こんにちは。
FP相談ねっと認定FP 寺田紀代子です。
青森県弘前市で保険にまつわるお悩みを中心に相談承ってます。
コロナ禍の中、6月にめでたく3人目の孫に出会うことができました。
幸せな「ばっぱ」です。
保険代理業をしている我が家の孫たちは、生まれてすぐに、医療保険を申込むことにしています。
地域によって若干違いますが、こどもの医療費は無償化が進んでいます。
医療保険なんていらないのでは?
はい、確かにそのご質問は必ずと言っていいほどいただきますが、私のお客様には、もれなく医療保険をお勧めしています。
できれば、生まれてすぐ。
新生児に医療保険が必要な理由
入りやすい
一番の理由はこれです。
先天性の異常が認められる場合、または新生児黄疸があり、光線療法で治療をした場合などがなければ、1か月健診までは、比較的病気になりにくく、医療保険の告知に該当することが極めて少ない。
我が家の3番目の孫も、出産時に異常はなく、1か月健診までは、病院にかかることもなく過ごしました。
ところが、1か月健診で、異常とまではいかないけれど、経過を見ていきましょう。という診断をいくつかもらってきました。
いずれも、新生児にはよくある症状で、成長するとともに自然に治ってくることだから、経過観察。という症状なのですが、保険会社からみると、異常はあるが、はっきりとした診断ができず、治療もしない経過観察は、リスクが高いとみなされます。医療保険に入れなかったり、特定の部位のお支払いができない条件が付くこともあります。
多くの保険会社が決めている、医療保険の加入条件、出産16日目から、1か月健診の前までに申し込むと比較的すんなり保険に加入できます。
パパやママの休業補償になる
こどもの医療費は無償化がすすんでいます。
青森県津軽地域の子ども医療費助成の状況をまとめてみました。
所得制限がある地域もいくつか見られますが、通院・入院とも中学・高校卒業まで助成してくれる市町村が多くなっています。助かりますね。
医療費は無料でも、不測の入院でお仕事を休んだ時の収入減が考えられます。入院にかかる諸雑費、食事をテイクアウトで済ませる、入院したお子さんに兄弟がいる時は、保育園の延長保育を使ったり、別の預かり施設に頼んだりと、思わぬ出費がかさみます。
入院や手術給付金はそんな出費の穴埋めに役立ちます。
一生涯の保障をリザーブできる
医療保険は、加入の時に、加入される方の体況を細かく告知していただきます。告知の結果、無条件で加入できることもあれば、特別な条件を付けたうえで加入する場合もありますし、割増の保険料をいただく場合もあります。いずれにしても、加入した後は、ケガや病気で体調が思わしくなくても、保険料が変わることはありませんし、引き受けた内容が変わることもありません。
子どものうちは医療費がかからないから、高校卒業したら医療保険は考えます。という方がいますが、それまでになんらかのご病気を持ってしまうことは、稀ではなく、よくある話です。
私の2番目の孫は、生まれてすぐに無条件で医療保険に加入しましたが、2才になる頃に、高い熱が出て入院したことがあります。その際の精密検査で、川崎病と診断されてしまいました。5日以上続く発熱、発疹、唇や舌がイチゴのように赤くなるなどの症状が出て、血管にこぶができやすくなる病気です。幸い孫の場合、治療を続けることはなく退院し、とても元気ですが、今でも経過観察は必要です。
このような持病を持ってしまった場合、入院のリスクが高まりますので、民間の医療保険はとても加入しにくくなります。
子どもに限った事ではありませんが、体況に問題がない早いうちに、一生涯の保障をリザーブしておくと安心です。
安い
医療保険は一生涯の保障を分割で払うように計算されています。ですので、生涯払う保険料の総額は、どの年代でも大差はありません。総額を考えると、早く入ったから安いとは言えません。ですが、長い期間で分割すれば、1回分は安くなりますので、生まれてすぐに加入した方が月々の負担は減ります。早めの加入がおすすめです。
おすすめする保障
おすすめする保障はいたってシンプル。
入院日額5,000円 がん診断一時金100万円 先進医療特約 そして払込免除です。
保険会社によって、商品の内容は若干違いますが、基本的な保障はそんなに変わりません。
入院日額は、医療費無料の対象期間が終わっても、健康保険や健康保険の高額療養費などがあるので、1日5,000円で十分と考えます。
お子さんのうちから備えておきたいのはがんの保障です。医療保険にがん給付がセットできる商品が増えています。給付は1回のみでなく、複数回支払うタイプを選びましょう。
先進医療の保険料は給付の確率が少ないこともあり、100円前後の場合が多いです。万一の備えに特約付帯をお勧めします。
払込免除。要件を満たせば、以降の保険料を払わず保障は一生涯続くという特約です。三大疾病では、入院や手術、就労不能など、払込免除の条件がいろいろありますが、がんはがんと診断されたら要件を満たしその時点で払込免除になる商品が多くなっています。お子さんのうちは、払込免除の保険料が安く設定されていますので、この特約も付けておくと将来役に立つことがあるでしょう。
おじいちゃん、おばあちゃんからのプレゼントもありです!
コロナが収まらない中、いろいろな心配を抱えて出産を迎えるママたちがたくさんいると思います。
子どもは夢を与えてくれますし、幸せを運んでくれる宝物です。
大変ですが、頑張って無事出産されることを祈っています。
お話した医療保険。契約者は保護者のパパやママですが、お支払いをおじいちゃんやおばあちゃんが引き受けてくださるパターンも増えています。
元気なうちは働きたいという方が増え、まだまだ現役のおじいちゃん、おばあちゃんが多いですね。
孫に何かプレゼントと思ったら、医療保険はいかがでしょうか?
孫が自立するときに、お支払いをバトンタッチする。
人生100年時代、孫へのプレゼントを目標に頑張れるかもしれません。
パパ、ママも喜びます。