こんにちは、品川(高輪)の確定拠出年金相談ねっと認定FP、野原です。
みなさんはスマートフォン、どこのキャリアを利用していますか?
僕はもう長年ドコモなのですが、利用金額に応じたポイントが貯まります。
このポンイト、正直僕はいつも使いみちに困ってしまいます。
そんなに貯まるものでもないため、「dポイントクラブ」経由で、いつも趣味であるテニスのボールを提携ショップで買うか、ドコモショップで何かに使うか、そんな感じでした。
そこへ5月16日、突然のプレスリリースです。
ポイントの活用法のひとつとして、ドコモから「投資」に関するものがでました。
dポイントによるポイント投資サービスおよびロボアドバイザーによる資産運用サービス「THEO+ docomo」の提供を開始
お金のデザイン 「THEO+[テオプラス] docomo」本日開始
内容は大きく2点あります。
2お金のデザインが提供する、ロボアドバイザーによる自動運用で、少額から資産運用ができるサービス「THEO+[テオプラス]docomo」
そこで、今回は「dポイントによるポイント投資サービス」のみについてご紹介しますね。
そもそも、最近なぜポイント投資が流行りだしてるの?
楽天カードの「楽天スーパーポイント」
JR東日本の「JRE POINT」
ドコモの「dポイント」
この2年の間に、急激なスピードでポイント投資が普及しだしています。
ポイント投資をする側にとっては、リスクを極端に嫌う層であっても、オマケ効果で投資への心理的・金銭的ハードルが下がります。
これをきっかけに将来、資産形成などのお金の話に本格的に興味を持つ可能性が高まります。
僕は歴史小説が好きですが、小学生のころとこは、マンガで歴史を勉強していましたし、「インベスターZ 全21巻」などの金融系のマンガは、投資初心者にとっては興味をもつきっかけを与えてくれます。
NISA(少額投資非課税制度)による売買益への非課税
個人型確定拠出年金iDeCoの掛金に対する所得控除・運用益非課税・受取時の優遇
特定口座(課税口座)による納税手続きの簡素化
これらには全て、投資への心理的・金銭的ハードルを下げる効果があります。
では、ポイントを発行する企業側からみたらどうなんでしょう?
いろんな狙いがあるかとは思うのですが、最近面白いなぁと思った切り口をひとつご紹介します。
ポイント付与のサービスが本格的に普及しだしてから、恐らくまだ15年くらいだと思いますが、各社での発行ポイントは累計でどんどん増えていきます。
ポイント発行は、ある程度の利益を犠牲にして売上を伸ばす販促効果がありますが、実は使われないまま積み上がった「眠れるポイント」をいかに減らすかは、発行会社にとって大きな課題となっています。
ポイント投資に思惑 投信や株運用、対応6社に 積み上がる「負債」に歯止め
※2018/4/20付 日本経済新聞
ポイントが使われると販売促進費などとして費用に計上されますが、未使用ポイントについては将来使われることに備え、過去の実績などを考慮して引当金を積んでいくのが一般的。
有効期限のないポイントは、使われない限り引当金を積み続けるしかないため、バランスシートの「負債」に引当金が積み上がる。
財務諸表上、売り上げに結びつかない「塩漬けポイント」の積み上げは非効率。
このように、各社ポイントに対する思惑があるようですが、ポイント利用側からすれば、特に使用目的がないのであれば、活用してみれば良いでしょう。
実際にスマホから登録してみました
いまならキャンペーン中のようです。
dポイントを「運用ポイント」に交換(追加)すると、運用ポイントが投資信託の基準価額(※)に連動し毎日変動します。
※株式会社お金のデザインが設定・運用する投資信託の基準価額に連動して毎日変動します
運用ポイントはいつでもdポイントに交換(引出)することができます。
トップ画面
規約等に同意
※メール配信は希望しなくても大丈夫です
運用コース選択
債券よりも株式に大きく比重を置き、高いリターンを目指すコース
株式よりも債券にやや比重を置き、安定したリターンを目指すコース
※コースはスタート後も変更可能
※運用商品の詳細はこちら(規約にも詳細記載)
利用ポイント(100ポイント単位)を決定
※余ってるポイントが394ポイントしかなかったので、試しに100ポイントを使用
さぁ、運用開始!
その他の留意点
基本的にはこちらの画面最下部をご覧ください。
少し補足させていただくと、
※補てんされるJRE POINT投資体験チャレンジとは異なります
●運用ポイントが増えても税金はかかりません
●5月17日現在で、規約ではdポイント・運用ポイント間の交換(引出)に対して、ドコモが定める手数料がかかるとありますが、これはゼロ円のようです
ポイント投資からスタートしてみても良いですね!
ドコモはともかくとして、JR東日本もそうですが、およそ投資とは縁のなさそうな両社の新サービスに、両方とも「お金のデザイン社」が絡んでいます。
これらのサービスがどこまで、THEOの純資産増につながるかはわかりませんが、長期投資において物理的にかけがいのない「時間」という武器をもっている20代・30代が、資産形成により興味をもってもらえるような良いきっかけになると、個人的にはとても期待しています。
お金をためるということにおいて、特定の制度や金融商品が何かを解決してくれるわけではありませんが、ポイント投資や再投資のように、お金がたまる仕組みをもっているかどうかはとても重要なことです。
iDeCoやつみたてNISAが素晴らしいのではなく、そのベースとなる考え方が素晴らしいのです。
これからもますますいろんな制度やサービス・商品がでてきます。
本来はそんなものがなくともやっていただきたい資産形成ですが、良い仕組みをつくるいいきっかけになります。
人生は長いかもしれませんが、有限ですから出会いを大切にしていきましょう!
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