野原 亮

10 Years After The Financial Crisis Of 2007-2008『リーマン・ショック後10年』の備忘録

こんにちは、人生有限・貯蓄無限、FPぼ~ずの野原です。

 

100年に1度といわれることが人生で起こる。

どんなテーマにしろ、それを経験した側にとっては忘れがたい出来事のはず。

 

いくつか予兆はあったものの、株式市場は堅調そのもの。

それが、徐々にいろんなトリガーが引かれることで、大きく下落することになりました。

 

まさに、売りが売りを呼ぶ、下げが下げを呼ぶ悪循環です。

 

ネット上で探しても見つからないのですが、例えばサブプライムローン問題よりもだいぶ前、

スペインの成金マグロ業者の豪邸街の不動産価格が下落し始めたとか、あいまいな記憶ですが、そんな記事があったような。

 

当時のチャートを見ると改めて、2000年ITバブル崩壊後と比べても、短期間で月足ベースの大きな陰線(月初より月末の株価が安い状態)ができていることに気づきます。

 

下がり続けることがないのはわかっていても、どこまで下がるのかもわからない恐怖は確かにあったような気がします。

基本的には楽観的ではいましたが、情け容赦ない下げはとても現実とは思えない光景でした。

 

しかしながら誰しも、当時は絶対に忘れないと確信していたこの衝撃的な事実も、時とともにその記憶は薄れていきます。

 

今回は、日経新聞のコンテンツの力をお借りして、備忘録として自分のために書くことをご容赦ください。

当記事の下部にまとめてありますが、その前に、リーマン・ショック前後から自分が学んだいくつかのことをご紹介させていただきます。

 

資産運用ってそもそもなに?

僕なりの単語の解釈でお伝えするならば、僕らはすでに資産運用をしています。
もっと正確にいうなら「貯蓄」だけは、もうすでに誰でもやっていることなのです。

貯蓄:資産を蓄えること。生命保険・債券・株式・投資信託・不動産など。

 

ところが、資産運用とは単純な貯蓄とは異なります。

資産運用:英語で「Asset Management」というとわかりやすいでしょうか。単純な貯蓄ではなく、きちんと管理された貯蓄でないと資産運用と呼べません。

 

きちんと管理された貯蓄というのは一言でいってしまうと、その人なりに「リスク管理」のできた資産のことといえるでしょう。

ではなぜ、リスク管理された資産が必要なのでしょうか。

 

それは、その人が健康的な状態だという前提であれば、働きたくても働けなくなる「定年」のあとの「老後」が長すぎるようになったのです。

 

平均寿命が男性65歳、女性70歳のころは、亡くなる年齢にはかなりバラつきがあり、長生きする確率が高くありませんでした。

実際はそれなりに長生きするかたもいらっしゃいましたが、個別に差がありすぎたため、老後の長生きをそれほど気にする必要もありませんでした。

 

ところが、現在は男性が4人に1人、女性が2人に1人、90歳以上で亡くなるような時代です。

平均寿命(男性81歳、女性87歳)に近い年齢で亡くなるかたが増えたため、一般的に老後が長すぎる時代に変わりました。

 

つまり、定年を迎える前の現役時代に、老後資金をより明確に貯めておく必要がでてきました。

現役時代40年、老後30年というのも当たり前ですから、きちんとリスク管理されていない貯蓄はとても危険です。

 

振り返れば定年まであっという間かもしれませんが、長く勤めあげた分の年数が老後に待っていると想像すると、結構衝撃をうけることが想定されます。

 

単純にいってしまうと、現役時代の生活費と老後の生活費、現役時代に最低でも2人分のお金を稼がないといけないわけで、資産を長持ちさせる必要に迫られるようになっています。

 

1日かかる仕事を、おやつの時間・15時までに終わらせろと指示がきて、

15時に強制的に帰らされそうになり「もっと働かせてよ~」というような状況が、まさにこのパターンです。

 

リスク管理された資産運用の必要性

僕らが仕事している時は、それなりにリスク管理をしているはずです。

会社の中でも外でも、プライベートでも、それなりにリスク管理しているはずなんです。

 

自分という資源(体力・時間・お金)を切り売りすることで、対価として給料・報酬を稼ぎます。

 

ところが、せっかくこの自己資源を投じて得た対価を、特に何も考えずに貯金してるかたも多いかもしれません。

本当にそれで大丈夫でしょうか?

