四角い話を分かり易く!
4人の子持ちのリケジョかーちゃん、確定拠出年金相談ねっと認定FPです。
10月半ばになりました。
イデコや各種控除証明書が届き始める時期になってきました。
今年で終了するもの。
2014年のNISA口座の非課税期間が終了します。
NISA口座は5年間、売却益・配当金が非課税になります。
終了後、そのまま持っていると特定口座(未開設の場合は一般口座)に移管され、売却益・配当金は課税対象になります。
2014年にNISA口座で買い入れた株式がある場合は、8月頃に証券会社から連絡があったと思います。
その株式・投資信託を来年以降も運用益が非課税で持ち続けたい場合は、来年のNISA枠に移管(ロールオーバー)手続きを取ります。
すると、2023年までの5年間引き続き非課税で保有することが出来ます。
さらに、NISAは2023年までの制度ですが、2023年に買い付けた分は5年間非課税機関がありますので、2027年まで非課税期間を伸ばすことが出来ます。
ただし、ロールオーバーは同じ金融機関であることが条件です。
開設する金融機関を年ごとに変えることは出来ますが、NISA口座は同じ年に1つしか持つことが出来ません。
また、通常のNISA口座の非課税枠は120万円なので、ロールオーバーも原則120万円までしか出来ませんが、非課税期間終了のタイミングでロールオーバーする場合に限り、価格が120万を超えてしまった場合でもロールオーバー出来ます。(12月最終営業日の価格です。)
その場合は非課税枠を使い切ることになりますので新たな買い付けは出来ませんが、成長が期待できる株式を持ち続けたい場合は選択肢の一つでしょう。
株価が上手く上昇すれば、2027年まで保有して非課税で売却できます。
また、2023年が買い付け出来る最後の年なので、2019~2022年に買い付けた株や投資信託で長く保有しておきたい物は、状況によっては5年の非課税期間を待たず一旦売却し2023年に買い直すことも良いでしょう。
ただし、NISA口座では損失も無かったことにされるので、非課税期間終了時に買い付け価格より下がった場合は注意が必要です。
そのままにすると、下がった価格で課税口座に移管された後、元の価格に戻った場合は、価格が戻った分利益とされ課税されてしまいます。
これはロールオーバーして非課税口座で価格が戻るのを待つのも一つも考えかと思います。
ところで、NISAにはもう一つ、つみたてNISAがあります。
つみたてNISAと一般のNISAは併用出来ないため、どちらかを選択します。
NISAとつみたてNISAの違い
NISA | つみたてNISA | |||
対象者 | 口座開設をする年の1月1日時点において満20歳以上の日本国内居住者 | |||
買付方法 | 証券会社、銀行等を通じた買い付け | 証券会社、銀行等を通じた、つみたてNISAに係る契約(非課税累積投資契約)に基づく買い付け | ||
年間非課税投資枠 | 120万円 | 40万円 | ||
非課税対象商品 |
上場株式(ETF、ETN、REIT含む)
株式投資信託
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金融庁の一定の要件を満たした投資信託、ETF
|
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非課税期間 |
投資した年を含めて最長5年間
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投資した年を含めて最長20年間 | ||
ロールオーバー | できる | できない | ||
投資期間 |
2023年12月末まで買い付け |
2037年12月末まで買い付け (非課税運用は最長2056年まで) |
NISA口座でも投資信託を買い付けが出来ます。
買い付け限度額がNISA120万円に対し、つみたてNISA40万円と金額が違い、保有できる商品も違います。
NISAからつみたてNISAにする場合、NISA資産を売却のタイミングや、NISA買い付け終了のタイミングでの変更が良いでしょう。