ファイナンシャルプランナー前田 菜緒

2018年 04月 06日

転職・退職時の確定拠出年金(企業型・iDeCo)の手続きとは

こんにちは。

子育て世代の家計のパートナー、確定拠出年金相談ねっと認定FPの前田菜緒です。

 

前職で企業型確定拠出年金に加入していた場合やiDeCoをしているという方は、転職や退職に伴って、確定拠出年金の変更手続きが必要になります。ケースごとに解説します。

企業型確定拠出年金のある会社に入社した場合

この場合は、転職先の人事担当の方にお任せすれば良いので、指示通り書類にサインするだけです。

 

企業型確定拠出年金 or  iDeCo→企業型確定拠出年金

前職で企業型確定拠出年金に加入していた、あるいは、今までiDeCoをしていたのであれば、その資産は一旦、すべて売却し、転職先の確定拠出年金に引き継ぎます。

 

含み損が出ていて売却したくないと思っても、転職先の企業型確定拠出年金に移換する時点で強制的に売却されます。

なお、iDeCoから企業型に資産を移管する場合は、iDeCoの加入者資格喪失の手続きが必要です。iDeCoの運営管理機関(iDeCoの窓口の金融機関)に問い合わせて、書類を送付してもらいましょう。

 

企業型確定拠出年金のある会社でiDeCoを継続

企業型確定拠出年金が導入されていても、iDeCoへの同時加入を認めている会社もあります。その場合は、引き続きiDeCoを継続できます。

 

ただし、書類の提出は必要です。

 

勤務先が変わったということで、「登録事業所の変更手続き」が必要ですので、iDeCoの運営管理機関から書類を取り寄せ、手続きしましょう。

 

転職先が選択制確定拠出年金の場合

同じ企業型でも「選択制確定拠出年金」であれば、企業の確定拠出年金に加入するかどうかは自分で「選択」できますから、選択制に加入せず、iDeCoを継続することも可能です。

 

ただ、この場合、選択制とiDeCo、どちらのほうが自分にとってメリットが大きいか、よく考える必要があるでしょう。

 

iDeCoを辞めて、選択制確定拠出年金に加入するのであれば、転職先の指示に従えばOKです。
iDeCoの資産は、一旦売却し、転職先の確定拠出年金に資産を移します。

 

確定給付年金と厚生年金基金→企業型確定拠出年金

前職で確定給付年金や厚生年金基金に加入されていた場合、それらの資産についても企業型確定拠出年金に移換できる場合があります。転職先の人事の方に聞いてみてください。

ただ、この「企業年金の持ち運び」は法律上認められてはいるものの、現実はそれほど普及していないようです。
  ↓
金融広報中央委員会「知るぽると」
中途退職した場合に、企業年金はどうなるのでしょうか? www.pfa.or.jp/nenkin/nenkin_tsusan/nenkin_tsuusan02.html

 

 

企業型確定拠出年金のない会社に入社した場合

前職で企業型確定拠出年金に加入していた場合

iDeCoへ資産を移換する必要があります。

前の会社を退職する時に、iDeCoへの移換手続き書類が手渡されるかもしれません。しかし、その書類は、”前職と同じ運営管理機関でiDeCoを継続しましょうね”という書類かもしれません。

 

iDeCoは毎月手数料が発生します。

企業型の場合は、毎月の手数料は会社負担ですが、iDeCoの場合は、自分自身で負担することになります。

運営管理機関によって手数料は異なりますから、安易に同じ運営管理機関で良いとは判断せず、手数料が安い、あるいは無料の運営管理機関もありますから、一度調べてみることをおすすめします。

 

iDeCoの運営管理機関選びのポイントと各運営管理機関の取扱運用商品一覧を見ることができます

「iDeCoの運営管理機関を比較&投資信託比較一覧表」

 

書類の手続きについては、私の実体験に基づくブログ
「企業型確定拠出年金から個人型(iDeCo)へ。書類の手続きについて」
に掲載してありますので、参考にしていただければと思います。

掛け金の拠出が開始されるのは、iDeCoの申し込みをしてから2〜3ヶ月後です。時間がかかりますから、早めに手続きをした方が良さそうですね。

 

また、前職で確定給付年金や厚生年金基金にも加入されていた場合、それらの資産を退職金として受け取らないのであればiDeCoに移換できます。

 

iDeCoに加入していた場合

転職先に企業型DCがないので、そのままiDeCo続行のパターンです。

 

会社に報告不要と思われますが、実は、このケースでも会社にiDeCoに加入していることを伝えなければいけません。

 

登録事業所の変更手続きが必要ですので、運営管理機関に書類の提出が必要になります。

登録事業所変更の書類は、運営管理機関から取り寄せましょう。

 

この手続きの際、もし、転職先がiDeCoの掛け金を給与天引きしてくれるなら、掛け金の払込方法を事業主払込と記入して書類を提出します。この場合、年末調整の手続きが不要になりますから、ちょっと楽です。

 

が、会社側からすると給与天引きは手間が増えますので、実際、天引きしてくれる会社は珍しいと思います。

 

放置だけはしないこと

前職で企業型DCがあり、転職先で企業型DCが無い場合、企業型加入喪失から6ヶ月以内に、iDeCoの加入の手続きが必要です。

しかし、自分自身で最初から手続きしないといけないため、放置する人が多いようです。

が、放置するとデメリットしかありません。

放置の恐怖と対処法は、このブログに記載してあります。
退職、転職。企業型確定拠出年金はすみやかに手続きを!

 

放置はもったいないですから、絶対に放置はしないでくださいね。

 

●実際の手続きや、投資信託選びについて、相談したいという方は、下記フォームよりお問い合わせくださいね。お手伝いいたします。

確定拠出年金に関するご相談者の声

iDeCoをはじめましたが、投資信託は何を選べばよいか分かりません。

会社で加入している確定拠出年金、元本割れが続いています。大丈夫でしょうか・・・

iDeCoをはじめたいけれど、税金のことも資産運用のことも分からず、前に進めません。

iDeCoがずっとマイナスです。どうしたらいいのでしょうか。

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