確定拠出年金相談ねっと認定FP林です。
3月1日の日経新聞に
確定拠出年金 幻の改革
根付かぬリスク運用、米英に後れ 投信への誘導 踏み込めず
という記事がありました。
企業型確定拠出年金の加入者630万人のうち、預貯金などの元本確保型が6割弱の状態だそうです。
今のDC口座では、デフォルトが定期預金なので、買い付け商品の指定が無ければ定期預金で積み立てることになります。
しかも、運用は分からないからそのまま放置。または、減らしたくないから定期預金を選択。
0~1%の金利が続いている現在、これでは拠出分が只積み上がっていくだけで殖えません。
英米が国民の資産を殖やすことに成功した、日本も続けと、デフォルトをバランス型投信にしようと厚労省が試みるのですが、様々な反対が・・。
リスク商品に誘導して損失がでたときに、非難をされたら困るとか、
個人も責任において選ぶものだから、あえてデフォルトを投信にする必要が無いとか。
でも、このまま貯めるだけじゃ老後の生活資金が不足する人が増えてくる。
だからリスクを取って殖やすように国民を誘導したいのです。
英米も最初から投資が一般的であったわけではありません。投資に誘導した結果です。
一従業員が、国の税制優遇を受けながら毎月コツコツと給与の一部で投信を積み上げていったら、退職するときには貯めた金額の2~3倍になったたという成功例があるのです。
それを日本でもやろうとしているのです。
そのまま貯めるだけのと、運用した場合にどれだけ差が出るか。
例えば、大卒で就職して、毎月給料から2万円を貯めていくとしましょう。
38年間で912万円。
1%で運用しても、1,088万円で(+176万)
もし5.4%で運用すると、3,000万円で(+2,088万)
運用の仕方によりますが、バブル期の金利に近い7.4%だと5,000万円で(+4,088万)
でも、やはり、減ることがあるのは嫌だから、完本確保型が・・・。
将来の自分は今の自分が守る。
そう言ってはいられない現実があります。
iDeCoにしても、つみたてNISAにしても、国がわざわざ税制優遇をしています。
その制度を利用して、老後資金不足をを補うことを考えましょう。
バランス型投信がデフォルトでも、そうでなくても、自分が選べばいいのです。
将来の自分は今の自分が守る。
ところで、どのくらい殖やさなければならないの?
その前に、年金いくら貰えるの?まずは、それを知っておくことが大切です。
セミナーのお知らせです。
「ねんきん定期便で必要な老後資金を見積もろう」
お誕生月に来る国からのお便り、「ねんきん定期便」
これの見方が分かります。
【日時】 平成30年3月15日(木)19時00分~20時30分
【場所】 ハートフルスクエアG (岐阜駅の改札からアスティ岐阜を通り抜けたところにあります。)
(岐阜市橋本町1-10-13)
【参加費】2,160円 (当日ご持参下さい)
申込み締め切り 3月13日(火)