制度や仕組みを、
知っていれば【貯められる】、知っていれば【殖やせる】、知っていれば【騙されない】
FP相談ねっと林です。
フィナシーさんに記事を書かせていただきました。www.finasee.jp/column/4835/
平穏な日々を送っていた家族に、突如、夫の実家の親子リレーローンの返済が降りかかってきます。自分以外の誰かが借りた「借入金」の返済をしなければならなくなったら・・。誰でも冷静でいられません。
住宅ローンの申込には、申込や完済に年齢制限があります。申込年齢は20歳以上65歳~70歳、完済年齢75歳~80歳(85歳までとしているところもあり)が多く、金融機関によって違います。
完済年齢を越えてのローンは組めませんが、親子リレーローン(1本の住宅ローンを子が引き継ぐ)を利用すると、完済年齢を越える返済が出来ます。また、子の収入も合算できるので、ローンを組める金額に余裕が出来ます。
また、返済中に契約者が万が一のことが起こった場合に、残ったローンを補填する保険「団体信用生命保険」があります。親子リレーローンこの団信、「子」しか加入できない場合が多いのですが、「親」が加入出来る場合もあります。この場合、親が保障年齢に達した後に、子が加入出来ます。
保障年齢に達する、つまり、幾つまでも保障してくれるのではありません。例えば、機構団信の場合は満80歳の誕生日の付きの末日まで。それを越えてしまうと保障が無くなります。
当然ですが、保険に加入していない人が万が一になっても、保険会社による保障はありません。
万が一の時、ローンの残債が無くなる団信。親が加入出来る場合、誰もが「自分が万が一の時に、ローン完済の家を子に残せる。」と頭の片隅に思われるのでは無いでしょうか。
団信の保障が無くなった場合に、残債を引き継ぐ子に何らかの資金を渡せるような手立てをしておくと良かったでしょう。
引き継ぐ方も、知らない間にローンを組まされたのではないので、心積もりをしておくことが大切です。
そして、本来のお金の問題に隠された、もう一つのテーマがあります。
ご相談者様は、専業主婦をしてきた奥さんが働きに出ることをためらっています。
確かに、第3号被保険者は、国民年金保険料を支払わなくても将来年金を受け取れる状態でもあり、働いても扶養内の方がお得のような流れがあります。
でも、そのお得さと引き替えに、大きな機会損失をしているとしたら・・。
finasee『「突如、月5万円のローン返済が発生」教育費と老後資金は捻出できるのか』