こんにちは。
確定拠出年金相談ねっと認定FP 寺田紀代子です。
保険販売系FPとして、青森県弘前市で保険も含めてお金にまつわるよろず相談承ってます。
損害保険の代表格、自動車保険。
保険に入っていればすべて安心!ではありません。
自動車保険に加入した時、証券に同封されているご契約のしおり。
1ページ目にこんな風に書かれています。
このご契約のしおり(普通保険約款・特約)はご契約に伴う大切なことがらを記載したものです。
必ず読んでいただき、保険証券と共に大切に保管してください。
250ページにも及ぶ細かーい字で書かれているこのしおりには、補償の内容が細かく書かれており、事故が起こった場合保険金を支払える場合と支払われない場合が書かれています。支払われない事例はとても大切です。代表的な例をいくつか挙げてみましょう。
親族間の事故は免責
ケース1
自宅に戻ってバックで駐車した時、誤って同居の娘の車にぶつけてしまったお父さん。
「保険に入っててよかったー」
残念ながら、お支払することはできません。
親族間の事故は、家庭内で処理されるべき、と考えられるからです。
この場合は娘さんの車両、物を壊したので「対物賠償保険」の対象となるはずですが、親族間の場合は経済的に共同体ですから、損害賠償請求を行わないことが一般的と考えられ、「対物賠償保険」はお支払いできないことになります。
ケース2
自宅に戻ってバックで駐車した時、誤って、遊びに来ていた結婚して別居している娘の車にぶつけてしまったお父さん。
「保険に入っててよかったー」
この場合は、「対物賠償保険」でお支払いできる保険会社も出てきました。
これまでは、子である限り、婚姻や同居別居に関わらず支払えない対象となっていましたが、別居であることが、経済的に別々であるという認識になり、賠償の範囲に含む会社も出てきています。詳しくはご自身で加入している保険担当者に確認してみましょう。できれば補償の範囲が広い保険会社を選んだ方が安心です。
地震・噴火・津波による損害は免責
地震・噴火、これらが原因による津波によって発生した損害は、すべての補償についてお支払することができません。
ただし、車両保険に関しては、地震噴火津波が原因の車両損害に対して、お支払いできる特約を付けることができる会社もあります。
東日本大震災の前までは、通常の車両保険のように協定価額まで設定することもできましたが、現在では特約のある保険会社でも、定額払いをとっています。地震国日本、どの地域でも災害が起きる可能性はあります。車が必須の地方では特に、地震でも補償する特約は必要です。
酒気帯び運転は免責
もちろんです‼
ただし、お酒の場合、相手に対する補償はお支払いの対象になります。
ですから、相手にケガをさせた場合の対人賠償、相手の車を壊した場合の対物賠償は支払われます。
自分の車に対する車両保険、自分のケガや休業損害を補償する人身傷害保険などは、支払われません。
くれぐれも、飲んだら乗るな、乗るなら飲むなです。
万一の蓄えは必要
保険は万能ではありません。
すべての安心を買える保険はありません。
不測の事態に備える蓄えも必要です。
そのためにも、無駄な補償を削り、補償の重複を省きましょう。
工夫次第で、保険料おさえることも可能です。ご相談ください。