五十嵐 義典

【公的年金Q&A】成年が18歳になったことで年金も18歳から加入する?

ご覧の皆さま、こんにちは。

公的年金、若年層の金銭教育を得意分野とする、横浜のCFP®・社労士・1級DCプランナーの井内(いのうち)です。

昨日より、コラムに公的年金についてのQ&Aを掲載することとしましたが、本日もまた新たに投稿いたします。

今回は若い人向けのこちら。

Q. 成年が18歳になったことで年金も18歳から加入する?

今年の4月より成年は20歳から18歳となりました。「学生であっても20歳になると国民年金に加入義務がある。」と言われていましたが、今後は18歳から加入するのでしょうか。

A.国民年金の加入については改正はなく20歳のまま

2022年4月に民法が改正され、成年が20歳から18歳になりました。

18歳になると、自分でクレジットカードが作れたり、賃貸借契約ができるようになったりします。

しかし、国民年金への加入義務はこれまでどおり改正はなく、20歳からのままとなっています。

したがって、高校卒業後進学した学生の場合、20歳まで加入を待つことになります。

20歳になって国民年金に加入する際、基礎年金番号通知書が送られることになります(これまで加入時に受け取ることになっていた年金手帳はこの4月で廃止となっています)。

学生だと収入が少なく国民年金保険料を納付することが出来ない場合もあるかと思います。その場合は学生納付特例制度の活用・手続きをお忘れなく。

なお、高校を卒業して就職する場合については、これまでどおり18歳でも厚生年金に加入します(国民年金としては第2号被保険者になります)。

【これまでの実績】——————-●個別相談、金融機関の相談会等含め年金相談は合計4500件以上経験、●教育研修は地方自治体職員向け、年金事務担当者向け、社会保険労務士向け、FP向け、社会人1年生向けなど。㈱服部年金企画講師。●執筆は通算300本以上!『週刊社会保障』の「スキルアップ年金相談」(法研様)、「東洋経済オンライン」(東洋経済新報社様)、「MONEY PLUS」(マネーフォワード様)、「finasee(フィナシー)」(想研様)、「ファイナンシャルフィールド」(ブレイクメディア様)、月刊『企業年金』の「知って得!公的年金&マネープラン」(企業年金連合会様)。その他、FUSOSHA MOOK「定年前後に得するお金の手続き」(扶桑社様・共同監修)。●調査研究活動は研究論文「老齢年金の繰下げ受給の在り方-遺族厚生年金の受給権がある場合-」(日本年金学会編『日本年金学会誌第39号』)など。●取材協力先として扶桑社様、光文社様、日本経済新聞社様。●その他、動画「人生とお金の悩みを解決!たった5分のお金の学校」、Clubhouseルーム「【FP井内】いのっち公的年金語り部屋」に出演。

↓↓↓年金に関する執筆・監修・講演・セミナー・取材等のご依頼は下記まで

関連記事

【メディア実績】フィナシー『年金の誤解を斬る!』第1回「今も約1800万件の記録が未解明…『年金記録問題』のあまり知られていない“その後”」
ご覧の皆さま、こんにちは。 活動拠点は主に横浜。公的年金、若年層の金銭教育を得意分野とする、ハマのCFP®・社労士・1級DCプランナーの井内(いのうち)です。 この度、フィナシー(想研様)で新企画記事『年金の誤解を斬る!』がスタートすることになりました。 その名のとおり、毎回、年金制度で誤解されている部分や誤解されやすい部分について取り上……
【メディア実績】取材協力『女性自身』5月10日・17日合併号
ご覧の皆さま、こんにちは。 公的年金、若年層の金銭教育を得意分野とする、横浜のFP・社労士・DCプランナーの井内(いのうち)です。 4月26日発売の『女性自身』5月10日・17日合併号(光文社様)で社会保険適用拡大とパート主婦の厚生年金加入について取材協力をさせていただき、私のコメントを掲載いただきました。 それまで扶養に入っていて、これ……
【メディア実績】ファイナンシャルフィールド「【年金相談】大学生の時の年金が未払いです。年金の受取額にどのような影響がありますか?(2)」
ご覧の皆さま、こんにちは。 活動拠点は横浜。公的年金、若年層の金銭教育を得意分野とする、ハマのCFP®・社労士・1級DCプランナーの井内(いのうち)です。 ファイナンシャルフィールドの企画記事「【年金相談】大学生の時の年金が未払いです。年金の受取額にどのような影響がありますか?」を執筆しました。 全2回のうち、今回はその第2回目「【年金相……
【メディア実績】日本経済新聞16面「マネーのまなび」取材協力
ご覧の皆さま、こんにちは。 活動拠点は主に横浜。年金というフィールドで、相談業務、教育研修、制作(執筆・編集等)、調査研究という4領域で活動中、年金のポリバレント・井内(いのうち)です(※ポリバレントとはサッカーで複数のポジションをこなせる選手を指しています。)。 日本経済新聞社様に年金制度改正の在職定時改定などについて取材をいただき、2月12……