こんにちは、FP相談ねっと認定FP、0円投資マスターの野原です。
企業型確定拠出年金(企業型DC)や個人型確定拠出年金(iDeCo)、NISAやつみたてNISAなど、積立投資の普及が拡大しつつあります。コロナショックによる自粛モードの中で、特別定額給付金10万円を「巣ごもり投資」の原資として活用したかたも少なくないようです。また、誰が触ったかわからない紙幣や硬貨には触りたくないというニーズから「非接触取引」としてのキャッシュレス決済も普及が拡大しつつありますし、1人上限5,000円分のマイナポイントの申込みもスタートしています。
積立投資によく活用される投資信託(投信)は、2007年(平成19年)1月から電子化されました。投信の受益証券を電子化(ペーパーレス化)し、コンピュータシステム上の記録により、投信の設定や解約、償還等が行なわれる「投資信託振替制度」です。
投資も決済もますます、お金の「データ化」が進んできています。私はコロナショックが起きる数年前より、広い意味での「キャッシュレス」「お金のデータ」に注目してきました。
そもそもお金、ここでは正確には「貨幣」という言葉を使いますが、我々の貨幣は大昔から、「MMT(現代貨幣理論)」の根幹をなす「貸し借りのデータ」でしかなかったのです。歴史上、貨幣観の対立は、国家の栄枯盛衰、政治や経済などの権力闘争に深く関与してきました。我々の歴史というのは、この正しい貨幣観である「MMT」と、お金を「価値あるモノ」として、金などのように限られた資源ととらえてしまう「商品貨幣論」との、長い長い戦いの歴史でもあるのです。
お金の「データ化」が進んだとしても、我々の貨幣観という思考回路・脳みそが追いついていかないと、スターウォーズ風にいうと、お金を「使う側」(ジェダイの「フォース」)としてではなく、お金に「使われる側」(暗黒面・ダークサイド)として、お金の魔力に取りつかれてしまいます。「商品貨幣論」には、地球の「重力」と同様の大きな力があります。それは表面的に勘違いしやすい「わかりやすさ」ですからやっかいです。
ところがこの商品貨幣論の「わかりやすさ」では、現代社会でいま目の前で起こっている現象を「説明できない」ことが多すぎるのです。とはいえ、MMT(現代貨幣理論)はただの経済理論のひとつであり、歴史上の関連する学問などを取り込み、わかりやすく現代風に理論を展開しているにすぎません。どちらかというと、MMTそのものよりも、MMT風の考え方や解釈が、我々にとても役に立つ強力な武器になると思っていただいたほうが良いかもしれません。
「ズルい!」シリーズでは、現代に生きる我々にとって、とても大切な「貨幣観」とその「活用法」を、様々な角度から分析しつつ、日常生活や未来の人生のために活用いただけるよう、アレンジしながらお届けしています。”
世界まる見え!MMT(現代貨幣理論)| たった5分のお金の学校 by FP相談ねっと
➊ そもそも預金ってなに?
➋ 貨幣を裏づける「国の信用」とは?
Q.紙幣は誰が発行しているの?
