確定拠出年金相談ねっと認定FP林です。
iDeCo口座をどこで開設するかを考えるときに、開設時や月々の手数料を考えます。
運用に関係なく口座を開設しているだけで掛かるのですから、なるべく安い方が良い。
しかし安くても欲しい商品がないのは困ります。(他にも、サイトが使いやすい、コールセンターの対応が良いというので選ぶ考えもあります。)
そこで、前回に引き続き12月21日のセミナーでも、iDeCo商品をどう選んでいくかを具体的にモーニングスターやイデコナビで見ていきました。
モーニングスターのサイトでは、目標額を決めることで、ポートフォリオを提案してくれます。そして、リターンの順、手数料の安い順に商品をあげてくれます。
ここでは、なるべく安い手数料でリターンを大きくなるように商品を選択しますが、同じリターンで同じ投資対象の商品を選ぶときには、リスクに見合ったリターンを効率よく上げているかを表すシャープレシオも参考にします。
面倒かも知れませんが、自分でやることで仕組みが理解できます。
メンテナンスも1年に1度か2度でいいのです。株式投資の様に毎日チャートとにらめっこの必要もないですし、頻繁に入れ替えすると手数料が掛かってしまいます。
しかし、そうは言っても見直そうと思ったら急に忙しくなったとか、いちいち商品を吟味している時間もないというとき、ロボアドバイザーの助けを借りるのも一案です。
ロボアドバイザーは、商品を提案するだけのもの、リバランスもしてくれるもの、そして全てお任せでやってくれるものがありますが、例えば、SBI証券にはイデコロボといった、商品を選定してくれるものと、WealthNaviやTHEO等の全部お任せで運用してくれるものがあります。
WealthNaviやTHEOは投資先がETF(上場投信)です。共に世界に分散投資しています。
ETFそれ自体に維持・管理費0.11~0.14%と、運用会社の運用管理手数料が資産総額の1%(3000万以上は0.5%)が掛かります。
しかし、投資信託の信託報酬はインデックスは0.2%前後、アクティブは1.5~2.0%が多い中、全ておまかせで1.14%掛かるだけです。
通常の「ラップ口座」は手数料が2~3%かかりますので、かなり安くお任せで運用が出来ます。
肝心のリターンについては、SBIのサイトにTHEOの開発会社「お金のデザイン」の方々のポートフォリオとリターンが掲載されていますが、1年で7~19%のトータルリターンとなっています。(リスク許容度によって違います)
WeslthNaviについても、2016年1月から2017年11月までのリスク許容度別リターンで8~24%のリターンとなっています。www.wealthnavi.com/data/vol1
(共にSBI証券HP参照)
SBI証券の投資信託のリターンランキングを見てみますと、日本株を中心としたアクティブファンドでトータルリターン64%のものや43%のものがありますが、20位でも23%のリターンがありました。
ロボアドバイザーより良いリターンになっていますが、2017年9月の半ば辺りから日本株が上昇したことによる結果ですので、これからも同じ結果が得られるとは限りません。
ロボアドバイザーによるお任せ投資は分散投資のため最高のパフォーマンスは出ませんが、一時敵に大きなリターンを得ることより、最悪の状態を避けそこそこ長期的に安定したリターンを続けて得ることで、資産を膨らませていくことができます。
THEOは1万円から千円単位で積立投資が出来ます。
WealthNaviは通常30万円~一万円単位ですが、平成29年12月1日~12月31日までは10万円から預け入れが出来ます。