確定拠出年金(iDeCo)は、手数料が安い方がいいのか?

モーニングスターさんのこちらの記事はとてもいいですね

メーカーにはできない「金融メディア」だからこその記事です

 

iDeCo口座管理手数料の深層、手数料水準にみる金融機関の本気度

 

この記事に出てくるRK(資産管理機関)とは確定拠出年金において、ものすごく重要な機能をもちます

加入者すべてのデータ、それも何十年にもわたる膨大なデータを管理するところですから、イメージできますよね

もともと確定拠出年金が日本にできた時につくられたのがJIS&TとNRKの2社です

そのあとSBIベネフィットと損保ジャパンですね、この2社は運営管理機関であり資産管理機関であることから、ここのプランは「バンドル型」と呼ばれ、「だから手数料を安くできるんです!」というのがウリでした

例えば、手数料が安いということで有名なスルガ銀行のRKはSBIベネフィットですし、企業型で非常に安い運営コストを提示するさわかみ投信もRKはSBIベネフィットです

 

これまでの常識では、RKを内製できるから安いんだ!というロジックでしたが、ここに突如現れたのが楽天^^

 

最初私は損保ジャパンと組んだのかな?って思いました

JIS&TとNRKでは、「無料」なんて打ち出せないと思っていましたし、SBIでは同じネット証券ですからあり得ないでしょうし、消去法で損保ジャパン? でも、うーんしっくりこないよねって(笑)

 

サイトをみたら、JIS&Tなんですよね、びっくりでした

 

楽天は始まったばかりですから、評価はまだまだこれからなのでしょうけれど、個人的には楽天に「本気度」を感じます

同時に、これまで個人型市場独占だったSBIがサイトのリニューアルをして投資信託の比較などしやすくしてきたので、とても期待もしています

ネット証券ではありませんが、りそな銀行の資料はとても親切です、ずいぶん工夫されたんだなって思います

 

メーカーの競争は消費者にとってはメリットです

これから楽しみですね

 

 

ただし、長年確定拠出年金の相談業務に関わってきたFPとしては、確定拠出年金は「確定拠出年金」として完結するわけではないですよ!と改めて申し上げたい

ライフプランの一部として確定拠出年金を活用するというスタンスがむしろ重要です

確定拠出年金ありきではなく、人生設計ありきです^^

 

関連記事

心とお財布を幸せにする!マネーセンス磨き【備えあっても憂いはなくならない】
こんにちは、心とお財布を幸せにする専門家 国際派FPの山中伸枝です 御嶽山の噴火、大惨事でしたね もし噴火が夜だったら・・・ もし噴火が行楽シーズンでなかったら・・・ きっとあんなにたくさんの方が犠牲になることもなかったのでしょう そう思うと、人の運命って過酷ですよね ほんの一瞬の違いが生死を分けることもあるのですね 命を落とされた方たちのご冥福を心からお祈……
日経新聞に取材協力させていただきました(2016/12/24付け朝刊 M&I)
こんにちは、確定拠出年金相談ねっと 代表の山中伸枝です。 2016年12月24日付日経新聞朝刊 M&Iのコーナーにて取材協力させていただきました。M&Iの記事「個人型DC、対象拡大3 加入の手続きは?」私のコメントはこちら掛け金設定、長期的視点で ファイナンシャルプランナー 山中伸枝さん   コメントでも指摘させていただいておりますが、特……
退職後、派遣勤務のため確定拠出年金の制度がなく個人型へ積立金を移します。
確定拠出年金の専門家として、ヤフー知恵袋さんにて回答をしております以下の記事がベストアンサーに選ばれましたchiebukuro.yahoo.co.jp/my/yc_ogweh【質問】確定拠出年金について退職後、派遣勤務のため確定拠出年金の制度がなく個人型へ積立金を移します。 金額は約16万円です。 運用指図者も検討していますが、結婚して扶養に入るまでは運用し……
日本法令SRに記事が掲載されました
日本法令発行「開業社会保険労務士専門誌SR」第44号に記事が掲載されました  確定拠出年金法の改正と社労士のビジネスチャンス   ……