確定拠出年金相談ねっと認定FP林です。
積立NISA、金融庁に商品が掲載されています。10月5日の時点で、「指定インデックス投資信託」92本、「指定インデックス以外の投資信託(アクティブ運用投資信託)」14本となっています。
指定インデックス投資信託というのは、指定されたインデックスに連動する一定の投資信託
指定インデックス以外の投資信託というのは、マーケットから継続的に選択・支持されている一定の投資信託
となっています。
積立NISAについて 金融庁資料 www.fsa.go.jp/policy/nisa/20170614-1/03.pdf
金融庁HPに特設サイト「あなたとNISA」が開設されています。
とても親切なサイトで、投資の基本からNISAの活用事例、そしてお役立ちリンク集と、投資信託について知らない人でも安心して始められる様になっています。
特に、「投資の基本」では投資の知識だけでなく、ライフプランの考え方も得られ、さらに運用のシミュレーションやライフプランのシミュレーションができる様になっています。
ライフプランのシミュレーションは、日本FP協会のライフプラン診断を参考に作成されたものですが、大まかなキャッシュフロー表に将来設計のアドバイスもあります。
ライフプランのシミュレーションは、どんな家族構成で、幾らの年収の人、退職金のあるなしという、ざっくりとした質問に回答を選択する事で、将来の資産の状況(足りているか不足しているか)を掴むことが出来ます。
不足している場合を積立NISAでカバーするとしたら、毎月幾ら掛ける必要があるかを投資シミュレーションで検討できます。もっとも、毎月金額と金利で「将来幾らになる?」という通常のシミュレーションのもありますが、必要な目標金額になるための条件を見つけるシミュレーション(金利がこれだけだと目標までに「毎月幾ら積み立てる?」、そして、この金額とこの金利だと目標までに「何年間積み立てる?」とい2パターン)があります。
条件を変えると結果がどれだけ違うかが分かります。
私もやってみました。ただ、ライフプランのシミュレーションは子どもの数が3人となっているので、4人以上の場合の対応があれば良いのにと思いました。
ところで、お子様が高校生、大学生のご家庭の場合は、奥様が所得税を納めているような場合でもiDeCoの加入に躊躇されることが多いです。
専業主婦の場合は、なおさら、手数料上の運用益が出ないとiDeCoのメリットが感じられません。
高校生、そして大学に入学後も、まだまだ教育費がかかる状態が予想されます。
国立大学は文系でも理系でも学費は同額(約54万)ですが、私立大学だと学部によって違ってきます。
例えば、ある私大では、文系 約110万円、理工系 約160万円、薬学 約210万円、医学 約360万円と、学部によって大きく違ってきます。
一旦入学してやれやれと思っても、途中で別の大学を受け直すとか、留学したいとか、留年だとか、いろいろ状況が変わることもあります。
予定外の出費になりますが、なるべく子どものやりたいことをさせてあげたいですね。
万が一、進学に用意したお金が足りなくなれば借り入れの必要が出て来ます。
iDeCoは自分の貯蓄なのですが、老後専用(障害を負ったり、亡くなられるのは例外)なので60歳になるまで使えません。
いくら掛金全額所得控除のメリットがあっても、使うことが出来なくて、最悪、借り入れすることになるというリスクを考えると、躊躇されるのも分かります。
その反面、NISAや積立NISAはいつでも解約は出来ますし、100円から投資信託を積み立てられる証券会社もあります。
お子様の学費のめどが付くまでiDeCoの割合を控えめにして、その時期が過ぎたらiDeCoをMAXにするなど、良いとこ取りで利用すると良いかもしれません。
掛金全額所得控除のiDeCoとNISA又は来年から開始する積立NISAを活用して、『非課税で運用しつつ「いざ」という時に使える資産』を持っておかれると良いかと思います。