林 智慮

【メディア実績】finasee 一時金?年金? 企業年金の受け取りで“損しない”ためのポイントは「控除」

制度や仕組みを、

知っていれば【貯められる】、知っていれば【殖やせる】、知っていれば【騙されない】

FP相談ねっと林です。

フィナシーさんに記事を書かせていただきました。

media.finasee.jp/articles/-/10305

一時金?年金? 企業年金の受け取りで“損しない”ためのポイントは「控除


前回のコラムでお知らせした相談事例は、定年退職まであと1年半で、突然、早期退職を決意。DBは一時金で貰うと決めてきた場合に、企業型DCをどう受け取るかという相談内容でした。

今回の記事については、定年までに1年となり、会社から企業年金を受け取り方を考えておくように言われた方が、他にも企業型DCもあるので、どう受け取るのが良いのかという相談内容です。

企業年金も企業型DCもある場合、どちらも一時金および年金で受け取ることが出来ます。

そして、どちらも一時金で受け取る場合は退職金控除、年金で受け取る場合は公的年金控除が使えます。

退職所得控除は 40万×20年+70万円×(加入年数ー20年)で計算出来ます。

しかし、ともに一時金で受け取る場合、順番に気をつける必要があります。何も考えないで両方一時金で受け取ると、後で受け取る控除が加入年数分使う事ができないことになりかねません。

控除がきっちり使える様な受け取り方をするには、企業型DCを先に受け取り5年後にDBを受け取ること。順番が逆の場合、企業型DCの退職所得控除をまるっと使うにはDBの受け取りから15年後にしなければならないのですが、現在の法律では企業型DC(個人型も含め)は70歳までに受け取らなければならないため、控除を上手く使えません。

ところで、今回の相談者は、定年退職後も継続雇用で働く気満々です。

企業型DCの加入年齢が、制度改正により最長70歳まで、かつ、規約に定める年齢となります。引き続き働くなら受け取らず運用指図者でいる選択もありかと。企業型DCを受け取ってしまったら企業型DCに再加入は出来ません。また、制度改正により、非課税で運用出来る期間も最長75歳に引き上げられます。

これからのライフイベント、どう生活していくかを考え、必要な資金を確保できるよう受け取るのが良いでしょう。必要な資金を受け取れないことが一番困ることですから。

ご参考にして下さい。

一時金?年金? 企業年金の受け取りで“損しない”ためのポイントは「控除

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