最近株価が高騰し、確定拠出年金の全国平均利回りは5%近くにまで上がっているとの報道もありました
しかし株は上がればどこかのタイミングでまた下がり、また上がりを繰り返すものです
今上がった銘柄を売却して利益確定した方が良いのではないか?と思っている方も多いかと思いますが大切なのは「リバランス」という考え方です
例えば投資スタンスで株式と債券半々に投資すると決めていたとします
株価上昇により、現在の比率は株が多くなっているはずです
これをそのまま放置していると、必要以上にリスクにさらされている場合があります
その場合年に1回程度の頻度で、増えた分を売却し、その資金で比率が下がった債券を買い足しします
確定拠出年金ではこの作業を「スイッチング」と呼びます
例えば毎月日本株と日本債券を1万円ずつ購入していたとします
10か月経過後の投資元本は20万円です
資産残高をみると24万円となっており、内訳は株式が15万円、債券が9万円です
この場合、また半分半分の比率に戻せばよいので、12万円ずつに残高がなるようリセットすればよいのですから株式を3万円売却して、そのお金で債券を買います
これでやるべきことはおしまいです
また1年後同じことを繰り返します
リバランスをあまりにも頻繁に行うと、利益が上がるチャンスを待てないことにもなるので、年に1回程度が目安といわれています
市場の動きに敏感に商品を売買することは不可能です
基本は分散、特に確定拠出年金は長期投資ですから、あわてずじっくり資産形成を考えることが大切です