こんにちは、おかねの先生ことファイナンシャルプランナーの山中伸枝です
皆さんも御存知のように、銀行が破綻した時、私たちの預金というのは、預金元本1,000万円とその利息については、ペイオフという仕組みの中で守られることになっています
これは、銀行同士が保険を掛け合っているからなんですね
だけど、銀行の商品の中でも、外貨預金については、ペイオフの対象ではないんですね
なので、200万、300万――1,000万円以下であったとしても、外貨預金についてはお金が戻ってこない確率が高くなってしまうんです
銀行だから安心と思わずに、ちょっとペイオフの仕組みも詳しく知っておくといいと思います
例えば、先ほど1,000万円まではお金が守られますよと言いましたけど、1,000万円超えた部分というのは、その破綻した保険会社の負債の状況によって、幾らか戻ってくることもあるし、負債の状況が酷ければ、一銭も戻らないこともあります。
金融機関の万が一、ちょっと知っておきましょうね
では、保険会社はどうなるの?というと、保険会社の場合には、生命保険契約保護機構という、また別のセーフティネットがあるんです
特に貯蓄性の高い保険、例えば終身保険や年金保険、養老保険といったものが対象になります
具体的にどうなるかというと、保険会社というのは、貯蓄性のある保険は、満期時に合わせて皆さんから預かる保険料を運用していくんですね
それで責任準備金というお金を準備していきます。解約返戻金に非常に近いものです
もし万が一保険会社がこの時点で倒産すると、この時点での責任準備金の残高の90%まで、これまでは生命保険会社の保険で守られるお金となります
その後は別の保険会社が皆さんの契約を引き継ぐんですね
そのときに、実は契約の内容が悪くなってしまう可能性が非常に高いんです。そうなると、結果として満期保険金の金額が減ってしまいます
このように、生命保険会社の万が一というのは、銀行の万が一とは違う仕組みになっています
それでは、もう1個の金融機関として、証券会社が万が一破綻したらどうなるのでしょう
例えば私たちが証券会社を通じて、ある会社の株を買いました
この会社が倒産すると、当然この株は価値を失うので、お金は一銭も戻ってこないんですね
だけれども、証券会社が万が一倒産したとしても、私たちが不利益を得ることはないんです
なぜかと言うと、私たちの株を買ったお金というのは証券会社の金庫に入らず、分別管理といって、別のところに保管されているんですね
なので、「証券会社の倒産は私たちの不利益にならない」と覚えていてください