 

貯金だけしかしていないというのは、利息の低い元本保証の金融商品「だけ」を買っているということになります。
それが良いというひとはそれでも構いません。

 

ところが、リスク管理された資産運用をしていないと時代の変化についていくことはできませんし、自分自身を守るにはあまりに貧弱な状態です。

 

団塊世代の初任給は約3万円。それがいまや約21万円くらいでしょうか?

初任給は7倍に増えています。

 

リスク管理された資産運用であれば、実はもっと大きく増えているんです。

概算で物価上昇率よりも数%上をいっていますから。

 

「隣の芝生が青く見える」とはいいますが、この場合は「自分の芝生は青くなかった」という不都合な真実を、10年・20年後とかにやっと自覚することになるのかもしれません。

 

そこには「儲けよう」という発想はほとんど必要ありません。

 

つまり、世間的には「危険」であるはずの資産運用が実は、「経済的なリスク回避」のためのものであるわけです。

せっかく自己資源を投資したのですから、その対価として得た貯蓄も、ちゃんと守ってあげると良いと思います。

 

ジャックの豆の木」のように大きく成長させていくのか、カイワレのように途中で食べてしまうのか、選ぶのは自分自身です。

 

資産運用で得られる2つのこと

資産成長:世界経済の成長の恩恵をうけた資産増。世界経済が減速すれば資産も減るが、買い増しし続けることで、大きく回復する可能性も。
紙幣膨張:かつてインフレを起こさなかった紙幣はなく、モノの値段はあがる傾向がある。「欲求」が成長エンジンとなる人間にとっては、逆らえない傾向。

 

参考動画:

マズローの欲求5段階説

映画『ウォール・ストリート』予告編

30分で判る 経済の仕組み Ray Dalio

 

成長」と「膨張」は僕にとって非常に大きなテーマです。

 

やっぱり人間はより良くなりたいと思う動物だと思っています。

何で良くなりたいかにはもちろん個性がありますが、そいう人々が集まってチームや組織となります。

 

さらに大きくなると企業・株式会社となり、その集合体が株式市場になるわけです。

世界中の株式市場に投資をすることは、世界中の成長に賭けているようなものです。

 

また、そういう人間には、良くも悪くも「欲」がでてきます。

紙幣の発行を決定しているのはまさに「人」なので、欲がインフレへと導いてしまうのです。

 

リーマン・ショックの軌跡

ここからは日経新聞の関連記事を添付してまとめてあります。

その前に、過去に実際にみたコンテンツで良かったものを少しご紹介します。

というより、他にもあるはずですが思い出せなかったです、ごめんなさい。

 

<インサイド・ジョブ 世界不況の知られざる真実>

映画『インサイド・ジョブ 世界不況の知られざる真実』予告編

映画『マネー・ショート 華麗なる大逆転』予告編

 

日経新聞電子版(リーマン・ショック関連)

世界の債務 10年で4割増 リーマン危機10年

リーマン・ショックダイアリー「10年前のあの日」

「リーマン危機10年 当事者の証言」全5回まとめ読み

リーマン救済「手段なく」 バーナンキ氏ら元高官述懐

需要蒸発、100年企業墜つ GMの死と復活

米投資銀行、勢力図は変わった? (スグ効くニュース解説)

ウォール街、世代交代 金融危機から10年

 

ひとまず少額から始めてみる

誰しも、経験のないこと・得体の知れないものにチャレンジすることは勇気がいります。

例えそれをすることが合理的だとしても、基本的にはお試し体験できない世界は心理的ハードルも高いです。

 

そんな時は、少額から始めてみることで乗り越えられるかもしれません。

幸い、100円やポイントで投資できる環境が整ってきています。

 

走りながら考える

楽しんでやってみる

 

体験するということはとても大切です。

全てマスターしてから実践することを許されるほど、僕らの人生は長くはありませんよね。

 

 

 

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