相談事例集|確定拠出年金(企業型・iDeCo・個人型)の相談事例をまとめました。

相談事例集|確定拠出年金(企業型・iDeCo・個人型)の相談事例をまとめました。

2017年 10月 10日

iDecoやニーサに興味はありますが、5000円からでもいいですか?

 

ご相談者様 DATA

【年齢】 40歳

【職業】 介護事業所勤務(ケアマネージャー)

【性別】 女性

【家族構成】 夫、長男(高校1年)次男(中学3年)長女(小学6年)

 

相談しようと思ったきっかけ

勤務先で銀行主催のマネーセミナーがあり、NISAやiDeCoの話をききました。個人年金で積立はしていますが、老後の備えには不十分です。貯金もしたいですが、iDeCoの節税にお得感がありました。もうすこし仕組みを知りたくて、iDeCoで検索していたところ確定拠出年金相談ねっとのサイトを見つけました。青森にもFPの人がいたので、地元の方なら会って相談もできるかと思い寺田さんに声をかけました。

 

ご相談内容

共働きで稼いではいます。しかし子育てにお金がかさみ、月々の収支はギリギリというところです。貯金はしたいけれどあまり余裕はありません。とりあえずiDeCoは5,000円から始めてもいいですか?

 

ご相談でお話しした内容

iDeCo」の仕組みをおさらいしましょう!

 銀行主催でセミナーをお聞きになったんですね。重複するかもしれませんが、「iDeCo」の仕組みをおさらいしておきましょう。

 

個人型確定拠出年金の愛称が「iDeCo」です。

いろいろな場面で紹介されているので勘違いされやすいのですが、iDeCoは金融商品ではなく、国民年金、厚生年金の公的年金に上乗せできる、国が用意した年金制度です。

 

メディアでも報道されている通り、公的年金制度は今後も保たれていきますが、将来の受給金額は下がることが予想されています。厚生労働省の予測によると平成50年の所得代替率(年金を受け取り始める時点の年金額が、現役世代の所得に対してどの程度の割合かを示すもの)は想定ケースによって違いますがおよそ50%と発表されています。

 

公的年金には3つの役割(老齢年金、遺族年金、障害年金)があります。中でも一番イメージが大きいのが老後の生活の支えとなる老齢年金です。老後の支えと頼りにしている年金が現役世代の50%となると、明るい老後を迎えることができませんね。

そこで、平成29年1月から、日本に住んでいるほとんどの人が活用できるよう確定拠出年金法が改正されました。老後の生活を明るく迎えるため、現役世代に「自分年金」を作ってくださいという国からの強烈なメッセージが「iDeCo」です。

だから、掛金が全額所得控除 運用益が非課税 受取時税制優遇措置 という最強の税制優遇を国が提供している訳です。

 

今までの所得控除は、病気になって医療費がたくさんかかってしまった、社会保険料を払った、寄付をした、扶養をしているなど、支払ったものに対しての控除でした。

「iDeCo」の所得控除は項目としては「小規模企業共済等掛金控除」に該当しますが、貯蓄をすると税金が安くなるという画期的な控除なのです。

 

金融商品ではなく国の制度である為に、みなさんのハードルを高くしているのが、自分で申請し、自分で運用商品を選び、自分で管理するというところです。

金融商品である銀行の定期預金、保険会社の積立系商品、証券会社の投資信託だと、数ある中から担当セールスがチョイスしてくれますし、お金の管理、日々のメンテナンスはお任せです。

「iDeCo」は資料請求、申請手続き、運用商品選択、資産管理などすべてご自身で行います。今年1月の改定から各運営管理機関(iDeCoの窓口となる金融機関)も力を入れていますので、各社のサイトをご覧になったり、確定拠出年金教育協会が運営しているiDeCoナビをご覧になることをお勧めします。

 

それでも、具体的な手続き、運営管理機関や運用商品の選択やメンテナンスについては、不安が残り、決めかねる方が多いです。せっかくの制度です。立ち止まってしまわず、当相談ねっとのようにiDeCoに詳しいFPに相談してみましょう。

 

とりあえず5,000円から始めていいですか?

マネーセミナーに参加されて、iDeCoに出会えたことはラッキーです。そして、関心ももってくださいました。積立の期間は60歳までと限られています。始めなければ節税の恩恵も受けられませんので、早く始めることはおすすめです。

 

その前に、目標を定めてみてはいかがでしょうか?ご夫婦で将来受け取れる年金額を試算したことはありますか?

