こんにちわ、FP相談ねっと認定FPのプレ定年専門FP三原由紀です。
通信費を削減したい時に頭に浮かぶのはスマホの通信費ではないでしょうか。とは言っても格安スマホで大丈夫?あるいは、ネット接続や電話など他の通信費とセット割なのでトータルで考えたら効果ない?と頭の中で堂々巡りをしているとしたら、、まずはこちらのコラムをお読みいただければと思います。
携帯電話通信費の平均は?
総務省統計局の家計調査によると2018年度の1世帯当たり1か月間の通信費は、移動電話通信料(10,508円)が固定電話通信料(1,782円)です。これは2人以上世帯の数字になりますが、1世帯の平均人数は2.98人ですから移動電話通信料は1人当たり約3,500円です。もしも自分の携帯電話にかかる通信料が3,500円以上であれば平均以上にかかっていることになります。
移動電話通信料の中でも料金が高いのがスマートフォン通信料になりますが、スマートフォンの個人保有率は60.9%(総務省2017年「通信利用動向調査」)と今や2人に1人以上がスマートフォンを利用していることがわかります。年代別には、中高生で約80%、40代で85%、20代・30代では90%以上が保有しているのです。つまり、世帯全体の通信用を減らすには、いかにスマートフォンにかかる通信料を下げられるかにかかっていると言えます。そこで、我が家が実際に行い通信料を1/3以上に削減した方法についてご紹介したいと思います。
マメにプランを見直しても月3万円以上の支払い
我が家は10年以上auを利用していました。セット割引が適用されるということで携帯電話、ひかり電話、インターネット接続ももちろん全てauでした。長期間契約していると更に割引になることから、疑うこともせずauひと筋でした。我が家のように、長期間利用して、全て一社に集中して契約すれば、きっとお得に利用できているはずと思っている人も多いのではないでしょうか?
そんな我が家の毎月の通信料は3万円以上。しかし、手をこまねいて何もしていなかった訳ではありません。更新時や機種変更のたびにプラン見直しをしていたのですから、真面目に取り組んでいたと言っても良いでしょう。しかし、ここには大きな落とし穴があります。auショップの窓口で相談していたのですから、他社の方がお得であったとしてもそのような情報を教えてもらえるはずありません。。格安スマホのことを調べてみたものの情報が氾濫していてよくわからず。。家族の中で頼りになる者はいないため、結局私が見直しをすることになったのです。
通信キャリアを変更するのは結構ハードルが高い
我が家のケースでは、通信キャリアを変更する際に迷った点は以下の3つでした。
- 家族の契約が紐づいているので自分一人で即決できない
- 自宅のネット回線と固定電話のひかり回線もまとめて利用しているので割引が受けられなくなる影響が大きいのではないか?トータルでのコストはどうなの?
- 格安スマホは確かに安いけど「安かろう悪かろう」ではないの?
今から振り返れば、どうでもいいようなこともありますが、、さまざまな理由が交錯して何がいいのか分からない状態になっておりました。そこでネットを検索して探し出したのが携帯料金の見直しを相談できるアドバイザーです。どこのキャリアにも属さずに中立的にアドバイスをしてもらえるとのこと、料金を削減できたら成功報酬をお支払いする仕組みです。
まるで、独立系FPに保険の見直しを依頼する仕組みと同じだと感心したものです。
キャリアの特徴を理解することから始めよう
キャリアを超えて通信費の見直しをするには、各キャリアの特徴を知り、自分の利用状況と照らし合わせて検討する必要があります。何も難しいことではありません。携帯のキャリアについては、大きく分けると以下の3つにグループ分けることが出来ます。
- 大手キャリア
いわずと知れた大手3社、ドコモ、au、ソフトバンクです。料金は「ピタットプラン」「ギガライト」など使ったデータ容量に応じて料金が上がっていくプランから「ギガホ」「データMAX」などデータ容量使い放題まで大きく幅があり、ざっくりと2,000円から8,000円の月額料金です。通話料は別途でかけ放題オプションとそれ以外の通話オプションプランがあります。
- サブブランド
サブブランドとは大手キャリアがメインブランドとは名前を別にして低価格サービスを提供しているキャリアです。具体的にはauのUQモバイルとソフトバンクのワイモバイルです。
通話や通信については大手キャリアの品質と同じレベルでありながら月1,980円といった低価格の料金プランを提供しています。ちなみに我が家は家族でワイモバイルを利用しています。
- 格安SIM
格安SIMは大手キャリアが持つ通信設備などを借り受けてサービスを提供しています。維持コストを抑えることができるため1,000円代前半からの安い料金プランを提供しています。
ただし、通信速度については利用者が多い場所や時間帯では速度が遅くなることがあると言われています。
自分の優先順位から選択、定期的な見直しがコツ
通信費を大幅に下げるには大手キャリア以外の選択肢が有用です。それを踏まえて、私が優先したことは「機種や電話番号の変更なし。面倒な手続きなく、通信速度などのクオリティーを下げずにスマホ代を削減したい」「自宅のネットや電話のセット割引がなくなってもトータルで削減になる」の2点でした。検討した結果、ワイモバイルに変更することを決めました。
変更で得られたメリットを挙げておきます。
- 既契約でかけ放題(有料オプション)を契約していたが、10分かけ放題があれば十分(ワイモバイルは無料で10分かけ放題が含まれている)と判明
- 既契約での留守番電話サービス(有料オプション)が、ワイモバイルでは無料で使える
- 毎月の自分の通信量に合うパケットプランがある
- 使用中のiPhoneをそのまま使うため割引がある
- 家族で利用すると2台目以降に割引がある
また、「自宅のネットや電話のセット割引がなくなってもトータルで削減になるか」については、調べてみたところ割引額は月934円、キャリア変更のメリットの方が大きいことを確認しました。
結果として1ヶ月のスマホ代を家族1人当たり約9,000円から2,500円に削減することができました。三分の一以下です!
auの2年契約の更新時期だったこともあり違約金は発生せず、MNP(モバイルナンバーポータビリティ)3,240円と新規契約の事務手数料3,240円の合計6,480円で済みました。
最後になりますが、通信料の見直しは定期的に行う必要があります。というのも、ワイモバイルは他社からのりかえの場合に加入翌月から12ヶ月、月額使用料が1,000円割引になり、それ以降は割引がなくなります。定期的に状況をみながら見直しを行うことも通信料を安くする重要なポイントです。
キャリアを変更して1年半が経過して最近になって判明したことがあります。私はアイフォンを利用しているのですが、最近Apple Watchを購入しようとアップルストアのHPを見たところワイモバイルのアイフォンでは利用できないことが判明したのです。。アップルウォッチに対応可能なアイフォンは大手キャリア契約のものというルールがあります。これだけが今のところキャリア変更で受けたデメリットと言えます。
以上を参考にしてスマホ代を減らす方法を検討してみてはいかがでしょうか?