宅ローンがあるから・・・」「子供の教育資金も掛かるし・・・」

だから話を出しにくいと仰る方は多いですが、それを理由にされているうちはまず間違いなく独立されて起業はしない方が良いでしょう。

上手くいかなかったときにどうするかを考えるのは大事なのですが、具体的に「売り上げが〇〇円に達しないと、家計が〇〇円くらい足りなくて、子供の進学資金〇〇円が準備できなくなってしまう」とか、「住宅ローンの支払いが〇〇円あるのに、収入を最低限○○円確保しなければならない」といったように、予想する売上に届かなかった場合に最低限いくら確保できれば大丈夫なのか、全く具体性が無いからです。

これはそもそも起業していくらの売上、いくらの収益を目指すのか、全く計算ができていない状態なので到底「事業計画」と呼べる状態になっていませんし、事業計画の前に家計の未来予想も把握できていないので問題点がまるで具体化されていない状態です。

その状態でしたらお勤め先を辞めて独立されるのは大変危険と言えます。

ですので、まずは副業として始めてみると良いでしょう。

収入面の問題は、将来設計から今~将来においてどの程度の収入で、将来的にどの程度の支出が見込まれるのかをシミュレーションしていくと、最低限確保しなければならない収入や、売り上げの変動から家計が逼迫してしまう状態を回避するために不要なコストを見直ししてピンチに強い家計を創ることもできます。

収入が思うようにいかなくても、今は単発のアルバイトや請負の仕事を紹介してもらえるサービスもあちこちの派遣会社が運営していますので、あまり選択肢には入れたくはありませんがそういったところで穴埋めすることも可能です。

そうやって数字の面から上手くいかなかったときのことも想定し、対策を考えた上でやっていけそうなシミュレーションが組めるならば挑戦してみるのも良いでしょう。

なので、簡単に諦める前にまずは将来設計を考えることから始めましょう。

たった一度の人生、自分が挑戦したいことに挑戦することも大事なことです。ですが、その結果家族が金銭的に困るような事態になれば本末転倒ですし、かといって何の根拠も無い悲観論で諦めるのも自分の人生に責任を持たずに周りの雰囲気に流されてしまっていると言えます。

事業計画をしっかり作り込む

そして、起業前には事業計画をしっかり作り込むことが大変重要です。

ここがしっかりできていないと、かなりの高確率で失敗に終わります。

事業計画は主に

①あなたが提供する商品やサービスがどのように社会の役に立ち求められると考えたのか?

②同業他社との違いは何で、なぜそれが世の中に受け入れられると考えたのか?

③どうやってそれを求める人に伝えて集客し、どの程度の売上の推移で成長していく見込みなのか?

④売り上げに対しどのような経費が、いくら掛かる見込みで、利益がいくら残せるのか?

⑤それに対し借り入れがいくら、自己資金がいくら必要で、今後どのように推移していくのか?

など、このような計画を具体的に、数字を用いて説明できることが重要です。

その上で「なぜそれだけの集客ができると考えたのか?」「他に見こまれる支出はあるか?」など数字の根拠を深堀していくとより具体性の高いプランができあがります。

このような計画を作成し、だからこれだけの収入を家計に入れることができるというように説明してみましょう。

銀行から融資を受けるつもりは無くても、銀行から融資を受けるつもりでプレゼンできるくらいの内容にしておくと説得力があるでしょうし、あなたの本気度も伝わりやすくなります。

不安は知識と行動で解決できる

起業することについて不安を口にする人も多いのですが、私から見ると将来の家計のシミュレーションもせずに住宅ローンを組んだり、住宅は年々価値が減ってしまいコストが掛かる負の財産であることを理解しないまま長い年月のローンを組んで家を買う方も多く、その方がよほど危険な行為だと思います。

あなたが今いる会社も、何かしらの事業を行って、その歯車となっているからこそお給料という対価をいただくことができているわけですよね?

しかし、市場の動向、世の中のニーズの変化を見誤り順応できなければ、現在の東芝のように大企業であっても経営難に陥ってしまいますし、東京電力のような誰もが「この会社なら間違いない!」と思われるような超巨大企業であってもボーナスがゼロになる等収入が激減してしまっている事実があります。

そうなれば、収入が減少どころか年齢を重ねて再就職が難しい年代になった頃に人員整理を受ける可能性もありますし、部署の移動や降格、関連会社への出向によって収入の大幅な減少も当然に有り得ます。

0から1を創り出すよりも、既存のビジネスの形を世の中の変化に合わせて順応させる方がリスクは少なく、起業の方が安定しているなどと言うつもりもありませんが、会社員≒安定というのは誤解ですし幻想です。

ですので、自分で収入を生み出すためには世の中の役に立つ商品やサービスを提供できること、また他の企業が欲しがるような能力を身に着けて、会社が無くなってもさほど問題ではない状態にしておき、一つの組織に依存しない状態にしておくことや、少ない収入でもやり繰りできるようにムダな支出を省き、いざというときに強い家計を創っていくことは大事なことです。

少し不安にさせるような話をしましたが、起業するにしても会社員のままでいるにしても、いずれにしてもリスクはあるのです。

なので、そういった不安は将来設計を考えることで、「もしも将来こうなったら」という問題点を提起していき、その上で変動があっても耐えられる家計を事前に考えておくことが大事なのです。

そうやって、一つ一つ不安に思っていることを書き出し、問題として見える化、数値化すると、それに対策する手段が見えて「課題」に変わります。

課題に変わればあとは解決に向けて行動を起こすのみですので、不安と言うものはほとんど無くなります。

「不安がっている暇があるなら知識つけて行動しろ!」ということですね。

何となく「起業したい~」「好きな事やりたい~」だと残念ながらそれはただの無謀と捉えられても仕方がありません。

しかし、具体的に計画を創り上げていけばそれは計画性のある一つのプランなのですから、そこから考えられる問題点を誰かと一緒に考えて、もっと実現できる可能性の高いプランへとブラッシュアップしていくこともできます。

そういった視点を養うために、起業について勉強してみることは大切ですし、市場を読む、数字に強くなるために少額から株式投資を始めてみるのも良いでしょうし、起業家や経営者さんとの人脈を創り、色んな話を聞いたりアイディアをいただいたりするのも良いでしょう。

株式投資と聞くと「危険」とか「素人はやるべきじゃない」って思うかもしれませんが、今は数百円~数万円で株式を買うことができますので、そのくらいの金額ならば失ったところで生活に特段支障はありませんよね?

上場企業のホームページには企業の考え方、その企業が置かれている市場の環境、会社の経営状態をいつでも見ることができます。

起業するかどうか、会社員の立場が良いのかどうか、それらを判断するためにできること、やるべきことは山ほどあるのではないでしょうか。

それらを行った上で、お相手さんに対してご自分の考えとプランをしっかりお話してみましょう。

そして、何よりもあなたとご家族にとって何が幸せで、そのために何が良いのかを考えた上で判断することが大事です。

今は難しくても時間を置いて独立開業を考えたり、まずは副業から始めてみたり、選択肢は色々あるはずです。

ご自分の人生、最大限満足度を高めるには最大限やりたいことを実現するための努力をしてみましょう。

その上でどちらの決断を下すにしてもより人生の満足度は上がると考えられます。

もしそんな決断で迷われていたり、パートナーさんがそのようにお考えでどうしようか迷っておられるようでしたらお力になりますのでお声がけ下さい。

初回は無料でお話をお伺いし、ご夫婦が納得のいく結論を導き出すために何を考え、どのように話をしていくべきかをアドバイス致します。