 

生命保険文化センターの平成28年度生活保障に関する調査によると、老後夫婦2人で暮らしていく最低日常生活費は月額22万円です。さらにゆとりのある老後生活費となると34.9万円という結果が出ています。データは全国の平均ですので、青森県は若干下回るかもしれませんが、目安にはなります。

65歳以降受取れる年金額は、毎年誕生月に送られてくるねんきん定期便から試算することができます。

将来、ゆとりある老後を迎えたい場合、お二人の年金額を試算し、34.9万円との差額をだします。毎月の不足分×65歳~90歳までの25年が将来の不足分です。

 

例えば、毎月3万円不足だとすると25年で900万円不足。1人450万円を準備しなければなりません。60歳まで20年。1か月18,750円の積み立てをしなければなりません。

 

同じ450万円を目標にしても、運用商品によって毎月の掛金が違ってきます。

確定ではありませんが、20年間3%の運用と仮定して450万円貯めるには、毎月14,000円の積み立てで達成できそうです。

 

更に、一番お得感のあった節税部分。

年収300万円の方が、毎月14,000円をiDeCoで積み立てた場合。節税額は20年間で504,000円位になります。年にすると約25,000円です。

この25,000円は年末調整で精算されてしまいますので、気をつけていないと、日々の出費で消えてしまいますが、iDeCoのご褒美として、別枠で積み立てたらいかがでしょう。

お子さんに思わぬ出費がかかることもあります。普通預金とは別枠の定期積金などに寄せておくと、日々の出費に流されていきませんね。

現在は、余力が5,000円かもしれませんが、後10年、下の娘さんが大学卒業される頃にはもう少し家計が楽になってくるはずです。それからの10年、増額をしていきましょう。

最初の10年間は5,000円、10年後、子育てにお金がかからなくなり、23,000円(企業年金のない民間企業の上限)を積立てた場合。3%で運用したとすると、60歳に約410万円の老後資金が準備できそうです。

 

H30.1からつみたてNISAが始まります。

今までのNISAに比べ、年間の積立上限額は40万円と少なくなりましたが、積立てられる期間は5年から20年ととても長くなりました。

NISAと同じく運用益は非課税ですし、金融庁の指針で長期・分散・少額にふさわしい投資信託が厳選されています。期間も60歳まで限定のiDeCoとは違い年齢制限はありません。iDeCoで足りない分はつみたてNISAを活用して目標に向かいましょう。

気になるのは、現在の余力が本当にギリギリかどうかというところです。iDeCoはメリット満載ですが、いくつか注意点もあります。

始めると60歳までやめることができません。また、途中で引き出すことも原則できません。途中で掛金をストップすることはできますが、毎月の手数料はかかってしまいますので、始めたらかけ続けることをおすすめします。

共働きで子育て中のご夫婦には、ゆっくりと考える時間はないかもしれませんが、一度ねんきん定期便で将来の年金額、万一の時の遺族年金額などを試算確認したうえで、家計の見直しをお勧めします。

ご加入中の生命保険が過剰にかかっていないか、車を複数台お持ちでしたら、自動車保険を節約する方法もあります。便利な家計簿アプリで家計の見える化をすると、思わぬ浪費に気付くこともあります。家計のスリム化ができれば、今から1万円の積立が可能になるかもしれません。 

まとめ

 

iDeCoをすぐにでも始めたいけれど、そもそも寄せるお金がないという方が多いのが青森の現状です。実は、給料明細は手取りのところしか見ていない。社会保険料や税金をいくら払っているのか、老後年金をいくらもらえるのか、不安だけれどふたをしてしまっている方が多いのも現状です。

今回のご相談では、iDeCoのメリットをご理解いただき始めることを決められました。しかし、掛金が少ないと毎月かかる手数料の影響が大きいので、運営管理機関を選ぶところからプロの意見を聞きたいということで、次回具体的なご相談を受けることになりました。また、投資に関して全く初心者なので、運用の仕方についても継続的にアドバイスをすることになりました。

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寺田 紀代子
貯金ムリムリとあきらめているあなた!保険のスリム化で、将来の資金づくりをサポートします。

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