ファイナンシャルプランナー寺田 紀代子

2020年 03月 01日

大学生協共済保険 加入する前に確認しておきたいこと

こんにちは。

FP相談ねっと認定FP 寺田紀代子です。

保険販売系FPとして、青森県弘前市で保険も含めたご相談を承ってます。

 

前代未聞の新型ウィルスの影響で、今年の受験生はいつも以上に大変なシーズンになっています。

そろそろ終盤、最期まで頑張ってください。

入学が決まると、まずは入学手続き、県外へ転居される方は寮やアパートへの転居手続き、新生活の準備用品揃えと、短い間にいろいろこなしていかなくてはいけない多忙な日々が待ち構えています。

親御さんにとっては、うれしいながらも出費がかさみ、時間も取られる大変な時期ですね。

忙しいとついつい面倒になり、金銭感覚がマヒしがちです。

今回は、入学時に多くの大学で案内される、大学生協の共済保険について、注意点をお話しします。

学生総合共済とは?

全国大学生協共済生活協同組合連合会が運営し、現在212の大学生協が加入して約73万人の学生が加入している共済保険(厚生労働大臣認可)です。大学入学時の説明会などで、大学生協の組合員におすすめしている保険で、

生命共済・学生賠償責任保険・就学費用補償保険の3つからできています。

総合共済という名前なので、全部が共済保険かと勘違いしますが、共済保険は生命共済だけで、学生賠償責任保険と就学費用補償保険は大学生協連合会が契約者となって、民間の損害保険会社と契約している団体保険になっています。

保険って相変わらず、わかりづらくてややこしいですね。

つまり大勢の方が加入しているので、団体割引が効いて保険料が安くなっていますが、一般の保険会社の商品なので、すでにご家族で加入している保険があったら、補償が重複して加入する必要がないかもしれないという事です。

項目ごとにチェックしてみましょう。

 

生命共済

学生本人のケガや病気、本人の死亡や扶養者の死亡にも備えている保障内容です。

2020年度のパンフレットによると、年間掛金(共済だから保険料とは言わず掛金と呼びます)14,400円(月1,200円)

「月1,200円で死亡までついてるなら安いんじゃない。お守りに入っておきましょう」とお考えになる方は多いはず。

ですが、入る前に、お子さんの医療保険入ってないか確認してください。すでにお入りでしたら、2重に入る必要はありません

「でも、扶養者の死亡にも備えてるんでしょう?」という方。ご自身の生命保険を確認してみてください。もし死亡保障をかけている方は、おそらく子育てが終わるまでの期間、比較的大きい保障をかけているはずです。上乗せする必要はありません

「子どもの医療費はずっと無料だったから医療保険は入っていない。この機会に入っておいた方がいいよね」という方。医療保険にまだ加入されていないのでしたら、この機会にがん保障も含めた生涯保障の医療保険を検討することも考えてみてください。この生命共済は、非常に安くて手ごろな保険に見えますが、なぜ安いかというと最長34歳までしか加入できない期限付きだからです。18歳から34歳までの若い期間は病気のリスクは高齢に比べかなり低いので期間限定であれば掛金が安く抑えられる仕組みです。大学を終えた時には、終了してしまう保険です。4年間で57,600円。決して安くはないですよ。

今一度、ご家庭の生命保険を確認して、加入を検討してください。

 

学生賠償責任保険

自転車で歩行者にぶつかりケガをさせてしまった、誤って他人の物を壊してしまった、アパートで水漏れを起こし下の階の人に損害を与えてしまったなど、暮らしの中で他人に迷惑をかけてしまった時の賠償責任を補償する保険。

この補償は民間の保険会社が引受会社になっているので、迷惑をかけてしまった方との「示談交渉サービス」も付いています。

県外で一人暮らしをされる方の親御さんにとっては、とても心配な部分。

「この保険は入っておいた方がいいよね」確かに、賠償責任保険は大切な保険。

ですが、入る前に確認です。

車をお持ちの方でしたら、自動車保険、車をお持ちでない方は、火災保険の証券をご覧になってください。

「個人賠償責任保険」「日常賠償責任保険」という特約がついていないでしょうか?

特約がついていれば、同居のご家族、別居の未婚のお子様まで賠償責任を補償してくれます。最近では「示談交渉」サービス付の保険会社も増えていますし、補償金額も無制限まで補償する内容が増えています。

また、ほとんどの場合、アパートの契約時には火災保険加入が必須条件です。水漏れなどの損害も火災保険でカバーできるでしょう。

但し、大学の学部によっては実習などがあり、学部ごとに別途賠償責任保険が必要なケースもあります。よく確認してください。

 

就学費用補償保険

扶養者が病気やケガで死亡、ケガで重度の後遺障害を負って扶養できなくなった場合、在学期間中に納付する授業料・実習費・教材購入費用・アパートの家賃などを卒業まで保障する保険です。

国立大学の授業料は基本は年間535,800円と決められています。20%上限に引上げることもできることから、昨年あたりから値上げに踏み切った大学もありますが、基本の学費としても、4年間で2,143,200円

「万一の時保障があれば安心。1口年間2,600円の保険料なら、断然加入するべきですよね」

ちょっと待ってください。まず1口でどの位保障してくれるのか。1口で年間最高25万円です。1口だと授業料の半分にもなりませんね。授業料・教材費・家賃もろもろだったら、5口くらいは必要ですね。5口で13,000円。安くなくなってきました

また、入る前に確認です。

生命共済の時にも申し上げましたが、お子さんに教育費がかかる間は、生命保険にお入りでしたら、少し大きな金額の保険に入っているのではないでしょうか?そこをぜひ確認してください。

死亡した場合、大きく一時金が支払われるタイプの保険、または、死亡や高度障害、就労不能状態になった場合、毎月年金のように保険金が支払われるタイプの保険があれば、この保険も加入する必要はありません

ご加入中の保険の内容を確認してみましょう。

 

早目の対応を

お仕事の合間に、期限付きで手続をこなしていくのは大変ですが、このような書類は前もって手許に送られてきているはずですので、先送りにせず、まずは目を通して、現在お入りの保険をチェックする時間を作ってください。

保険の管理 お薬手帳と同じです

でお伝えしていますが、保険料を2重に払うのはもったいない。

重複しているかどうか不安でしたらご相談ください。

お手伝いしますよ。


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