独立系FPだからこそ欠かせないコミュニティ | 黒木 るみ FP | 山中塾 塾生の声

山中塾の塾生は基礎研修を終了後、FP相談ねっと認定FPとして活動しています。今回は、そんな塾生の1人である黒木 るみFPにインタビューを行いました。

黒木 るみ FP

両親の飲食店で培った経営視点と営業力を見出され、大手生命保険会社の法人営業に転職。FP資格を取得し、経営者と共に企業成長を考える営業スタイルで実績を積む。夫の海外赴任をきっかけに退職し、帰国後はFPとして独立。お金にまつわる小さな困り事解決から企業型DCの導入まで、日本人のマネーリテラシー向上のため活動している。
黒木FPのサイト

――山中塾に入った理由を教えてください。

黒木FP:
独立系FPとして活動していくにあたり、自分の武器を身につけたかったからです。
以前は法人営業をしていましたが、夫が海外へ赴任することになり、同行するため退職しました。帰国後は復職することも考えましたが、一度辞めたのなら、新しいことにチャレンジしようと思い、岡山にはほとんどいなかった独立系のFPを目指すことにしました。まず自分の専門分野を作らなくてはと彷徨っていた時に、出会ったのが山中先生でした。
初めてお会いしたのは大阪開催のセミナーだったのですが、不慣れな大阪で迷ってしまって…(笑)。冒頭の紹介を聞くことができないまま、先生のことを全く知らない状態で拝聴しました。
そのセミナーがすごく面白くて!全額所得控除で運用して増やせるiDeCoのことを聞き、ピンときました。私はこれを広めていくことを専門的にやりたいと。
後々、山中塾のことを調べてみると費用にびっくり!(笑)でも、法人向けに提案したい手前、自力で勉強できる書籍があるわけでもなく、ほかに教えてもらえる人もいない。独立系FPとして、特に企業型DCの導入をビジネスにするならば、ここはお金を出しても行くべきだと思い、3〜4ヶ月悩んだ末に入塾しました。

――実際に入られてどうでしたか?

黒木FP:
自分が目指すスタイルになるまでは、色々なことをしていく必要があると改めて感じました。独立系FPになるといっても、実は家計相談などにはあまり興味がなく、法人向けの仕事をしたいと考えていました。初めからできるとは思っていませんでしたが、入塾してみると、やはり最初は個人からがいいと。法人は動き出してお金が入るまで、年単位で時間がかかりますしね。最初の研修で山中先生にアドバイスをいただいて、法人だけをやるわけにはいかないことがよくわかりました。
それから個人向けのセミナーや先生に勧めていただいたコラム執筆、ランチ会など様々なことにチャレンジしました。面白そうと思うことは何でもやって、良ければ続ければいい。先生に「やってみる?」と聞かれれば、とりあえず手を挙げるようになりました。

――山中塾の活動で、印象深いものは何ですか?

黒木FP:
2019年の9月に行った、iDeCoの金融機関窓口調査です。各金融機関の実態や確定拠出年金への関心度、お客さまが実際にどのような説明を受けるのかを体感することができました。
活動のきっかけは、同年の7月からiDeCoの窓口案内が解禁されたことです。実態はどうなっているのか、気になったメンバーが有志で10名弱集まって全国各地の金融機関を調査しました。FPとしてではなく、素人の設定で(笑)。
調査結果は予想よりも残念なものでした。窓口担当者は、第1号被保険者と第3号被保険者の違いもわからないほど。商品の研修はあるようですが、年金制度は理解されていないようです。iDeCoではなく、為替リスクのある保険商品を提案されることもあり、説明を求めても肝心なところは煙に巻かれることもありました。
一方で、全国調査をしたため、どこでもある程度一定のサービスを受けられる窓口もわかりました。実態が気になっても一人でやれることには限りがあるので、協力して全国で複数行を調べることに価値があったと思います。こういった企画がなければわからなかったことなので、とてもいい経験ができました。

黒木さんが活躍したiDeCo調査隊レポートはこちらから閲覧できます!

――山中塾のメンバーとの交流についてはどう感じていますか?

黒木FP:
メンバー間で色々なことを相談できるのは魅力ですね。実務のなかでわからないことはいっぱい出てきますから。例えば、私を含めた8期のメンバーは、それぞれ違う専門性を持っています。一人は税金や家計に詳しく、一人は寄合代理店で20社ほどの商品を扱っていた経験があります。私は法人が得意分野です。わからないことがあれば、まず同期内で聞き合っています。それでもわからないことがあれば全体に。社労士や公的年金に詳しい方もいるので、詳しい方に向けて個別に質問することもできます。
また、私が情報を共有したこともあります。パーソルの研修講師オーディションを受けた際、メンバーのなかでは私がトップバッターでした。内容は共通なので、受けた印象や難しかった点を共有しました。私が未消化だった点は対策のため、自らメンバー向けに研修も行いました。みんなでシェアした方が効率が良いですし、交流は自分自身のアウトプットの場にもなります。
保険業界は足の引っ張り合いが当たり前でしたが、山中塾はそれが全くなく、みんながフランク。それぞれが独立した経営者だから、アンテナが高くて、自分をどれだけ高められるかで勝負していると感じます。それぞれの分野で活躍されているので、お会いした時にどのような仕事をしているのか、お話を聞くことが何よりも楽しいです。

――黒木さんの今後のビジョンを教えてください。

黒木FP:
チャレンジ期は経験したので、今後は法人向けに力を入れていきたいです。なぜ定期や保険だけではダメなのか、投資の必要性を広く知っていただきたい。わかりにくいのなら、わかりやすい言葉に変えて、お金や投資に関する壁をなくし、リテラシーを高めていきたいと思っています。
企業型は個人と違って、導入されれば「投資を始める」というスタートラインは切っています。自ら思い腰を上げずともスタートできたなら、早く運用した方がいい。そのためには企業内の環境づくりが大切です。年1回の研修だけでなく、社内報に寄稿したり、投資情報が常に入ってくるような環境を作ったり、企業に入り込んで長くフォローするFP顧問のような存在になりたいです。ねんきん定期便の見方やマネープランの考え方、出産で受給できるものやリタイアメントの考え方など、全てに答えられる人として、お金に関する困り事を解決していきたいと思います。

――山中塾への入塾を考えている方にメッセージをお願いします。

黒木FP:
独立系FPとして活動したいけど、迷っているという方も居られるのではないでしょうか。企業にいる時にはよく二枚看板だといわれますが、独立すると「黒木 るみ」という一枚看板。心細くなる時もあります。だからこそ、人脈は大切です。山中先生という師匠や共通の目線で話ができる仲間がいることは本当にありがたい。あの時惜しんでいたら、今の私はありません。独立系はこうした場に行かないと、成り立っていけないのではないかと感じます。チャレンジの機会をいただけて、色々なことを教えてもらえる場というのは、最初は不安だからこそ必要だと思います。それを支え、応援してくれるのが山中塾です。
この仕事を始めて「こんな話が聞きたかった」と仰っていただけることが多く、フラットな立場でお金の知識を伝える専門家が求められていることを感じます。一緒に日本人のマネーリテラシーアップに貢献しましょう。

黒木 るみ FP

両親の飲食店で培った経営視点と営業力を見出され、大手生命保険会社の法人営業に転職。FP資格を取得し、経営者と共に企業成長を考える営業スタイルで実績を積む。夫の海外赴任をきっかけに退職し、帰国後はFPとして独立。お金にまつわる小さな困り事解決から企業型DCの導入まで、日本人のマネーリテラシー向上のため活動している。
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