こんにちは。
確定拠出年金相談ねっと認定FPの前田です。
先日、楽天証券にロボアド取材してきました。
取材メンバーは、相談ねっとの青山さんと林さん、そして私の3人。
相談ねっとでは、様々なテーマのFP対談企画があり、私たち3人はロボアドについて対談したため、ロボアドについてさらに知識を深めるべく、今回、取材をさせていただいたという経緯です。
ロボアド対談はこちら
・第1回対談
fpsdn.net/fp_conversation/10558-2
・第2回対談
fpsdn.net/fp_conversation/10794-2
ところで、
ロボアドとは??
ロボ・アドバイザーの略でロボットが資産運用してくれるサービスです。
ロボットといっても、ガチャーン、ガチャーンと動くロボットではありません。
パソコンです。
有料のロボアド、無料のロボアドがあり、その違いは、
・有料ロボアド:(投資一任型)投資商品選びから運用、メンテナンスまですべてロボットが行ってくれる
・無料ロボアド:(アドバイス型)投資商品選びを提案してくれる。運用は自分で行う。
ということです。
有料ロボアドの料金については、資産の1%前後(年率)を設定している会社が多いですね。
2019年3月現在、有料ロボアドを提供している会社は下記の通りです。
ロボットが運用するなんて、大丈夫?信用できない。
と、私は最初思っていましたが、調べるうちに「そうでもないかも」と、考えが変わってきました。
きちんとリスク管理を行いながら、リターンも見据え、無感情で(←これ、投資するのに重要)運用してくれるという点が明らかになったので、魅力を感じるようになったのです。
ハウステンボスでは、ロボットがホテルを運営しているくらいですから、今の時代、ロボットはとても優秀ですね。
ロボアドに向いている人は、
・投資商品を選んだり、売買する時間がない、あるいはそれが面倒
・どんな投資商品を選べば良いか分からない
ロボアドに向いていない人は、
・自分で投資するのが好きな人
わざわざ手数料を支払ってロボットに頼る必要はありません。
楽ラップとは
さて、楽天証券のロボアド、楽ラップについて、取材内容含めて他社との違いなどをお伝えしたいと思います。
楽ラップの運用コースは9種類。
1、安定性重視コース
2、安定性重視しつつバランスよく投資するコース
3、成長性と安定性のバランスを意識したコース
4、成長性を重視したコース
5、積極的に資産の成長を狙うコース
それぞれ2〜5のコースには下落ショック軽減機能(TVT機能)がつくコースが別途用意されていますので、全部で9種類となります。
運用ファンドの本数は10本ほどだそうです。10本で債券・株式・リート等分散投資を行なっているとのことでした。
下落ショック軽減機能(TVT機能)
これは、楽ラップの特徴のひとつで、株式市場の価格変動リスクが高まった際に、株式への投資割合を減らし、債券の投資割合を高める機能。
今年の2月に株価が大きく変動したので、TVT機能が発動されたのか気になるところでしたが、発動はされていないそうです。長期運用を基本としているため、いっときの相場の変動では発動されないようですね。
楽ラップ通信によると、現在のところTVTが発動されたのは、2016年7月から9月。
2016年6月にイギリスがEU離脱しましたから、ちょうどその頃ですね。
楽ラップ通信の運用状況公開のページに下記の表が公表されています。
この運用状況は、積極的に成長を狙うコース(TVT付)の2017年12月末までの運用状況です。
wrap.rakuten-sec.co.jp/news/status.htmlより
楽ラップ通信で運用状況がしっかり開示されているので、「運用をまかせても大丈夫?」という不安は取り除けそうです。
投資信託で運用
ETFで運用するロボアドが多い中、楽ラップは投資信託で運用しています。
海外のETFで運用するとなれば、当然、為替リスクが大きくなります。ETFで良いパフォーマンスをあげられたとしても、外貨から円にした際、円高であれば、せっかくの利益も減少してしまいます。
楽ラップ利用者は日本在住。
このような理由から、投資信託で運用しているとのことでした。
年金・資産運用部門でプロフェッショナル、マーサージャパンの助言によって運用
マーサージャパンは、多分野での経営課題解決をサービスとするコンサルティング会社です。年金や資産運用分野においてもプロフェッショナル。
楽ラップは、そんなプロ集団から集まる会社からアセットアロケーションに関する助言を受けて運用されています。
アセットアロケーションとは、リスクを回避しつつ、安定した高いリターンを得ることを目的に、資産をどのような割合で投資すべきかを決定する「資産配分」のこと。パフォーマンスへの影響という点でも、リスク許容度を反映させるという点においても、投資の要となる部分です。
この要となるアセットアロケーションについて助言を受け、具体的にどのような商品で運用していくか、株式か債券か、ファンドはどれにするか等を楽天証券が決定しているようです。
まとめ
「ロボアド、申し込んでみようかな。」と思った時に、まず悩むのは、どのロボアドサービスに申し込めばいい?という点だと思います。
今回は、楽天証券編ということで、私が取材して楽ラップの特徴や他社との違いなど感じた点をお伝えさせていただきました。お役に立てればと思います。
最後に、取材させていただきました楽天証券様、ありがとうございました。
取材終了後に、みんなで写真をカシャ。
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「ウェルスナビ 」の取材報告は、こちら
fpsdn.net/fp/nmaeda/column/1331
「THEO」の取材報告は、こちら
fpsdn.net/fp/nmaeda/column/1068
「投信工房」の取材報告は、こちら
fpsdn.net/fp/nmaeda/column/1110
大和証券「ダイワファンドラップオンライン」の取材報告は、こちら
fpsdn.net/fp/nmaeda/column/1292
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