林 智慮

【メディア実績】ファイナンシャルフィールド『確定拠出年金の加入年齢拡大、受取時に注意することは?』

制度や仕組みを、

知っていれば【貯められる】、知っていれば【殖やせる】、知っていれば【騙されない】

FP相談ねっと林です。

確定拠出年金は、2001年10月1日に運用が開始されました。

今年で20年になります。

当時は自営業者や企業年金が無い会社員のみが加入出来た個人型は、2017年1月1日より、企業年金のある会社員、公務員、専業主婦(夫)まで加入が出来る様になりました。

2020年の制度改正により、2022年、さらに個人型の加入者が拡大します。

現行、企業型の規約にマッチング拠出がある場合はiDeCoに加入が出来ませんが、2022年10月、マッチング拠出かiDeCo加入かを加入者ごとに選択できるようになります。

また、現行、企業型DCがある場合でiDeCoに加入出来るのは、労使合意に基づく規約の定めがあって、事業主掛金の上限を3.5万円に引き下げた企業の従業員に限られますが、2022年10月から、規約の定めや事業主掛金の引き下げがなくても、全体の拠出限度額から事業主掛金を指し引いた金額の範囲内(月額2万円以内)に加入出来る様になります。



そして、受け取る場合も改正がされます。

受け取り開始時期には変更がありませんが、加入上限年齢、受け取り上限年齢が引き上げられます。

2022年4月から確定拠出年金の受け取り開始上限が75歳に引き上げられます。口座管理手数料を支払う必要があるものの、口座内では運用益非課税で運用出来ます。

また、5月はからは加入可能年齢が引き上げられ、企業型DC加入が厚生年金被保険者(70歳未満)、iDeCo加入が国民年金被保険者(第2号の場合、任意加入の場合65歳未満)であれば加入可能となります。

働き方により、加入期間を選択できますが、受け取る時期に注意が必要になります。

改正により、企業型DCまたはiDeCoの老齢給付金を受け取ってしまうと、企業型DCやiDeCoの加入要件を満たした場合であっても、それぞれ再加入することができません。

また、改正により、、公的年金を65歳前に繰上げ請求された方は、iDeCoの加入要件を満たした場合であってもiDeCoに加入することができません。

ご注意下さい。

ファイナンシャルフィールド 『確定拠出年金の加入年齢拡大、受取時に注意することは?』

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