野原 亮

iDeCo参入競争激化!確定拠出年金のゆくえ・・・

こんにちは、品川の確定拠出年金相談ねっと認定FP、野原です。

先日、イオン銀行が個人型確定拠出年金iDeCoに参入しましたね。

今回のケースは、運営管理機関(窓口金融機関)はみずほ銀行、受付金融機関がイオン銀行という、ちょっと変則的なパターンです。

SBI証券(窓口)に対する大和証券(受付)と同様です。

 

イオン銀行といえば、ショッッピングセンターなどで、気軽にお金をおろせる銀行として有名ですよね。

今回のように、生活上、身近な金融機関までがこのようにどんどん参入してきています。

セブン銀行は現在、参入予定はないそうですが、ほんとはどうなんでしょう?

 

さて、先日投稿したブログ「今年、iDeCo加入者がどれだけ増加したでしょうか!?」において、個人型確定拠出年金iDeCoの増えかたが、実は凄いことだとお伝えしました。

2017年法改正、国や金融機関のPR攻勢などにより、今年から飛躍的に加入者が増えていきそうです。

 

それにしても、確定拠出年金制度は2001年からスタートしているにもかかわらず、なぜ世間は無関心だったのでしょう?

国や金融機関はPRしてこなかったのでしょう?

制度そのものの中身としては、充分にアピールして良いはずです。

不思議ですよね~?

 

そこで今回は、

流行が気になる
トレンドを読みたい
相場を当てたい
ゴールドラッシュ

が好きな人たちのために、企業型も含め、確定拠出年金全般のお話をしましょう。

 

あなたは「ムーブメントの起こしかた」をご存知ですか?

僕の好きなこの動画、お時間あればぜひ見てくださいね。

TED:ムーブメントの起こしかた(約3分)

 

どうです?

元祖キリスト教の12使徒しかり、
iPhone購入の行列しかり、

人が行動してしまう原理、とても面白いですよね?

 

僕はマーケティングの専門家ではないので、ここからはご愛嬌でお願いしますねww

 

ある製品やサービスなどが、どのようにしてトレンドを形成して普及していくのかを表したものに、「イノベーター理論」と「キャズム(大きな溝)理論」があります。

 

 

新商品の購入に対する消費者の反応を、購入が早い順に5つに分類したものです。

イノベーター
アーリーアダプター
アーリーマジョリティ
レイトマジョリティ
ラガード

ラガードは「結局消費しないひと」です。

 

本当に普及するには、まずは13.5%のアーリーアダプターがキーマンです。

さらに、2.5%のイノベーターと13.5%のアーリーアダプターの合計16%、これを超えられずに時間が経過してしまうと、人々の興味や関心がうすれ、風化していってしまうのです。

 

このキーナンバーである16%をキャズム(大きな溝)といって、これを乗り越えれば、一気に普及していくというのが「普及率16%の論理」です。

そのためには、CMなどのPR活動や販売促進活動、アーリーアダプターによるサポートが必要不可欠なのです。

 

では、企業型と個人型iDeCoの確定拠出年金はどうでしょうか?

 

 

わかりやすくするために、ザックリとみてみます。

確定拠出年金の加入者は働いてるひとの約10%です。

すでに掛金を拠出できない、受給待ちの人数はわかりませんし、6,000万人全てが加入対象者ではありません。

また、専業主婦の加入者は1.1万人程度なので考慮にいれないとし、6,000万人のうち、

1、正規職員・従業員が3,400万人程度(※総務省統計局より抜粋)、
2、非正規職員・従業員が2,000万人程度(※総務省統計局より抜粋)、
3、役員・自営業者を600万人程度

とすると、多く見積もっても、1+3の合計4,000万人程度を加入対象者の分母とすれば、現在の企業型・個人型iDeCoの加入者合計650万人は、

 

650万人÷4,000万人=16.2%

 

どうやらすでに以前より、キャズム(大きな溝)の「16%」を意識していたように思えませんか?

 

2017年法改正と、PR活動、企業型やiDeCoへの参入競争、そしてイノベーター理論、キャズム理論。

これらを紐解いていくと、偶然なのか、仕組まれていたのか、確定拠出年金の普及が必然のように思えてきてなりません。

今年来年と、加入者が大きく増える可能性は高いでしょうから、加入対象者の50%、2,000万人への普及も現実味を帯びてきたといえるでしょう。

 

さあ、流行が気になる・トレンドを読みたい・相場を当てたい・ゴールドラッシュが好きなあなたならどうしますか?

 

働いてるひとの3人に1人が、確定拠出年金の加入者であるのが当たり前になってから、レイトマジョリティーとなるのか、

それとも、

アーリーアダプターとなって先行者利益を得るのか、

ただでさえ1年でも早く始めることで、現状では年間40万円の退職所得控除枠が上乗せされる確定拠出年金。

 

あなたならどうしますか?

 

いつやりますか?

 

いまでしょ!

 

 

 

現地で待ってます。

 

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