こんにちは。FPぼ~ず、野原です
今回はまず、最初に謝ります
この場をお借りして、過去の自分を否定します
本当はこんな必要があるのか、若干躊躇しなくもなかったです
ところが、中小企業の役員・従業員のかた、ブログ経由でご相談いただいたかたに、資産運用の基礎や本質をお伝えしていくなかで、
ギャンブルと投資は全く違います
とお伝えしてきた自分が苦しくなってきました
本当は「ギャンブル」と確信している自分と、建前上ギャンブルと表現していない自分とで、話す相手に合せて頭を切り替えるのがめんどくさくなりました
だから謝ります
投資は「ギャンブル」です
※本投稿はすべて、あくまで僕個人の意見です
資産運用で失敗しないためには、物事の捉え方や性質を納得するまで落とし込むことが何より大切です
男は理由を知りたがり、女は共感されたい、といわれてるようですが、あえて共感されないだろうことをいっちゃおうと思います
資産形成がうまくいくかどうかにはあまり関係のない話ですが、資産運用を成功に近づけるために大切な話です
投資は「人の成長」に賭ける「ギャンブル」
当ブログでは何度もお伝えしていることですが、「人の成長」というキーワードに無反応なかたは投資に向かないと思います
本当に良い商品なら安心して買える?
そんなものはないです
良い商品なら損しない、悪い商品だから儲からないのではないのです
投資が理解できないから、あるいは真逆で、超適当に考えられないから、うまくいかないのです
どちらかに振り切らないと、最終的には、目先の上昇下落に感情が揺さぶられてしまうでしょう
※幸か不幸か、ほんとにほったらかしにできる、良い意味で無頓着なかたはそのまま継続していただいて大丈夫です
「ドルコスト平均法」による積立投資
これらは、人間の欠乏欲求や成長欲求による、なだらかな右肩上がりの上昇曲線を成長イメージとしている点がキモです
その集合体が、いわゆるチーム・組織・ベンチャー・上場企業というように、利益を追求する営利団体としての群れになります
どんなに株価が下落することがあっても、なだらかな上昇トレンドへ平均回帰するパワーを前提としています
リバーサル効果とも言います
また、借入金などによって設備投資や出資することで、レバレッジをかけて予定通りうまくいくと、より効率的に利益を上げられます
疑似的に強力な複利効果を生み出します
だからこそ通常、下の下の策とされる、下がっても買う「ナンピン」は、ドルコスト平均法による積立てにおいては正当化できてしまうのです
自分のビジネスの成長と、自分以外のその他の上場企業のビジネスの成長と、安定性・継続性という意味ではどちらが優秀だと思えますか?
とはいえ、成長にはいつか必ず終わりがやってきます
人の寿命、企業の寿命しかり、、、
そこで、必ず後を継ぐものが表れます
子供や孫、後継者や後継企業がまさにそうですよね
なので、インデックス投資と呼ばれる、その国や地域を代表するような指数には高い継続性が見込まれるので、インデックス投資も寿命が長くなる傾向にあるわけです
以上、投資とは、本質的に「人の成長」という高い確率で上昇トレンドを描く性質の何かに、その可能性・伸びしろに賭けることです
これは「賭け」という意味においては確かに、確率の高い「ギャンブル」です
「確率論」や「知的なゲーム」と言い換えても良いでしょう
NISAやつみたてNISAなどの少額投資非課税制度が、なぜ利益がでた時だけの非課税制度なのか、なんとなくわかっていただけるでしょうか?
※もう1点、やはり継続してお伝えしている大切な概念である「紙幣の膨張」については、長くなりすぎるのでここでは割愛します
では、資産運用はやはりギャンブルなのか?
ここ数年、僕は「言葉」にこだわることにしています
なぜなら、言葉を明確にすることは、思考が明確になることにつながるので、行動も明確になるからです
ただし、投資と資産運用は違います
投資は成長に賭ける「ギャンブル」ですが、資産運用はどうでしょうか?
