制度や仕組みを、
知っていれば【貯められる】、知っていれば【殖やせる】、知っていれば【騙されない】
FP相談ねっと林です。
今週は、多くの小学校、中学校、高等学校、そして大学の入学式が挙行されました。
ご入学おめでとうございます。
ちょうど1年前の7日、我が家の末っ子の入学式でした。コロナ禍のため、学部別に分散、保護者入場不可で入学式が行われました。保護者懇談会を入学式会場とは別の場所で、かつ、開催時間を入学式の時間に合わせる徹底ぶりでしたが、今年も同様の方法で開催されたようです。
まだまだ多くの制限がありますが、このような状況においても常にこの入学の時の気持ちを忘れずに、勉学に励んでいただきたいと思います。
高校や大学へ進学する場合、気になるのが学費や諸々の校納費です。令和2年4月より高等学校等就学支援金制度の制度改正(最大月3.3万円の授業料支援)がされ、それに都道府県の制度も加わる場合に、私立高校の授業料が実質無償化になりました。
市町村民税の課税標準額×6% - 市町村民税の調整控除の額<154,500円(最大月3.3万円の授業料支援)
<304,200円(118,800円)
(私立高校無償化は、高等学校等就学支援金と都道府県の支援制度とセットで行います。都道府県の支援制度は各地域により支援内容が異なりますが、例えば、地域の私立高校の授業料が高等学校等就学支援金だけでは不足する都道府県は、不足分をほぼカバー出来る支援内容であることが多くあります。ただし、各都道府県内の在住者が、同じ都道府県内の高校に進学する場合に限られます。
ファイナンシャルフィールドに掲載された記事をご参考に
【家計相談】わが家は、私立高校無償化制度を利用できますか?)
また、高等教育の修学支援新制度(国の制度)も同時期に始まり、給付型奨学金の対象者は大学等の授業料・入学金減免も対象になります。
では、これらの支援は、どうやって利用するのでしょうか。
これらの支援は、在学校を通じて申請をします。新入生は入学手続きの書類の中にあります。
高校の場合、これらの書類は都度配付されます。申請したい場合は、書面を在学する学校を通じて申請します。所得制限がかかるかどうか分からない場合でも、制度を利用したい場合は申請します。
大学の場合、奨学金は日本学生支援機構へ、授業料減免は在籍する学校へ申請する必要がありますが、手続きについては、入学手続き資料にあるように期限内に学生支援課に提出します。入学前の手続きだけでなく、入学してからの手続き(進学届)があることに注意しましょう。
入学時には手続き書類があるものの、以降の継続については「継続願」や給付型奨学金は「在籍報告」が必要になるのですが、書面でお知らせは来ません。申請期限に注意しましょう。
また、進学前は対象にならなくても、進学後に対象になる場合もあります。急に家計の状態が変化する場合もあります。学費の問題で学業継続が難しくなる場合は、学生支援課になるべく早く相談しましょう。その他、進学先の大学独自の奨学金についても知っておきましょう。
出典
文部科学省 リーフレット
www.mext.go.jp/content/20200117-mxt_shuugaku01-1418201_1.pdf
文部科学省 高等教育の修学支援新制度 特設ページ