ファイナンシャルプランナー寺田 紀代子

2020年 02月 18日

自動車免許返納!保険の等級捨てないで!

こんにちは。

FP相談ねっと認定FP 寺田紀代子です。

保険販売系FPとして、青森県弘前市で保険も含めたご相談を承ってます。

 

前回、海外出向中、自動車保険の等級をとっておくことができることをお話ししました。

自動車保険の中断制度でしたね。

海外出向、自動車保険解約する?

コラムを読んでくださった方から、こんなお問合せをいただきました。

75歳になったら免許を返納して、車を廃車にしようと思っています。もちろん自動車保険も解約しますが、これから車を買うこともないし、等級をとっておく必要はないですよね。

確かに、ご自身はもうお車を運転することはないのでしょうから、自動車保険とは縁がなくなります。確かに割引等級をとっておく必要はないですね。

但し、同居のご家族に、または遠方でも、これから免許をとるお孫さんはいないでしょうか?

もしいらっしゃたら、役に立つときがくるかもしれません。

国内特則

自動車保険には等級制度といって、保険請求を行わなかった場合、1年ごとに等級が上がり、割引率が上がっていきます

自動車保険は切れ間なく継続していくことで等級制度も引き継がれていきますので、途中で解約してしまうと、せっかく積み重ねた等級は保険に加入した最初に戻ってしまうことになります。

ですから、割引の高い等級をお持ちの方でしたら、解約した後、中断制度を使ってとっておくと、後々お役にたつことがあります。

中断制度には、国内特則海外特則・妊娠特則の3通りがあり、それぞれ中断できる条件や、利用できる条件が若干違います。

お問合せのあった、お車に乗らなくなり、廃車にする、または譲渡して保険を解約する場合は国内特則に該当します。

中断できる条件は次の通り

中断証明書を発行する条件

1 契約の車を廃車にする

2 契約の車を譲渡する

3 契約の車が車検切れになっている

4 契約の車が災害でなくなってしまった

以上のいずれかの理由があって、解約または保険の満期で継続しない場合のみ、中断証明書を発行できます。

例えば、免許を返納したけれど、車検もきれてないし、そのまま車庫に眠らせてる場合は、中断できません。運転しないので保険料がもったいないなと思うのでしたら、解約はせず、保険金額を減額して保険料を減らし、車検が切れた後、中断の手続きをしましょう。契約を継続していれば、毎年等級も上がっていきます。また使用する時には割引率も上がっています。運転再開となったら適正な補償内容に戻せばいいですね。

条件が揃い中断証明書が発行されましたら、新しく車を購入し保険をかける時中断した時点の割引等級を引継ぐことができますので、郵送される中断証明書を保管しておきましょう。

10年以内にどなたかご親族がお車買うことになったら、大変重宝されます!

中断証明書を利用する時

中断した等級を使える条件は次の通りです。

1 新しい保険の始期日(始まる日)が中断した日から10年以内である

2 新しいお車が中断前のお車と入替が可能な車である(軽自動車⇒普通乗用車、小型乗用車⇒軽貨物車など、保険会社の規定に準じます)

3 新しい保険の記名被保険者(主に運転される方)と中断した時の記名被保険者(主に運転される方)が所定の範囲に該当する方である。また新しいお車の所有者と中断した時の所有者が所定の範囲に該当する方である

保険の規定はややこしいですね。3について該当する方とは具体的にどんな人かというと、

1 中断した時の記名被保険者と同じ人

2 中断した時の記名被保険者の配偶者(配偶者に関しては同居は問いません。現在は事実婚も認められている会社が多いです)

3 中断した時の記名被保険者または配偶者の同居の親族

もうご自身は運転しないし、車を所有することはない!と思っていても、同居されているお孫さんが免許をとって、自動車保険に加入されるとき、割引率の高い等級をプレゼントできたら、とても感謝されますよね。

今は同居のお孫さんがいない方でも、地方の大学が決まり大学の4年間お孫さんと同居しているなんて方も結構おられます。

解約時にひと手間かけるだけで料金はかかりません!中断しておきましょう。

 

制度使用でどの位の効果?

中断の手続きをした場合としなかった場合で保険料はどの位違うか試算してみました。免許取りたての例です。

18歳 男性 中断時等級15等級(51%割引)免許グリーン 通学使用 軽乗用車 

運転者限定なし 年齢条件全年齢補償 対人対物 無制限 人身傷害 5,000万円 車両付帯

ざっくりこんな内容です

  中断を使った場合   中断を使わなかった場合
等級 年間保険料 等級 年間保険料
15等級(51%割引) 207,000円 7等級(34%割引) 255,000円
16等級(52%割引) 200,000円 8等級(40%割引) 249,000円
17等級(53%割引) 189,000円 9等級(43%割引) 234,000円
18等級(54%割引) 103,000円 10等級(45%割引) 125,000円
19等級(55%割引) 102,000円 11等級(47%割引) 119,000円
20等級(63%割引) 83,000円 12等級(48%割引) 115,000円
6年合計 884,000円 6年合計 1,097,000円

※あくまで参考値で、事故がなく保険金請求もなかったと仮定した試算です。保険料計算は各保険会社により異なりますので、詳細は加入中の保険会社で試算してもらいましょう。

いかがですか。ひと手間で20万円以上も支払う保険料が違ってきます。大事に積み重ねた割引です。再利用できたらうれしいですね。

 


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