資産運用については英語で表記するとわかりやすくなるでしょう
「Asset Management(資産管理)」なんです
僕個人の解釈としては、
目標設定をし、その達成に向けてリスクコントロールをしながら、限られた資源を有効活用し、自己資産の最適化をはかると共に、社会に利益を還元することです
何かに「賭ける」のではなく、目標達成のためにやるべきことをやり、成果をシェアすることです
どこかの方向にある目標へ向けて道を切り開いていく作業なので、本質的なトレンドがどうとかいうことは関係ないのです
その過程のなかで、いま起こっていることに対してどう対応していくか、ただそれだけが重要です
感覚的には、シミュレーションゲームです
つまり、資産運用はギャンブルではありません
話はそれますが、資産運用の準備期間・前段階という意味合いで使われているだろう「資産形成」という言葉に対して、僕があまり良いイメージをもっていません
安易な妥協的表現だと解釈しているからです
投資にギャンブル的要素はないのか?
世間でいわれている、投資はギャンブルという意味は、どちらかというと、勢いや根性・肝っ玉だけの、根拠のない単純なもの、勝つ確率が圧倒的に低くなりがち、という意味合いで使われている気がします
しかもこれは、ギャンブル的投資手法のことを指していることが多く、要は哲学や理論の裏付けを伴わない、あるいは根拠の貧弱な、場当たり的な投資手法のことをいっているようです
つまり、同じ投資対象に投資する場合でも、理論の裏付けをもってやっている投資が良しとされ、そうでない投資はギャンブル認定されてしまっています
ところが、実際のギャンブルは違うのではないか?
僕はギャンブルのド素人ではありますが、時と場合によって、ギャンブルは「確率論」に様変わりします
カードゲームなどがそうであるように、絵札の残数がある程度把握できる状態での「ギャンブル」はギャンブルではない気がしますし、
株式投資などでよく利用されるチャートなどのテクニカル指標を活用した「ギャンブル」もギャンブルではありません
どちらも、参加者の多くが注目している、ある意味「指標」という比較的高めの精度を誇る確率に賭けているからです
日本人が1万円という数字が書かれた特殊な紙キレを「1万円」と言い張る信用効果と同じように、
多数の参加者が見ている・信じている事象を利用することで、勝率を高めようとしている手法を、単純にギャンブルと呼べるのかどうかという問題があります
ギャンブルかどうかは「本質」と「確率」で決まる
以上より、ギャンブル認定されるかどうかは本質と確率で決まるような気がします
確率で、6~7割くらいの勝率をイメージできるような「賭け」も、Notギャンブル
そんなイメージを持っています
結局、ギャンブルにも2種類あるわけです
ギャンブルと「ギャンブル」
ここまで、わざわざ読んでいただいたかたは、上記文章の特徴にお気づきかもしれません
僕がFPとして賛同している・理解できるギャンブルには「」がついています
僕がFPとして賛同できない、プライベートではちょっと興味アリのギャンブルには「」がついてません
ぜひ言葉を明確にしてみることにチャレンジしてください
資産運用は、自分なりにこれができれば超簡単です
資産とはなにか?貯蓄とはなにか?貯金とはなにか?などなど、、、
厳密な正解はないかもしれませんが、自分なりに言葉を定義をしておくと、見える世界が全く違ってくることをわかっていただけるでしょう
※もちろん、僕は定義づけしています
ここまで述べておきながら、早くやってみたいと思っていただけるなら、
もう、どちらでも良いです。
僕の好む考え方として、「終わりがあるから頑張れる」というのがあります。
人生や、元気で働ける時間にはいつか終わりがやってきます。
限りがあるからこそ、「いま」という「一瞬」を頑張れると思うのです。
ギャンブルではない、人生長いからじっくりやれば良いんだと甘い現実を述べるのと、
「ギャンブル」であると言い切ってしまうのと、
あなたにとってはどちらが行動に移しやすいでしょうか?
【銀座・新橋】4月26日(金)19:00~22:00
第6回▶楽しく経済を学べる「アセットアロケーションカードゲーム」大会