A.日本銀行です。
江戸時代には、金貨、銀貨、銭貨、そして地方で多くの藩が発行していた藩札など、様々なお金が現金として使われていましたが、これらの交換レートは日々変動していました。
1868年(明治元年)
明治維新後、新政府は近代化政策の一環として、通貨制度に関する様々な改革を行い、自ら紙幣(政府紙幣)を発行。
諸説ありますが、世界初の投資信託が誕生したのも、ちょうどこのころです。
【投資信託】投信の歴史<世界編>
【投資信託】投信の歴史<日本編>
1871年(明治4年)
新貨条例という法律を作り、初めて「円」というお金の単位を導入。
1872年(明治5年)
国立銀行という制度開始。
国立銀行は民間の銀行ですが、国から紙幣を発行する権限を与えられ、それぞれの国立銀行が銀行券(国立銀行券)を発行することに。
1879年(明治12年)
153の国立銀行が設立され、それぞれの銀行が国立銀行券を発行。
西南戦争の勃発とインフレーションの発生
1877年(明治10年)
西南戦争
政府は戦費調達のために、自ら政府紙幣を増発したり、国立銀行から国立銀行券を借りて支払いに充当したりしました。
この結果、わが国は激しいインフレーションに見舞われました。
このインフレーションを克服する手段の一つとして、紙幣の濫発を防止して通貨価値の安定を図るためには、紙幣の一元的な発行制度を確立することが重要であるという認識が高まりました。
1882年(明治15年)
日本における唯一の中央銀行として、日本銀行が創設。
銀行券の発行権限も日本銀行に集中されることになりました。
1884年(明治17年)5月
兌換銀行券条例が布告。
1885年(明治18年)5月
最初の日本銀行券として、旧十円券が発行。
それ以来、今日に至るまで、日本銀行はわが国において銀行券を独占的に発行しています。
Q.お札はどこでつくられていますか?
A.独立行政法人国立印刷局(以前は財務省印刷局、大蔵省印刷局)です。
銀行券(お札)の表(オモテ)を見てください。お札の下の真ん中に小さく「国立印刷局(または財務省印刷局、大蔵省印刷局)製造」の文字が入っています。
1877年(明治10年)の国立銀行券から現在の日本銀行券に至るまで、わが国で発行されてきた銀行券はすべて、用紙製造、印刷とも国立印刷局(またはその前身である組織)が行ってきています。
日本銀行は、日本銀行法第46条により銀行券を発行する権能を与えられており、これに基づいて、国立印刷局から新しい銀行券を受け取って、これを本店や地方の支店から世の中に払い出しています。
Q.お札はどのようにして日本銀行から世の中に送り出されるのですか?
A.日銀の窓口です。
銀行券(お札)は、個人や企業への支払いに必要な分を用意するため、金融機関が日本銀行当座預金(※)から引き出して、日本銀行の窓口から受け取ることによって世の中に送り出されます。
これを「銀行券の発行」といいます。
※基本的には特に指定がない場合には、日銀当座預金を「政府貨幣」と表現します。実際は紙幣発行より、圧倒的に日銀当座預金データが動くだけになっていますので、実質的には銀行券の発行=政府貨幣の発行です。
その後実際に、個人や企業の方々が金融機関から預金を引き出して銀行券を入手し、財(モノ)・サービスの購入や税金の納付といった様々な目的に銀行券が利用されていくことになります。
Q.日本で流通しているお札は全部でどれくらいありますか?
A.112.7兆円です。
2019年(令和元年)の大晦日における、一般家庭や企業、金融機関などで年越しした銀行券(お札)の残高は、合計で112.7兆円(枚数では173.1億枚)でした。
縦に積み重ねた場合
富士山の約458倍の高さ、約1,731kmにも達するということで、全くイメージがわかないですよね。
横に並べた場合
地球の約67周分、月までの距離の約7倍に相当する約269万kmとなります。
ペラペラの紙きれである紙幣でも、日本中の紙幣を集めれば、世界一周どころか、月への宇宙旅行でさえ、何回でも行けちゃいます。
Q.お札の寿命はどれくらいですか? 使えなくなったお札はどうなりますか?
A.銀行券(お札)の平均的な寿命は、たった数年です。
一万円券では4〜5年程度、五千円券と千円券では、つり銭などでやり取りされることが多く、傷みやすいこともあって、1〜2年程度となっています。
世の中を流通して日本銀行に戻ってきた銀行券のうち、汚損などにより再度の流通に適さないものは、日本銀行の本店または支店において、細かく裁断されます。
それによりでた裁断屑については、現在、トイレットペーパーなどにリサイクルされています。
それ以外の裁断屑は、一般廃棄物として、各地方自治体の焼却施設において焼却処分されています。
実はいまあなたが使っているトイレットペーパーの原料は、もともと1万円札だったのかもしれません。
ありがたく使用しましょう(笑)
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