おととい、いってきました。
感想と内容をざっくりご紹介したいと思います。
DCに関係する部分のみ抜粋しました。
プログラム
第一部 リタイアメントプラン支援の必要性と個人型確定拠出年金の制度概要
第二部 確定拠出年金加入者の実態・課題について
第三部 MYDCのご紹介
個人的にいいアプローチと思った部分のみをご紹介していきます。
一般的内容については、ここでは割愛させていただきます。
第一部 リタイアメントプラン支援の必要性と個人型確定拠出年金の制度概要
老後生活保障を支える仕組みは、今後3階建てから3本柱へ
基礎年金をベースとした3階建てから、
基礎年金+企業年金・退職金+自助努力分の3本柱へと変化していく。
平均余命が上がり、
公的年金の給付が下がり、
企業年金等の給付も下がる
自助努力の必要性が必然的にあがっていく。
今後の財産形成自助支援のあり方
いままでは・・・
金銭支給
持ち家支援
集合セミナーによる情報提供
今後は・・・
自助支援の機会や場の提供
リタイアメントプラン支援
個々にあわせたへ情報提供
最新技術の活用
福利厚生制度としての個人型年金
カフェテリアプランを活用し、ポイント消化による自己負担ナシの積み立ても可能。
※カフェテリアプラン
企業があらかじめ用意した多彩な福利厚生メニューから、従業員が自分に必要なものを選んで利用する制度。企業から福利厚生ポイントを付与される。
付与ポイントを消化せずに消滅させてしまう加入者もいるとのことで、
さすが総合福利厚生サービス大手ベネフィット・ワン特有のアピールポイントだと思いました。
第二部 確定拠出年金加入者の実態・課題について
パネルディスカッションによる質疑応答が中心でした。
質疑応答は基本的には、移換手続きの話が多かったように思います。
企業型確定拠出年金の加入者が、未導入企業へ転職。
その際、個人型へ移換するにあたり、会社に証明書を発行してもらわないといけない。
このような移換手続きについて、企業の人事担当からの質問がけっこうありました。
ほとんどの企業では、少数の転職組の社員の意識が高く、
企業側の知識レベルが高くない、もしくは意識が低いのでしょう。
企業側がそのような社員に対して、仕方なく対応しているような印象を受けました。
イデコセミナーに参加し、個人型確定拠出年金を知ったひとは、
アンケートによると、その91%が加入したいと思うようです。
ほんとかいな?と思ってしまいますが、
少なくとも興味を持たないひとはいない、というとらえ方で間違いないようです。
加入者が少ない理由
・厚労省の周知不足
・金融機関の営業不足
今後、確定拠出年金普及・推進協議会が、CMや広告、公共機関でのポスターなどで
周知していくそうですので、普及にはずみがつくのでしょう。
金融機関はしかたないでしょう。
営利団体ですので、ビジネスにならない確定拠出年金を本心からやりたいとは思えません。
だからこそ、僕らFPの存在意義がありますww
積み立て金の引き落とし方法
・会社経由で、給与から控除するひと・・・1割
・口座振替・・・9割
引き落としシステムのコスト負担が確実に増加し、企業の事務体制が整っていないので、
現状では圧倒的に口座振替が主流のようです。
また、どちらにしても確定申告は基本的には必要ありません。
給与控除では年末調整も必要ありません。
口座振替は年末調整の必要があります。
口座振替の確定申告については、基本的には確定申告の必要はありませんが、
国民年金基金連合会が10月に発行する証明書の締め切りが7月までのため、
8月以降に加入されるかたは確定申告する必要があります。
先日、運用されずに放置、塩漬けとなってしまっている年金の預かり資産が、
1400億円超もあるという記事がありましたが、今後活用してほしいですね。
第三部 MYDCのご紹介
グローバル資産運用サービス「お金のデザイン」と福利厚生サービスの「ベネフィット・ワン」が2017年1月の法改正を見据え『個人型確定拠出年金サービス』に参入
個人型確定拠出年金への改善要望ランキング
1.加入手続きを簡単にしてほしい
2.本人の代わりに資産運用してくれる仕組みがほしい
3.途中引き出できるようにしてほしい
1については、現状、紙ベースで煩雑な手続きとなっていますが、
MYDCでは、WEB経由で比較的簡素化されるようです。
2は、MYDCでは、THEO(テオ)というロボアドバイザーによる資産運用ができます。
毎月の積み立て金をどのように配分して運用していくか、簡単な質問で教えてくれます。
3は、今後も厳しいようですね。
というより、途中引き出しができてしまうなら、老後に特化してるからこその税制優遇もカットされてしまうでしょう。
金額も少ないので、このまま引き出し制限も、優遇も継続してほしいところです。
投資信託の商品ラインナップ
3本のみ
信託報酬
いずれも0.43%
グロース(株式中心)
インカム(債券中心)
リアルアセット(実物資産中心)
のETFに投資するようです。
来年1月中旬には正式発表があるようです。
実際にTHEOに聞いてみましたが、なんでそうなるのかよくわかりません。
特にインフレヘッジが実物資産という根拠がなんなのか不明です。
どちらにしても、落としどころが3本の投資信託ですから、
あまりそこを追求してもしかたないことです。
とりあえず正式発表を待って、商品をみてみたいですね。
以上、ご報告でした。