こんにちは。
確定拠出年金相談ねっと認定FP 寺田紀代子です。
保険販売系FPとして、青森県弘前市で保険も含めてお金にまつわるよろず相談承ってます。
我が家は毎朝ラジオ派。ある日お天気お姉さんがハザードマップの話をしていました。
これから梅雨、豪雨の恐れもあります。国土交通省のポータルサイトに入って、ご自分の住所を入れてみてください。浸水や土砂災害の可能性がある地域かもしれません。避難するのはどの道が安全なのかの予測もできます。
「後ではだめです。今、無理なら明日までには必ず確認しましょう!」
リスクを最小限にとどめるために、後ではだめです!と力強く言い切ってました。
人生のリスクだったら?
自然災害のリスク、年々増えてきていることもあって、確かにハザードマップの確認は大事だ、とサイトを開く方も多いでしょう。
では、将来、長寿社会を生き抜くための長生きのリスクはどうでしょう?
日頃、保険でお客様と面談し、老後への備えのお話をしますが、「なんとかなる、今はまだ余裕がないし」とお茶を濁す方のなんと多いことか。
でも、人生100年時代。老齢年金の上乗せになる資金が枯渇してしまうことは、人生最大のリスクです。
「後ではだめ、今」なんですね。
「iDeCo」から始めよう!
6月3日に公表された金融庁ワーキンググループ報告書「高齢社会における資産形成・管理」のことで、ちまたは大騒ぎですが、新橋駅前のサラリーマンの反応は、国はけしからん、2000万貯めるなんて絶対無理の連発でした。
いやいや、そうじゃないでしょ。
この報告書をぜひ読んでいただきたい。
金融審議会 市場ワーキング・グループ報告書「高齢社会における資産形成・管理」
各界の有識者が集まってまとめられた報告書。
50ページにも渡りますから、お時間のない方は、最後のおわりにから読んでいただいても、十分理解できます。
膨大なデータを読み解き、今後の人口の推移、働き方の変化、高齢化における問題点なども踏まえて、年金だけでは生活水準が維持できないから自助努力も必要になってくることを報告しています。
働いている現役世代、リタイヤをまもなく迎る前後の世代、すでに年金を受給している高齢世代にわけて、高齢社会を生き抜くための心構えや手法を丁寧に伝えようとしている報告書です。
毎年どこかで必ずおこるゲリラ豪雨や集中豪雨と同じように、将来誰にでも起こりうる資金不足のリスク。
給与がもう少し上がったら。
子どもにお金がかからなくなったら。
ではなく、
まずは、国が準備している「iDeCo」「つみたてNISA」を使って、資金不足に備えましょう。
「iDeCo」なら貯金しただけで掛金が全額所得控除という大きな特典があります。
個人年金保険だって、生命保険料控除があるよね。
という方は
をご覧ください。どれだけ「iDeCo」が節税面で優遇されているかわかります。
30歳から60歳まで毎月2万円をコツコツ貯め、所得税10%と仮定して節税額を試算すると、30年間で120万円以上「iDeCo」の方が「個人年金保険」より税金が安く済みます。
税金が安いということは、お財布から120万円出ていかなかったということですよね。
将来、長く生きていくために、資金不足のリスクを抱えていることはあきらかです。
貯金をする手段として、「iDeCo」という仕組みが誰にでも使えるように準備されています。
運用益が20年間非課税の「つみたてNISA」も強い味方です。
国の提供している制度を上手に使いましょう。
「後ではだめ、今」です!